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俺と美少女処刑椅子が幸せになる方法
魔樹木と処刑椅子
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聖女御一行様は無事に諸悪の根源である祭司ハネスを討ち取った。
王立騎士団員が教会に攻め入れば、ティトマスが提出した証拠以上のものがわんさか出てきて、教会が起こした数々の汚職事件はまたたく間に明るみとなった。
繊麗潔白な聖騎士など、マスティフやハヤルウ達、やりたい放題やっている奴らにいじめられていた5人の聖騎士くらいに加え、数えるほどしか存在していなかった。
王立騎士団員により拘束され、罪なき人々を手にかけた聖騎士は裁かれることになり、死罪を免れた聖騎士もまた、町中を歩けば白い目で見られるようになった。
「いい加減、脱いだらって言っているんだけどね」
ティトマスはどんなに意思を投げられようが心無い言葉を向けられようがけして聖騎士の正装を脱ぐことなく堂々と王都を闊歩していた。
「後ろ指を刺されるようなことなどしていないのになぜ隠れる必要があるのですか」
などと開き直っているほどだ。メンタルが鋼すぎる。
「一度言い出したら聞かない」のはメロディアとティトマス兄妹の特徴らしい。
「リディア、そうだった」
「そうだね。きっとリディアに似たんだろう」
元聖騎士の連中は希望があれば王立騎士団員として再就職できるなんて話もあったが、マルクス・メイホールはすでに死んでいる。
教会が崩壊した今、俺がマルクス・メイホールとして王立騎士団員になる理由はない。
お嬢様のお陰で、俺には庭師の仕事があるからな。
「魔獣の森は焼け野原。マスティフは聖騎士の制服に身を包んでいるけれど、所属は王立騎士団員扱いだ。王都を離れることはできないだろう。だけど、魔獣の特徴がより濃く出ているラビユーと元聖騎士のマスティフを2人暮らしさせるわけにはいかなくて…」
「住む場所がないならうちに来ればいいですわ~!」
「…ここに?」
お嬢様は人外でもかわいい女の子なら大歓迎でしてよ、と人形のスピカを抱きしめてニコニコしている。
確かに部屋は余っているし公爵令嬢の別邸に反教会派の人間が押し寄せてくることはないだろうがーーこのお嬢様もお人好しと言うか、なんというか。
「あのいけ好かない偽聖女は自らの意志で聖女を騙っていましたけれど、魔獣混血の偽聖女さんは操られていただけなのでしょう?あの見た目ではいらぬ迫害を受けて、住みにくいことこの上ないですわ」
「うちは無駄に広い庭もありますし、使用人たちもここでの秘密は外にけして持ち出しません。幼い頃よりウインディーネを使役するわたくしが生活しているんですのよ?耳が生えてようが、馬足であっても、誰も気にしませんわ!あのいけ好かない騎士も一緒と言うのは気に食わないですけれどーー」
ティトマスを呼ぶなら、親子が揃うのか。
だったらメロディアも呼んで3人仲良く暮せばいいのに…。
ニルヴァーナ商会で聖女さんは大切な人と共に楽しくやっているらしいので、無理にお嬢様の家で暮らす必要はないのかもしれない。
「わー!うさぎとしてははじめまして!ラビユーだよ!」
はじめまして?久しぶりの間違いじゃないのか?
ラビユーとティトマスがガルド別邸にやってきた。
ティトマスが仕事で忙しいのか、お嬢様と顔を合わせたくないのか。
ラビユーを預けて滅多に顔を出さないが、人懐っこいラビユーはすぐにガルド別邸での暮らしに慣れ、毎日ケラケラと笑い声を上げている。
これはスレインさんから聞いた話だが、ラビユーには3つの魔石が埋まっていたらしい。
元々2つの魔石を持ってた所に、教会が聖女として仕立て上げる為額にブラックダイヤモンドの魔石を埋め込んだ。
3つの魔石を一時的にとはいえ埋め込まれてよく生きていたものだと思う。
人間、ウサギ、馬の混血だからこそできる荒業かもしれない。
通常の人間であればまず適合できず3つ目を埋め込んだ瞬間瓦解するだろうに。
「でるるん~!見て~!花束作った~!」
「ニックネームをつけるならエルとお呼びなさい!いつも言っていますわよね!?」
「え~?かわいいよ?」
「どこがかわいいんですの!?」
花束を抱えたラビユーとお嬢様が広い庭を走り回っている。
教会の実験に耐えられなかったラビユーは心を閉ざし、2つ目の魔石に眠っていたもう一つの魔石に宿る魂が目覚めた。
精霊のスピカと人間のスピカ・デクセレムみたいなもんだろう。
同一人物ではあるが、異なる意識を持つもの。
今、俺達の知っているラビユーは深い眠りについているそうだ。
記憶を共有している「ウサギ」と名乗る方のラビユーは、心が癒えたらきっと表に出てきてくれるよと笑う。
彼女の心が癒えることを願うばかりだ。
「あるじさま」
人形のスピカが俺の前に跪き、潤んだ瞳を向けた。
「お腹が空いたのか」と聞けば、ふるふると首を振り、魔樹木が植えられた植木鉢を抱え込むと俺には懇願する。
「教会、なくなった。スピカ、もう教会。相手しなくていい」
「スピカ?」
「スピカ、教会嫌い。人を喰らわないと、生きていけない。でも…スピカ、魔石と一つになれば、あるじさまの魔力で生きられる」
「もう、いいのか」
「…ん。スピカ、あの子と一つになる」
覚悟を決めたスピカが目を瞑った。
精霊のスピカと、スピカ・デクセレムが一つになった時。
俺の知るスピカがどこまで引き継がれるかわからない。けれど。
教会の犯罪者共がいなくなった以上、スピカの為に重罪人を探し出して血肉を食らわせるのは骨が折れる。
スピカのためを思えば、俺の魔力で生きながらえる方が、俺にとってもスピカにとってもいいことならば。
「わかった」
そうして俺は、精霊スピカが魔樹木を抱きしめて消える姿を見守った。
「あるじさま」
「あるじさま、今までありがとう」
下着姿の精霊スピカと、全身を覆う白のロングチュールスカートを纏ったスピカ・デクセレムが、まるで鏡合わせのように手を合わせて俺にお礼を告げる。
二人はこれから一つになるのだろう。
聖騎士に魔樹木を伐採されることがなければ、生まれるはずのなかった精霊スピカの人格は、スピカ・デクセレムの中で生き続ける。
「スピカ、消えてなくなっても、スピカ・デクセレムの中で生き続ける。スピカのこと、たくさんたくさん愛して」
「ああ。もちろん」
「また、いつか」
「そうだな」
バイバイ、あるじさま。
スピカ・デクセレムをよろしくね。
もうひとりのスピカが見守る中、精霊スピカは光となって、魔樹木の一部として生まれ変わったのだった。
「‥スピカ?」
「なあに?あるじさま。スピカのこと、呼んだ?」
目が覚めて、一番にスピカの名を呼べば、中くらいの植木鉢には不釣り合いの魔樹木が俺の寝泊まりする部屋に佇んでいる。
少しばかり上に成長したらしく、精霊スピカと融合したからなのか。
右半分に偏って枝を伸ばしていた魔樹木が右半分にも枝を伸ばし、綺麗な楕円を描いていた。
また大きな鉢に植え替えないと。根腐れを起こしてしまう。
植木鉢の下に置かれていたはずの木製椅子は影も形ない。
俺の呼びかけに答えて現れたスピカは、いつもの下着姿を覆い隠す為に薄いチュールの上着を羽織った姿ではなく、くびれを際立たせる真っ白なロングチュールドレスを着ていた。
感情の籠もらない濁った瞳は、美しく輝く宝石のようにキラキラと光に反射しながら俺を見上げている。
「‥これからもよろしく」
「はい、あるじさま!」
スピカは大輪の花が咲くような笑顔で、俺に抱きついた。
王立騎士団員が教会に攻め入れば、ティトマスが提出した証拠以上のものがわんさか出てきて、教会が起こした数々の汚職事件はまたたく間に明るみとなった。
繊麗潔白な聖騎士など、マスティフやハヤルウ達、やりたい放題やっている奴らにいじめられていた5人の聖騎士くらいに加え、数えるほどしか存在していなかった。
王立騎士団員により拘束され、罪なき人々を手にかけた聖騎士は裁かれることになり、死罪を免れた聖騎士もまた、町中を歩けば白い目で見られるようになった。
「いい加減、脱いだらって言っているんだけどね」
ティトマスはどんなに意思を投げられようが心無い言葉を向けられようがけして聖騎士の正装を脱ぐことなく堂々と王都を闊歩していた。
「後ろ指を刺されるようなことなどしていないのになぜ隠れる必要があるのですか」
などと開き直っているほどだ。メンタルが鋼すぎる。
「一度言い出したら聞かない」のはメロディアとティトマス兄妹の特徴らしい。
「リディア、そうだった」
「そうだね。きっとリディアに似たんだろう」
元聖騎士の連中は希望があれば王立騎士団員として再就職できるなんて話もあったが、マルクス・メイホールはすでに死んでいる。
教会が崩壊した今、俺がマルクス・メイホールとして王立騎士団員になる理由はない。
お嬢様のお陰で、俺には庭師の仕事があるからな。
「魔獣の森は焼け野原。マスティフは聖騎士の制服に身を包んでいるけれど、所属は王立騎士団員扱いだ。王都を離れることはできないだろう。だけど、魔獣の特徴がより濃く出ているラビユーと元聖騎士のマスティフを2人暮らしさせるわけにはいかなくて…」
「住む場所がないならうちに来ればいいですわ~!」
「…ここに?」
お嬢様は人外でもかわいい女の子なら大歓迎でしてよ、と人形のスピカを抱きしめてニコニコしている。
確かに部屋は余っているし公爵令嬢の別邸に反教会派の人間が押し寄せてくることはないだろうがーーこのお嬢様もお人好しと言うか、なんというか。
「あのいけ好かない偽聖女は自らの意志で聖女を騙っていましたけれど、魔獣混血の偽聖女さんは操られていただけなのでしょう?あの見た目ではいらぬ迫害を受けて、住みにくいことこの上ないですわ」
「うちは無駄に広い庭もありますし、使用人たちもここでの秘密は外にけして持ち出しません。幼い頃よりウインディーネを使役するわたくしが生活しているんですのよ?耳が生えてようが、馬足であっても、誰も気にしませんわ!あのいけ好かない騎士も一緒と言うのは気に食わないですけれどーー」
ティトマスを呼ぶなら、親子が揃うのか。
だったらメロディアも呼んで3人仲良く暮せばいいのに…。
ニルヴァーナ商会で聖女さんは大切な人と共に楽しくやっているらしいので、無理にお嬢様の家で暮らす必要はないのかもしれない。
「わー!うさぎとしてははじめまして!ラビユーだよ!」
はじめまして?久しぶりの間違いじゃないのか?
ラビユーとティトマスがガルド別邸にやってきた。
ティトマスが仕事で忙しいのか、お嬢様と顔を合わせたくないのか。
ラビユーを預けて滅多に顔を出さないが、人懐っこいラビユーはすぐにガルド別邸での暮らしに慣れ、毎日ケラケラと笑い声を上げている。
これはスレインさんから聞いた話だが、ラビユーには3つの魔石が埋まっていたらしい。
元々2つの魔石を持ってた所に、教会が聖女として仕立て上げる為額にブラックダイヤモンドの魔石を埋め込んだ。
3つの魔石を一時的にとはいえ埋め込まれてよく生きていたものだと思う。
人間、ウサギ、馬の混血だからこそできる荒業かもしれない。
通常の人間であればまず適合できず3つ目を埋め込んだ瞬間瓦解するだろうに。
「でるるん~!見て~!花束作った~!」
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「え~?かわいいよ?」
「どこがかわいいんですの!?」
花束を抱えたラビユーとお嬢様が広い庭を走り回っている。
教会の実験に耐えられなかったラビユーは心を閉ざし、2つ目の魔石に眠っていたもう一つの魔石に宿る魂が目覚めた。
精霊のスピカと人間のスピカ・デクセレムみたいなもんだろう。
同一人物ではあるが、異なる意識を持つもの。
今、俺達の知っているラビユーは深い眠りについているそうだ。
記憶を共有している「ウサギ」と名乗る方のラビユーは、心が癒えたらきっと表に出てきてくれるよと笑う。
彼女の心が癒えることを願うばかりだ。
「あるじさま」
人形のスピカが俺の前に跪き、潤んだ瞳を向けた。
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「教会、なくなった。スピカ、もう教会。相手しなくていい」
「スピカ?」
「スピカ、教会嫌い。人を喰らわないと、生きていけない。でも…スピカ、魔石と一つになれば、あるじさまの魔力で生きられる」
「もう、いいのか」
「…ん。スピカ、あの子と一つになる」
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精霊のスピカと、スピカ・デクセレムが一つになった時。
俺の知るスピカがどこまで引き継がれるかわからない。けれど。
教会の犯罪者共がいなくなった以上、スピカの為に重罪人を探し出して血肉を食らわせるのは骨が折れる。
スピカのためを思えば、俺の魔力で生きながらえる方が、俺にとってもスピカにとってもいいことならば。
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二人はこれから一つになるのだろう。
聖騎士に魔樹木を伐採されることがなければ、生まれるはずのなかった精霊スピカの人格は、スピカ・デクセレムの中で生き続ける。
「スピカ、消えてなくなっても、スピカ・デクセレムの中で生き続ける。スピカのこと、たくさんたくさん愛して」
「ああ。もちろん」
「また、いつか」
「そうだな」
バイバイ、あるじさま。
スピカ・デクセレムをよろしくね。
もうひとりのスピカが見守る中、精霊スピカは光となって、魔樹木の一部として生まれ変わったのだった。
「‥スピカ?」
「なあに?あるじさま。スピカのこと、呼んだ?」
目が覚めて、一番にスピカの名を呼べば、中くらいの植木鉢には不釣り合いの魔樹木が俺の寝泊まりする部屋に佇んでいる。
少しばかり上に成長したらしく、精霊スピカと融合したからなのか。
右半分に偏って枝を伸ばしていた魔樹木が右半分にも枝を伸ばし、綺麗な楕円を描いていた。
また大きな鉢に植え替えないと。根腐れを起こしてしまう。
植木鉢の下に置かれていたはずの木製椅子は影も形ない。
俺の呼びかけに答えて現れたスピカは、いつもの下着姿を覆い隠す為に薄いチュールの上着を羽織った姿ではなく、くびれを際立たせる真っ白なロングチュールドレスを着ていた。
感情の籠もらない濁った瞳は、美しく輝く宝石のようにキラキラと光に反射しながら俺を見上げている。
「‥これからもよろしく」
「はい、あるじさま!」
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