見知らぬ隣人さん

岩石の扉

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ゴミ出し2

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それから2週間程して、ポストに各家の前にゴミを出しておけば良いという通知が入っていた。

羽衣音にもその旨を伝えた。
ゴミ出しは公介の仕事なので伝える必要はあまりないが、一応だ。

そして家の前にゴミを出しておけば良いようになってから、初めのゴミ出しの日が<かんびん>の日だった。

朝ゴミを出し仕事に行く。昼休みに携帯を見ると羽衣音から、缶だけ無くなっていると言う連絡が入っていた。

内容はゴミがなくなってる、瓶だけ残っているとのことだった。

カンカン集めてるおっちゃんの仕業やろと返信した。

その時に元気なおばさんと話をしたと返事が来た。

その後返事は返さなかった。

帰宅後話した時に、あの時のおばさんだろうと思った。
そのおばさんは、陽気で人当たりがよく立ち話をして羽衣音ですらもすこし面倒に感じたとの事だった。
ご近所さんに面倒だと言うのは失礼な話だがこれから長い付き合いになるのならば接し方を考えないといけないなどと2人で話し合った。
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