15 / 27
3章
3-3 今日だけでいいから
しおりを挟む
転機、とでも言えばいいのか。
少なくともヤナギの生活が急変したのは、その日の夜のことだった。
特に何か特別な日だったとか、そういうことでは全くない。ただテストが終わって、うっかりアマツマが告白されるところを見てしまったというだけで、それ以外は普通の日だった。
家に帰って溜まっていた洗濯物を洗って、夕飯を作って食べて、風呂に入って――眠るまでの残りの時間は、何をしようとしていたのかさえ覚えていないような。そんなどうでもいい、いつもどおりの日の夜更け。
そろそろ寝ようかと思った頃、それは唐突にやってきた。
「……あん?」
――ピンポーン、と。
そっけなく響く、ドアベルの音。来客を知らせる合図に、ヤナギは怪訝に眉根を寄せた。時刻は深夜……とまではいかないが、それでも人が来るには遅すぎる時間だ。セールスですら、こんな時間には寄り付かない。
眉間にしわを寄せたまま、ただ待つ。と、五秒ほどの時間をおいて、さらにもう一度ドアベルが響く。聞き間違いを疑っていたのだが、それもない。
本当に来客らしいが――
どうも短気らしい来客は、唐突にドアベルを連打し始めた。
ピンポンピンポン鳴り響く騒音に、ようやく誰が来たか気づく。こんなことをするのは一人しかいない。
慌てて駆け出して、蹴とばす勢いでドアを開け放った。
思わず叫ぶ。
「ふざけろタカト! てめえいきなり来やがってなにしくさる――……?」
だがすぐに語勢は失速する。
きょとん――というよりはぽかん……と、ヤナギはその来客を見つめた。
端的に言えば、来客はタカトではなかった。もっと言うなれば身長は高めだがむさくるしい顔ではないし、タカトと比べればあまりにも華奢だし、さらに付け加えるなら男でもないし……いつもの笑顔も浮かべていない。
訪問客を迎えるにしては長い沈黙を挟んでから。ようやくヤナギは相手の名を呼んだ。
「……アマツマ?」
「…………」
訪問者――アマツマは、呼ばれても何も言ってこない。ただうつむいて、黙りこくっている。
その出で立ちも、なんというべきか奇妙な格好だった。雨も降っていないのにカッパを着こんでいる。それも、以前ヤナギが貸したカッパだ。
フードまで目深にかぶって、まるで家出のような……
と、思ったのとほぼ同時だった。
「――泊めて」
「……はあ?」
「お願い、泊めて。今日だけ……今日だけで、いいから……」
顔もあげぬまま、ぽつりと。か細い声で言ってくる。
だがヤナギは素直に顔をしかめた。こんな時間の来訪もだが、言われた内容も内容だ。珍しく――といって相手を熟知するほど親しい仲ではないのだが――弱々しいアマツマの様子からして、この前のような冗談とも思えない。
いまだに視線を合わせてこない彼女に、眉間にしわを寄せたまま言った。
「泊めろっつったってお前な……家出かなんかか? いろいろ言いたいことはあるが、男んちに泊まりに来るのはなんか間違ってるだろ。友達んちは?」
「みんな、家族で住んでるから……」
「だから俺んちってのもな……」
アマツマの言いたいことを察してうめく。つまりは、迷惑のかけやすさの問題だ。
ヤナギなら一人暮らしだからヤナギだけにしか迷惑がかからないが、ほかの人たちには家族がいる。家出してきたから泊めてくれと頼りにくいのだろう。
あるいは単に、大事にしたくなかっただけか。ヤナギだけを黙らせるのと、友達とその家族を黙らせるのと、どっちが楽かなど考えるまでもない。
もしかしたら、ほかに理由があるのかもしれないが――だがどれにしたって、承諾できるかというと別の問題だ。
「まあそっちの言い分もわからんではないけど、だからってこれはない。何があったか知らんが、男の家に女子泊めるなんて普通に考えたら――」
そんなヤナギの言葉を、悲鳴のように遮って。
「――今日だけでいいから!」
「……!?」
唐突に声を荒らげたアマツマの声は……だが次の時には力を失って、弱々しく地面に落ちた。
「……お願い。今日だけで、いいから……」
「アマツマ……?」
その異様さに、呆然と名を呼ぶが。
遅れて、はっとヤナギは気づいた。目深にかぶったフードの下。わずかに覗いた頬を一滴、雫がつ……と落ちていく――
「……泣いてんのか?」
「…………」
アマツマは、答えない。身を縮こまらせて、ただ弱々しく黙りこくるだけだ。
困惑したまま、ヤナギは後頭部をがりがりとかいた。
普通に考えたら、どう頑張ってもこれはない。どんな事情があろうと、年頃の女子を年頃の男の部屋に泊めるなどという選択は。普通だったらありえないし……もし仮にこれを親が知ったなら、噴飯ものだろう。
常識で考えれば、泊めるなどという選択肢は絶対にありえない。
だが……と食い下がる想いがあったのは、目の前で静かに泣くこの少女が、あまりにも小さく見えたからだ。
学校では“王子様”などと呼ばれていたアマツマだが、今では見る影もない――いや、見る影がないのはここではいつものことではあるが。
(これを見捨ててぐっすり眠れるそうかっつーとな……)
うんざりと観念すると、ヤナギは深々とため息をついた。
「わかったよ。あがれ。一日だけだぞ」
「……え?」
ヤナギの言葉に、アマツマはばっと顔を上げた。
フードに隠れていた目元が赤いのは、ここに来るまでに泣きはらしていたからか。じっくり見るものでもないと判断して、早々にヤナギは背を向けた。
と、その背中を追いかけてくる、か細い声。
「……いいの?」
「お前が言い出したんだろ。とっととあがれ。冷えるだろ」
振り向きもせずにぶっきらぼうに告げると、ヤナギはそのまま部屋へと戻った。
その後を重い足取りで気配が追いかけてくるが。
「……ヤナギ」
呼び止められて、ヤナギは振り向いた。
視線の先にいたのは、当然アマツマだが。フードを外した今も、普段からは考えられないほどに暗い顔をして、うつむいている。
視線すら合わそうとしないまま、彼女はぽつりとこう囁いた。
「ごめん」
「……そういう時は“ありがとう”だな。謝られると気が滅入る」
「……ごめん」
(重症だなこりゃ……何があったらこいつがここまでへこむんだ?)
ひっそりとため息をついて、ヤナギは空き部屋の準備に取り掛かった。
少なくともヤナギの生活が急変したのは、その日の夜のことだった。
特に何か特別な日だったとか、そういうことでは全くない。ただテストが終わって、うっかりアマツマが告白されるところを見てしまったというだけで、それ以外は普通の日だった。
家に帰って溜まっていた洗濯物を洗って、夕飯を作って食べて、風呂に入って――眠るまでの残りの時間は、何をしようとしていたのかさえ覚えていないような。そんなどうでもいい、いつもどおりの日の夜更け。
そろそろ寝ようかと思った頃、それは唐突にやってきた。
「……あん?」
――ピンポーン、と。
そっけなく響く、ドアベルの音。来客を知らせる合図に、ヤナギは怪訝に眉根を寄せた。時刻は深夜……とまではいかないが、それでも人が来るには遅すぎる時間だ。セールスですら、こんな時間には寄り付かない。
眉間にしわを寄せたまま、ただ待つ。と、五秒ほどの時間をおいて、さらにもう一度ドアベルが響く。聞き間違いを疑っていたのだが、それもない。
本当に来客らしいが――
どうも短気らしい来客は、唐突にドアベルを連打し始めた。
ピンポンピンポン鳴り響く騒音に、ようやく誰が来たか気づく。こんなことをするのは一人しかいない。
慌てて駆け出して、蹴とばす勢いでドアを開け放った。
思わず叫ぶ。
「ふざけろタカト! てめえいきなり来やがってなにしくさる――……?」
だがすぐに語勢は失速する。
きょとん――というよりはぽかん……と、ヤナギはその来客を見つめた。
端的に言えば、来客はタカトではなかった。もっと言うなれば身長は高めだがむさくるしい顔ではないし、タカトと比べればあまりにも華奢だし、さらに付け加えるなら男でもないし……いつもの笑顔も浮かべていない。
訪問客を迎えるにしては長い沈黙を挟んでから。ようやくヤナギは相手の名を呼んだ。
「……アマツマ?」
「…………」
訪問者――アマツマは、呼ばれても何も言ってこない。ただうつむいて、黙りこくっている。
その出で立ちも、なんというべきか奇妙な格好だった。雨も降っていないのにカッパを着こんでいる。それも、以前ヤナギが貸したカッパだ。
フードまで目深にかぶって、まるで家出のような……
と、思ったのとほぼ同時だった。
「――泊めて」
「……はあ?」
「お願い、泊めて。今日だけ……今日だけで、いいから……」
顔もあげぬまま、ぽつりと。か細い声で言ってくる。
だがヤナギは素直に顔をしかめた。こんな時間の来訪もだが、言われた内容も内容だ。珍しく――といって相手を熟知するほど親しい仲ではないのだが――弱々しいアマツマの様子からして、この前のような冗談とも思えない。
いまだに視線を合わせてこない彼女に、眉間にしわを寄せたまま言った。
「泊めろっつったってお前な……家出かなんかか? いろいろ言いたいことはあるが、男んちに泊まりに来るのはなんか間違ってるだろ。友達んちは?」
「みんな、家族で住んでるから……」
「だから俺んちってのもな……」
アマツマの言いたいことを察してうめく。つまりは、迷惑のかけやすさの問題だ。
ヤナギなら一人暮らしだからヤナギだけにしか迷惑がかからないが、ほかの人たちには家族がいる。家出してきたから泊めてくれと頼りにくいのだろう。
あるいは単に、大事にしたくなかっただけか。ヤナギだけを黙らせるのと、友達とその家族を黙らせるのと、どっちが楽かなど考えるまでもない。
もしかしたら、ほかに理由があるのかもしれないが――だがどれにしたって、承諾できるかというと別の問題だ。
「まあそっちの言い分もわからんではないけど、だからってこれはない。何があったか知らんが、男の家に女子泊めるなんて普通に考えたら――」
そんなヤナギの言葉を、悲鳴のように遮って。
「――今日だけでいいから!」
「……!?」
唐突に声を荒らげたアマツマの声は……だが次の時には力を失って、弱々しく地面に落ちた。
「……お願い。今日だけで、いいから……」
「アマツマ……?」
その異様さに、呆然と名を呼ぶが。
遅れて、はっとヤナギは気づいた。目深にかぶったフードの下。わずかに覗いた頬を一滴、雫がつ……と落ちていく――
「……泣いてんのか?」
「…………」
アマツマは、答えない。身を縮こまらせて、ただ弱々しく黙りこくるだけだ。
困惑したまま、ヤナギは後頭部をがりがりとかいた。
普通に考えたら、どう頑張ってもこれはない。どんな事情があろうと、年頃の女子を年頃の男の部屋に泊めるなどという選択は。普通だったらありえないし……もし仮にこれを親が知ったなら、噴飯ものだろう。
常識で考えれば、泊めるなどという選択肢は絶対にありえない。
だが……と食い下がる想いがあったのは、目の前で静かに泣くこの少女が、あまりにも小さく見えたからだ。
学校では“王子様”などと呼ばれていたアマツマだが、今では見る影もない――いや、見る影がないのはここではいつものことではあるが。
(これを見捨ててぐっすり眠れるそうかっつーとな……)
うんざりと観念すると、ヤナギは深々とため息をついた。
「わかったよ。あがれ。一日だけだぞ」
「……え?」
ヤナギの言葉に、アマツマはばっと顔を上げた。
フードに隠れていた目元が赤いのは、ここに来るまでに泣きはらしていたからか。じっくり見るものでもないと判断して、早々にヤナギは背を向けた。
と、その背中を追いかけてくる、か細い声。
「……いいの?」
「お前が言い出したんだろ。とっととあがれ。冷えるだろ」
振り向きもせずにぶっきらぼうに告げると、ヤナギはそのまま部屋へと戻った。
その後を重い足取りで気配が追いかけてくるが。
「……ヤナギ」
呼び止められて、ヤナギは振り向いた。
視線の先にいたのは、当然アマツマだが。フードを外した今も、普段からは考えられないほどに暗い顔をして、うつむいている。
視線すら合わそうとしないまま、彼女はぽつりとこう囁いた。
「ごめん」
「……そういう時は“ありがとう”だな。謝られると気が滅入る」
「……ごめん」
(重症だなこりゃ……何があったらこいつがここまでへこむんだ?)
ひっそりとため息をついて、ヤナギは空き部屋の準備に取り掛かった。
0
お気に入りに追加
62
あなたにおすすめの小説
おっぱい揉む?と聞かれたので揉んでみたらよくわからない関係になりました
星宮 嶺
青春
週間、24hジャンル別ランキング最高1位!
ボカロカップ9位ありがとうございました!
高校2年生の太郎の青春が、突然加速する!
片想いの美咲、仲の良い女友達の花子、そして謎めいた生徒会長・東雲。
3人の魅力的な女の子たちに囲まれ、太郎の心は翻弄される!
「おっぱい揉む?」という衝撃的な誘いから始まる、
ドキドキの学園生活。
果たして太郎は、運命の相手を見つけ出せるのか?
笑いあり?涙あり?胸キュン必至?の青春ラブコメ、開幕!
彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。
遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。
彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。
……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。
でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!?
もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー!
ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。)
略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)
異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
恐喝されている女の子を助けたら学校で有名な学園三大姫の一人でした
恋狸
青春
特殊な家系にある俺、こと狭山渚《さやまなぎさ》はある日、黒服の男に恐喝されていた白海花《しらみはな》を助ける。
しかし、白海は学園三大姫と呼ばれる有名美少女だった!?
さらには他の学園三大姫とも仲良くなり……?
主人公とヒロイン達が織り成すラブコメディ!
小説家になろう、カクヨムでも投稿しています。
カクヨムにて、月間3位
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について
おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である
そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。
なんと、彼女は学園のマドンナだった……!
こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。
彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。
そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。
そして助けられた少女もまた……。
二人の青春、そして成長物語をご覧ください。
※中盤から甘々にご注意を。
※性描写ありは保険です。
他サイトにも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる