82 / 123
交通事故3
しおりを挟む
いつものようにデイサービスの車に義母を送り届けた後、スーパーのパートに出かけるために自転車を漕いでいた。
義母の家からだと三十分かかる。
車道の端を急いで進んでいた。
進行方向に路上駐車されている車が一台佇んでいた。
通り過ぎる時に邪魔だと思い車の中を少し見た。
派手な靴と腕時計が後部座席に置いてあった。
車道側に出た瞬間、反対側の車線を走っていた車がセンターラインを少し割ってきた。
車が自分に向かってきているのがスローモーションに見える。
何となくこのまま死ぬのかもしれないと思った。
特別辛いとかそういう感情は湧かなかったが、これで私が死んだら義母の世話を誰がするのだろう。
亭主の食事は誰が用意するのだろう。
ドン。
普通を極めた自分に神様は劇的な出来事をいい意味でも悪い意味でも下さらなかった。
正面衝突ではなく。サイドミラーに自転車にハンドルが当たり倒れそうになった。
衝突とまでは言えないが事故は事故だった。
倒れた時に路上駐車していた車に握っていたハンドルがぶつかり指を挟んだ。
足を上手くつけず捻った。
当たってきた車の運転手が少し先で車を停めて降りてきた。
義母の家からだと三十分かかる。
車道の端を急いで進んでいた。
進行方向に路上駐車されている車が一台佇んでいた。
通り過ぎる時に邪魔だと思い車の中を少し見た。
派手な靴と腕時計が後部座席に置いてあった。
車道側に出た瞬間、反対側の車線を走っていた車がセンターラインを少し割ってきた。
車が自分に向かってきているのがスローモーションに見える。
何となくこのまま死ぬのかもしれないと思った。
特別辛いとかそういう感情は湧かなかったが、これで私が死んだら義母の世話を誰がするのだろう。
亭主の食事は誰が用意するのだろう。
ドン。
普通を極めた自分に神様は劇的な出来事をいい意味でも悪い意味でも下さらなかった。
正面衝突ではなく。サイドミラーに自転車にハンドルが当たり倒れそうになった。
衝突とまでは言えないが事故は事故だった。
倒れた時に路上駐車していた車に握っていたハンドルがぶつかり指を挟んだ。
足を上手くつけず捻った。
当たってきた車の運転手が少し先で車を停めて降りてきた。
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる