見知らぬ隣人さん

岩石の扉

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6号地 小笠原家2

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色々な女性に誘われ、高校時代には、100人を超える女と付き合ったのにも関わらず、経験人数は1桁にとどまっていた。

落とせない女はいないと自信を持っていた時に出会ったのが雛乃だった。

星明は、ライン作業のように雛乃を誘ったが、チャラ男には興味ないと言われ全く相手にされなかった。

そういう体験がなかった星明は、毎日胸がドキドキし眠れない夜を過ごした。

3年の体育祭で同じ体育祭実行委員になり、星明の細やかな気遣いやキレのある指示にただの遊び人ではないと思った雛乃とめでたく結ばれた。
結ばれたあとは星明も遊び人ではなくなり、最高の彼氏の称号を得た。

しかし、就職した頃からまたチャラ男病が再発した。
それでも雛乃は離れていかなかった。
星明は後悔とチャラ男を繰り返しやがて子供が出来た。

妊娠中は、これで最後と何度も聞く程に浮気を繰り返した。
そして子供が産まれてから全ての愛情を家族に注いでいた。

がしかし、今星明は本能で羽衣音に惹かれていた。
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