見知らぬ隣人さん

岩石の扉

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緑地公園2

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緑地公園の原っぱに行き、ヘルメットとプロテクターを付けた唯香がペダル無し自転車の練習に精を出していた。

羽衣音が公介から少し離れた場所で唯香と遊んでいる様子を眺めていると、唯香と同じぐらいか少し大きいくらいの男の子が上手にペダル無し自転車に乗りながら勢いよく近付いてきた。

公介は内心ヒヤヒヤしながら歩みを進めようとすると男の子は足でブレーキをかけて停り唯香に話しかけていた。
その後羽衣音が男の子の後ろから歩いてきた同年代くらいの女性に小さく手を振っていた。

「三橋さんこんにちは!」

「あー小笠原おがさわらさん!こんにちは、お散歩ですか?うちはお散歩と唯香のこれの練習です!海斗くん自転車上手に乗れるんですね!うちは始めたんが3歳なってからやからまだゆっくりしか走られへんくて」

「唯香ちゃんは運動神経良さそうやしすぐ乗れるようになるんちゃう?足長いし」

女の人が2人も集まると会話が絶えることは無いのだろうか。公介は小笠原さんを知らなかった。羽衣音の元に歩み寄ると

「あ、小笠原さん!主人です!」

「はじめまして。」

「どうもはじめまして、小笠原です。こっちが主人です。」

紹介されたのは爽やかな青年で、年は公介と同じぐらいだろうか。
ブランドもののカバンと珍しそうなスニーカーが眩しい。



その後は世間話程度の会話をいくらかした後同じ区画で公介がいない間にご挨拶に来ていただき子供が同年代だという話を聞いた。

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