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15.ゲート

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あれから三週間が経った。
「今回も、ダンジョン出現するの早くない?!」
 リアムが嫌そうに制服に腕を通し、遠征の準備をする。
 俺もガイド待機地へ向かうことになった。
 前回と、だいたい同じ場所らしく、住宅街近くだ。
 2回目ともなれば、緊張も少なくいどめるはず…
 そう思いながら、ギルドを後にした。

◇◇◇◇

「……今回、楽勝だったりする?一人も転移陣から来ないんだけど。」
「負傷者がいないのは、いいことだよ。無事終わるといいけど……」
 そんな話をしながら、周りを見回す。
 すると、B級エスパーが突然叫んだ。
「何か来る!!!」
「!?」
 ドンッッッ
 大きな爆発音と共に現れたのは……
「グリフォンだ!!!」
 近くに現れたのは、鷹の翼と上半身・ライオンの下半身のような魔獣だった。
 (ゲームや伝説でしか聞いたことない生物を直に見ることになるなんて…)
「緊急事態発生!!
 ガイド待機地にグリフォン襲撃!至急、応援を頼む!!転移陣はグリフォン付近の為、使用不可!繰り返します…」
 B級エスパーのリーダーが戦闘班にデバイスで連絡をしていた。これで助けが来るだろう。……それまで持ち堪えることが出来るといいが…。
 「転移陣が、使えない以上、ここに留まるのは危険だ!俺たちが抑えるから、ガイド班は、この場を離れるように!!!」
「「はい!!!」」
 グリフォンへ向けて煙幕を投げる。
 その隙にガイドたちは後退して、その場を離れた。
 
◇◇◇◇
 
 リアムと移動していたが、ふと声がした気がした。
「今、声しなかった?叫び声みたいな…」
「え?気のせいじゃない?ほら、早く!」
 確かに聞こえたと思ったんだけど…。怪我した人がいるのかも!?
「……リアム、先に行ってて!すぐ行くから!」
 リアムに声をかけ、声が聞こえた方へと急いだ。
 
 
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