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プロローグ

最低な家族と死 ※流血表現あり

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――ぴぴぴぴぴぴぴpガチャ


「ふぁ~~~~~~~⋯⋯眠い…。」


俺は『天才』として生まれた。
最初は神童として、周りがちやほやしてきた。

⋯しかし、それは最初だけだった。行き過ぎた才能に人はいずれ畏怖を示すようになる。そうして、俺の家族は俺を遠ざけて行った。そのうち、俺を利用しようとし始めた。「産んであげたのだからせめて私たちの役にたちなさい」と。
そんなこと出来るはずがないのに。
なぜなら、俺より頭が悪いから。簡単な事なのにそれに気づかず利用しようとして来たので、幼等部から大学部まであるエスカレーター式の学校に入ってから縁を切った。

俺の生まれた時代は、日本でも飛び級制度が認められた時だった。それから、1ヶ月で幼等部から高等部までの単位を取得し、大学部へ飛び級したこの時まだ4歳だった。
そして、暇つぶしに株を始め、たまったお金で企業を設立した。すると、ドンドン大きな会社へとなっていった。
コレが元家族にバレたら面倒なことになると思い、忠実な側近に社長のフリをしてもらった。
稼いだお金は、世界中の貧しいところや孤児院へ寄付していった。

そんなことを15年ほど続けた頃、俺は19歳になっていた。
ある日、なんの巡り合わせか偶然にも、元家族に出会ってしまった。

そして、元家族は俺の家に張り込むようになって数日後に

「お前のせいだ!お前のせいで!殺してやる!!」

と、叫びながら包丁を振り下ろしてきた。
内臓を貫通し、刺されたところがまるで沸騰しているかのように熱く脈打ち、ドロリと切り口から血が流れ出す。流れ出す血の量は、段々と増えていき俺が倒れたアスファルトの上には、血溜まりができている。徐々に視界が霞み始めさっきまで熱かった傷口が凍ってしまったかのように冷たく感じる頃には視界は真っ暗になっていた。
遠くで、側近の声が聞こえるがもう、指1本動かせなかった。そして、暗闇の中へ意識を引っ張られ、永遠の眠りについた。
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