【完結】婚約者には必ずオマケの義姉がついてくる

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　伯爵は婚約破棄を受理して、屋敷を出ていった


　足元がふらついていたがどうしようもない


　子育てを間違ったのは自業自得


　それにあの母子を屋敷に招き入れたのがそもそもの間違いなのだ。


　どうせあの義姉、リュートが婿入りしたら公爵家に寄生虫の如く、金銭を貪り尽くしていただろう


　でも、そんな事はどうてもいい


　今はレオと新しいスタートを切るのだから


　ようやく私の初恋は叶った


　年寄りの冷や水って聞くけどまさにそうよね


信頼しているなら次世代教育もきちんとしなきゃね




　それから一ヶ月後に王家からの処分が下った。


　まあ、王家の顔に泥を塗る行為をしたのだから仕方がない


　リュートは伯爵家から追い出され、今はどこにいるのか分からない


　伯爵夫人は修道院送りとなった


　あの義姉は嫁ぎ先の男爵家から離縁され、不貞を行った証拠の烙印『淫』を押されて、奴隷として売られたらしい

　
　伯爵は嫡男に家督を譲り、領地に引きこもった




　そして、私は２ヶ月後にレオと結婚する


　「ねえ、レオ、あの時の録画には何が撮れてたの」


　「そんなに興味があるなら、初夜でたっぷり教えてあげるよ」

　
　レオはそう言って、私の唇に口付けを落とした


　もう２ヶ月待てば、私はレオのものになる


　春の風を受けながら、私は新婚生活をワクワクしながら待つのだった



おしまい！