8 / 36
7.帰還
しおりを挟む
「今回、負傷者多くない!?」
リアムがエスパーを癒しながら、苛立つ。
「いつもは、違うの?」
始めは数人だったが、急に負傷者が増えた気がする…
「少し前に転移陣から来た人は、もうすぐ終わるだろうって言ってたのに…。」
新たに戻ったエスパーが話しだした。
「【赤い眼の悪魔】が出たんだ。今S級エスパーが戦ってる。今回は黒龍が出現したもんだから、大苦戦さ。」
「【赤い眼の悪魔】?」
(黒龍にも驚きだが…)
聞いたことのない話にリアムの方を見た。
「聞いたことある!【赤い眼の悪魔】の周りには強い魔物が現れるって。でも、しばらくすると、その【赤い眼の悪魔】は消えてしまうって。」
「あ!ゲートが閉じる!!」
「!?」
ゲートが閉じたということは、戦闘は終わったってことなのか?
ピピピピピ…!!突然、俺のデバイスが鳴る。
「アルフィくん!!急ぎ、ギルドに戻って!!」
声の主はギルド長のミラさんだ。何かあったのだろうか?
「はい!えっと、」
どうしたら…と聞く前にリアムくんに急いで!!と青い転移陣に連れて行かれた。
すると、ピカッと転移陣が光り、目の前の景色が変わった。
「!?ここは…ギルド?」
目の前にはミラさんがいた。
「今からガイディングは大丈夫?えっと、時間が無いから、歩きながら、説明させて。」
「はい。大丈夫です!」
ミラさんの後ろをついていくと、エレベーターに乗り、地下へと向かった。
地下って確か、緊急収容所があるって言ってたような…。
聞くと、【赤い眼の悪魔】が消えた後、黒龍との戦闘でレオンが危険な状態らしい。セオも傷を負っているが、レオンほどではない為、現場を指揮していると言う。
緊急収容所へ入るとベッドにレオンは腕と足を拘束され、目隠しをされていた。体には、いくつか切り傷があり痛々しい。
「話しかけてみて。暴れるから、手当ても出来なくて。」
ミラさんに言われ、レオンを呼んでみる。
「レオン兄さん…」
「っ、アルフィ?」
レオンの左頬を右手で触り気を送る。
「ここは任せてもいい?私は他のエスパーを確認しないと。」
「大丈夫だと思います。行ってください!」
「落ち着いたら、目隠しと拘束は取って大丈夫よ。なるべく接触して癒してあげて。これが解除キー。能力を抑える拘束具なの。」
そう言うと、ミラさんは扉を出て行った。
(とりあえず、目隠しだけでも外そう…)
目隠しを外すとレオンが目を開けた。
瞳が金色……
暴走寸前だったようだ。
「アルフィ、暴れないから、拘束外して。もっとアルフィに触れたい。」
「……わかった。」
拘束を、おそるおそる外した。
すると、グイッと引っ張られ、ベッドに押し倒されてしまった。
リアムがエスパーを癒しながら、苛立つ。
「いつもは、違うの?」
始めは数人だったが、急に負傷者が増えた気がする…
「少し前に転移陣から来た人は、もうすぐ終わるだろうって言ってたのに…。」
新たに戻ったエスパーが話しだした。
「【赤い眼の悪魔】が出たんだ。今S級エスパーが戦ってる。今回は黒龍が出現したもんだから、大苦戦さ。」
「【赤い眼の悪魔】?」
(黒龍にも驚きだが…)
聞いたことのない話にリアムの方を見た。
「聞いたことある!【赤い眼の悪魔】の周りには強い魔物が現れるって。でも、しばらくすると、その【赤い眼の悪魔】は消えてしまうって。」
「あ!ゲートが閉じる!!」
「!?」
ゲートが閉じたということは、戦闘は終わったってことなのか?
ピピピピピ…!!突然、俺のデバイスが鳴る。
「アルフィくん!!急ぎ、ギルドに戻って!!」
声の主はギルド長のミラさんだ。何かあったのだろうか?
「はい!えっと、」
どうしたら…と聞く前にリアムくんに急いで!!と青い転移陣に連れて行かれた。
すると、ピカッと転移陣が光り、目の前の景色が変わった。
「!?ここは…ギルド?」
目の前にはミラさんがいた。
「今からガイディングは大丈夫?えっと、時間が無いから、歩きながら、説明させて。」
「はい。大丈夫です!」
ミラさんの後ろをついていくと、エレベーターに乗り、地下へと向かった。
地下って確か、緊急収容所があるって言ってたような…。
聞くと、【赤い眼の悪魔】が消えた後、黒龍との戦闘でレオンが危険な状態らしい。セオも傷を負っているが、レオンほどではない為、現場を指揮していると言う。
緊急収容所へ入るとベッドにレオンは腕と足を拘束され、目隠しをされていた。体には、いくつか切り傷があり痛々しい。
「話しかけてみて。暴れるから、手当ても出来なくて。」
ミラさんに言われ、レオンを呼んでみる。
「レオン兄さん…」
「っ、アルフィ?」
レオンの左頬を右手で触り気を送る。
「ここは任せてもいい?私は他のエスパーを確認しないと。」
「大丈夫だと思います。行ってください!」
「落ち着いたら、目隠しと拘束は取って大丈夫よ。なるべく接触して癒してあげて。これが解除キー。能力を抑える拘束具なの。」
そう言うと、ミラさんは扉を出て行った。
(とりあえず、目隠しだけでも外そう…)
目隠しを外すとレオンが目を開けた。
瞳が金色……
暴走寸前だったようだ。
「アルフィ、暴れないから、拘束外して。もっとアルフィに触れたい。」
「……わかった。」
拘束を、おそるおそる外した。
すると、グイッと引っ張られ、ベッドに押し倒されてしまった。
0
お気に入りに追加
47
あなたにおすすめの小説
これって溺愛ルートってやつですか?
眠れぬ森のゴリ子
BL
苦労人気質のサラリーマン、藤堂奏は惰性で読んでいたネット小説の展開にイラッとした拍子に酒を飲み過ぎ、周りにあったビンにつまずいて頭を打って死んでしまう。そしてなんやかんや神様の暇つぶしでそのネット小説の登場人物に憑依してしまう。憑依した人物はネット小説「隠された青い薔薇」に登場する主人公ルカの幼い頃の家庭教師でのちに殺されてしまう人物だった。隠された青い薔薇は俺様でチートな能力を持つルカが数々の美女とのフラグを立てながら数々の悪役を倒しついには世界を救うという内容だ。さらに奏は憑依をしただけではなく憑依人物にふさわしい行動をしなければ生存ポイントがマイナスになり、死亡してしまうルールがあった。奏の運命はいかに…!
悩ましき騎士団長のひとりごと
きりか
BL
アシュリー王国、最強と云われる騎士団長イザーク・ケリーが、文官リュカを伴侶として得て、幸せな日々を過ごしていた。ある日、仕事の為に、騎士団に詰めることとなったリュカ。最愛の傍に居たいがため、団長の仮眠室で、副団長アルマン・マルーンを相手に飲み比べを始め…。
ヤマもタニもない、単に、イザークがやたらとアルマンに絡んで、最後は、リュカに怒られるだけの話しです。
『悩める文官のひとりごと』の攻視点です。
ムーンライト様にも掲載しております。
よろしくお願いします。
聖戦場の乙女
麻黄緑推
ファンタジー
私は人よりゲームが好きな、普通の女子中学生。だけど階段から転げ落ちて気が付くと、やってたゲームに出てくる令嬢の体に入っちゃった!?
こうして、憑依先の令嬢と共に彼女にとって幼馴染、私にとっては推しの聖女を救う為、奇妙な共闘が始まった!
一般人と脳筋令嬢の異世界憑依物語。
旧題
「憑依転生された脳筋令嬢は幼馴染聖女の平穏を願う」
アルファ王子ライアンの憂鬱 〜敵国王子に食べられそう。ビクンビクンに俺は負けない〜
五右衛門
BL
俺はライアン・リバー。通称「紅蓮のアルファ王子」。アルファとして最強の力を誇る……はずなんだけど、今、俺は十八歳にして人生最大の危機に直面している。何って? そりゃ、「ベータになりかける時期」がやってきたんだよ!
この世界では、アルファは一度だけ「ベータになっちゃえばいいじゃん」という不思議な声に心を引っ張られる時期がある。それに抗えなければ、ベータに転落してしまうんだ。だから俺は、そんな声に負けるわけにはいかない! ……と、言いたいところだけど、実際はベータの誘惑が強すぎて、部屋で一人必死に耐えてるんだよ。布団握りしめて、まるでトイレで踏ん張るみたいに全身ビクンビクンさせながらな!
で、そこに現れるのが、俺の幼馴染であり敵国の王子、ソラ・マクレガー。こいつは魔法の天才で、平気で転移魔法で俺の部屋にやってきやがる。しかも、「ベータになっちゃいなよ」って囁いてきたりするんだ。お前味方じゃねぇのかよ! そういや敵国だったな! こっちはそれどころじゃねえんだぞ! 人生かけて耐えてるってのに、紅茶飲みながら悠長に見物してんじゃねぇ!
俺のツッコミは加速するけど、誘惑はもっと加速してくる。これ、マジでヤバいって! 果たして俺はアルファのままでいられるのか、それともベータになっちゃうのか!?
つぎはぎのよる
伊達きよ
BL
同窓会の次の日、俺が目覚めたのはラブホテルだった。なんで、まさか、誰と、どうして。焦って部屋から脱出しようと試みた俺の目の前に現れたのは、思いがけない人物だった……。
同窓会の夜と次の日の朝に起こった、アレやソレやコレなお話。
光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる