婚約者は妹をご所望のようです…

 レスティーナ・サトラー公爵令嬢は、婚約者である王太子クロイツェルに嫌われている。

 彼女は、特殊な家族に育てられた為、愛情に飢えていた。

 自身の歪んだ愛情を婚約者に向けた為、クロイツェルに嫌がられていた。

 だが、クロイツェルは公爵家に訪問する時は上機嫌なのだ。
 
 その訳は、彼はレスティーナではなく彼女の妹マリアンヌに会う為にやって来ていた。

 仲睦まじい様子の二人を見せつけられながら、レスティーナは考えた。

 そんなに妹がいいのなら婚約を解消しよう──。

 レスティーナはクロイツェルと無事、婚約解消したのだが……。

 気が付くと、何故か10才まで時間が撒き戻ってしまっていた。


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