26 / 53
第二章 側仕え編
馬車で出かけましょ
しおりを挟む
「またな、楽師。次も素晴らしい歌を頼む。」
神官長にイングランドと呼ばれていたお客様は、悪戯っ子のような笑みを浮かべて帰っていった。神官長たちもどうやら付いて行くらしい。
……またなとはどういう意味だろうか? またここに来た時に、歌を聞かせて欲しいということ? とすると、またしても私のファンが増えてしまったようだ。
よしよし、当初の目的は達成だ。私は、聞こえているのかいないのかわからないシュトラウスの演奏を終えて、跪きながらイングランドたちを見送った。
そして、その日の夕食の前。給仕の準備を始めようと書類を片付けていると、神官長に名前を呼ばれた。午前中はイングランド様がいらっしゃっり執務ができなかったため、その分を挽回するため、いつも以上に午後の執務時間は忙しかった。全員必要以上に席を立たずに、黙々と書類と格闘した。思ったんだけど、神官長がこんなに忙しいなら、神殿長の執務室はどれほど忙しいのだろうか? 財政と人事以外にあまり思いつく仕事がないけど、きっと私の知らない業務に忙殺されているのだろう。
それはそうと、名前を呼ばれた理由について、今日は確信が持てる。イングランド様に私の歌をほめていただけたのだから、充分に仕事をこなしたはずだ。そのことについて、神官長からお褒めの言葉があるのだろう。
「今日はご苦労。前回聞いた時と同程度の歌で何よりだった。褒めて遣わそう。」
……うんうん。歌うごとにクオリティーを下げることなく、同レベルのパフォーマンスを発揮できることがとてもすごい、と言っているようだ。
「ありがとう存じます。」
「明日だが、楽師として私の外出に同行するように。」
外出ですって!? もしかして、屋外ライブステージへのオファーなの!? ついに、ついにここまで来てしまったのね! 急なオファーでも、歌姫の私ならいつでも大丈夫よ!
「かしこまりました。」
「明日の注意事項だが、現地に着いてからは歌うこと以外に声を出さぬように。それから、明日は巫女服を着用し、顔が見えぬようフードを目深に被ってもらう。」
……えーと、はい?
大丈夫、落ち着いてパイル。言葉の意味はわかっているから、私のキャパシティ的には問題ない。屋外ステージに着いたら、ファンサービスやトークは禁止。衣装は巫女服で、フードを目深に被ると。顔バレ禁止というやつかな。まあ、孤児だと知られれば色々面倒なことがあるのだろう……って、うん? 巫女服を着用するということは、私を巫女に偽装するということなの? ということは、フードを目深にかぶった正体不明の巫女になって、ライブをしろという命令ね。よし、そういう整理にしておこう。
それにしても、この神官長は10歳の少女相手に説明が足りないと思う。私は中身がお姉さんだからいいけど、普通の10才児だったらショートしかけてしまうのではないだろうか。
「かしこまりました。」
「恐れながら神官長。一言よろしいでしょうか?」
私が返事をすると、ユットゲーが前に出て、神官長に発言の許可を求めた。巫女に偽装することには、問題があるのではないかという苦言だったらうれしいな。
「なんだ。」
「明日は、パイルに側仕えをつける予定でしょうか? 巫女が側仕えが1人もつけずに外出するのは、少々問題があるかと思われますので。」
「ああ、そのとおりだな。神官や巫女が側仕えを1人も付けずにいるのは不自然だな。この者は一応女であるから、女の側仕えが必要だがここにはいない。どこからか、借りてくるしかないが……。」
おさえて、おさえるのよパイル。心のよりどころの枕まで、踏ん張るのよ。
というか、自分たち自身が側仕えをつけずに外を出歩いているのに、何を当たり前のように問題があるだとか不自然だとか言っているのだろうか?
「私の側仕えに1人、女の側仕えがおりますので、その者をつけるのはどうでしょうか?」
「ああ、確かそうだったな。手配を頼む。」
「承知しました。」
え? ユットゲー様って、側仕えがいたの? この部屋にいつもいるから、自身の部屋がないのかと思っていた。私たち側仕えが神官長の寝ずの番をしているにもかかわらず、ユットゲー様とカジケープ様は、なぜか当たり前のような顔をして神官長の寝ずの番をするのだ。まあ、神官だから自分の部屋や側仕えをもっていても不思議ではないか。そういうことにしておこう。
ーー
そうして、次の日がやってきた。
アルミ―から巫女服を渡されて、神官長からのありがたい伝言をきいた。曰く、「出発まで時間がないから、急いで着るように」とのことだ。
もし許されるのであったら、「巫女服をすぐに準備できるなんて、もしかして趣味で集めていらっしゃるのですか」と言ってやりたいくらいには頭にきている。
まあ上位者の命令であるから、急がないとまずいのでさっさと着替えよう。側仕えは、主の着替えを手伝うのも仕事の内のため、巫女服の着用の仕方は孤児院で習っている。
鏡の前で自身の姿を確認し、乱れや間違いがないか確認する。よし、大丈夫そうだ。
うふふふふふ。自分で言うのもなんだけど、黒の巫女服に桜色の神がよく映えている。まあ、今回はフードを目深にかぶる必要があるため、全人黒づくめ少女になってしまうのだけど。今日1日変装するということは、神殿内部でもフードをかぶっていた方がよさそうだ。私はフードをしっかり目深にかぶって、神官長室へとやってきた。足元がギリギリ見えるか見えないかくらいの視界の悪さなので、歩くのがちょっと怖い。
「準備できたか。……視界が悪そうで、シュトラウスを正確に弾けるか不安があるな。」
「確かにそうですね。万が一にでも間違えたら、神官長の品位に傷がつきます。」
おのれがフードを目深にかぶれと言ったんじゃろがい! わざとなの、ねえ、わざと言ってるの?
フードで視界が遮られていることをいいことに、私は冷ややかな視線を声のする方向に向けた。
「しょうがない。イングランドも来ることになっている。失敗のないよう、私がシュトラウスを演奏しよう。」
「神官長のシュトラウスを拝聴できることは大変喜ばしいことですが、楽譜はいかがいたしましょう?」
「いらぬ。2回演奏を聞いているゆえ、私には必要ない。」
「流石にございます、神官長。」
へーへー、左様ですか。
「では、行くとするか。ユットゲー、パイルの側仕えはどこにいるのだ?」
「馬車の前に待機させております。」
「よろしい。パイル、馬車の中ではフードをとることを許可する。」
「ありがとう存じます。」
声に感情が乗らないように、細心の注意を払って返事をした。
それよりも、馬車に乗って移動するのは初耳だ。貴族の移動手段が馬車ということなら、この世界では馬車が主流なのだろう。それ以上のものがあれば、貴族が乗らないはずがないからね。馬車での移動って、初めてだな。車内ではフードをとる許可も出たし、外の景色をみるのも楽しそうだ。
神官長にイングランドと呼ばれていたお客様は、悪戯っ子のような笑みを浮かべて帰っていった。神官長たちもどうやら付いて行くらしい。
……またなとはどういう意味だろうか? またここに来た時に、歌を聞かせて欲しいということ? とすると、またしても私のファンが増えてしまったようだ。
よしよし、当初の目的は達成だ。私は、聞こえているのかいないのかわからないシュトラウスの演奏を終えて、跪きながらイングランドたちを見送った。
そして、その日の夕食の前。給仕の準備を始めようと書類を片付けていると、神官長に名前を呼ばれた。午前中はイングランド様がいらっしゃっり執務ができなかったため、その分を挽回するため、いつも以上に午後の執務時間は忙しかった。全員必要以上に席を立たずに、黙々と書類と格闘した。思ったんだけど、神官長がこんなに忙しいなら、神殿長の執務室はどれほど忙しいのだろうか? 財政と人事以外にあまり思いつく仕事がないけど、きっと私の知らない業務に忙殺されているのだろう。
それはそうと、名前を呼ばれた理由について、今日は確信が持てる。イングランド様に私の歌をほめていただけたのだから、充分に仕事をこなしたはずだ。そのことについて、神官長からお褒めの言葉があるのだろう。
「今日はご苦労。前回聞いた時と同程度の歌で何よりだった。褒めて遣わそう。」
……うんうん。歌うごとにクオリティーを下げることなく、同レベルのパフォーマンスを発揮できることがとてもすごい、と言っているようだ。
「ありがとう存じます。」
「明日だが、楽師として私の外出に同行するように。」
外出ですって!? もしかして、屋外ライブステージへのオファーなの!? ついに、ついにここまで来てしまったのね! 急なオファーでも、歌姫の私ならいつでも大丈夫よ!
「かしこまりました。」
「明日の注意事項だが、現地に着いてからは歌うこと以外に声を出さぬように。それから、明日は巫女服を着用し、顔が見えぬようフードを目深に被ってもらう。」
……えーと、はい?
大丈夫、落ち着いてパイル。言葉の意味はわかっているから、私のキャパシティ的には問題ない。屋外ステージに着いたら、ファンサービスやトークは禁止。衣装は巫女服で、フードを目深に被ると。顔バレ禁止というやつかな。まあ、孤児だと知られれば色々面倒なことがあるのだろう……って、うん? 巫女服を着用するということは、私を巫女に偽装するということなの? ということは、フードを目深にかぶった正体不明の巫女になって、ライブをしろという命令ね。よし、そういう整理にしておこう。
それにしても、この神官長は10歳の少女相手に説明が足りないと思う。私は中身がお姉さんだからいいけど、普通の10才児だったらショートしかけてしまうのではないだろうか。
「かしこまりました。」
「恐れながら神官長。一言よろしいでしょうか?」
私が返事をすると、ユットゲーが前に出て、神官長に発言の許可を求めた。巫女に偽装することには、問題があるのではないかという苦言だったらうれしいな。
「なんだ。」
「明日は、パイルに側仕えをつける予定でしょうか? 巫女が側仕えが1人もつけずに外出するのは、少々問題があるかと思われますので。」
「ああ、そのとおりだな。神官や巫女が側仕えを1人も付けずにいるのは不自然だな。この者は一応女であるから、女の側仕えが必要だがここにはいない。どこからか、借りてくるしかないが……。」
おさえて、おさえるのよパイル。心のよりどころの枕まで、踏ん張るのよ。
というか、自分たち自身が側仕えをつけずに外を出歩いているのに、何を当たり前のように問題があるだとか不自然だとか言っているのだろうか?
「私の側仕えに1人、女の側仕えがおりますので、その者をつけるのはどうでしょうか?」
「ああ、確かそうだったな。手配を頼む。」
「承知しました。」
え? ユットゲー様って、側仕えがいたの? この部屋にいつもいるから、自身の部屋がないのかと思っていた。私たち側仕えが神官長の寝ずの番をしているにもかかわらず、ユットゲー様とカジケープ様は、なぜか当たり前のような顔をして神官長の寝ずの番をするのだ。まあ、神官だから自分の部屋や側仕えをもっていても不思議ではないか。そういうことにしておこう。
ーー
そうして、次の日がやってきた。
アルミ―から巫女服を渡されて、神官長からのありがたい伝言をきいた。曰く、「出発まで時間がないから、急いで着るように」とのことだ。
もし許されるのであったら、「巫女服をすぐに準備できるなんて、もしかして趣味で集めていらっしゃるのですか」と言ってやりたいくらいには頭にきている。
まあ上位者の命令であるから、急がないとまずいのでさっさと着替えよう。側仕えは、主の着替えを手伝うのも仕事の内のため、巫女服の着用の仕方は孤児院で習っている。
鏡の前で自身の姿を確認し、乱れや間違いがないか確認する。よし、大丈夫そうだ。
うふふふふふ。自分で言うのもなんだけど、黒の巫女服に桜色の神がよく映えている。まあ、今回はフードを目深にかぶる必要があるため、全人黒づくめ少女になってしまうのだけど。今日1日変装するということは、神殿内部でもフードをかぶっていた方がよさそうだ。私はフードをしっかり目深にかぶって、神官長室へとやってきた。足元がギリギリ見えるか見えないかくらいの視界の悪さなので、歩くのがちょっと怖い。
「準備できたか。……視界が悪そうで、シュトラウスを正確に弾けるか不安があるな。」
「確かにそうですね。万が一にでも間違えたら、神官長の品位に傷がつきます。」
おのれがフードを目深にかぶれと言ったんじゃろがい! わざとなの、ねえ、わざと言ってるの?
フードで視界が遮られていることをいいことに、私は冷ややかな視線を声のする方向に向けた。
「しょうがない。イングランドも来ることになっている。失敗のないよう、私がシュトラウスを演奏しよう。」
「神官長のシュトラウスを拝聴できることは大変喜ばしいことですが、楽譜はいかがいたしましょう?」
「いらぬ。2回演奏を聞いているゆえ、私には必要ない。」
「流石にございます、神官長。」
へーへー、左様ですか。
「では、行くとするか。ユットゲー、パイルの側仕えはどこにいるのだ?」
「馬車の前に待機させております。」
「よろしい。パイル、馬車の中ではフードをとることを許可する。」
「ありがとう存じます。」
声に感情が乗らないように、細心の注意を払って返事をした。
それよりも、馬車に乗って移動するのは初耳だ。貴族の移動手段が馬車ということなら、この世界では馬車が主流なのだろう。それ以上のものがあれば、貴族が乗らないはずがないからね。馬車での移動って、初めてだな。車内ではフードをとる許可も出たし、外の景色をみるのも楽しそうだ。
0
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
最弱悪役令嬢に捧ぐ
クロタ
ファンタジー
死んで乙女ゲームの最弱悪役令嬢の中の人になってしまった『俺』
その気はないのに攻略キャラや、同じ転生者(♂)のヒロインとフラグを立てたりクラッシュしたりと、慌ただしい異世界生活してます。
※内容はどちらかといえば女性向けだと思いますが、私の嗜好により少年誌程度のお色気(?)シーンがまれにあるので、苦手な方はご注意ください。
全裸で異世界に呼び出しておいて、国外追放って、そりゃあんまりじゃないの!?
猿喰 森繁
恋愛
私の名前は、琴葉 桜(ことのは さくら)30歳。会社員。
風呂に入ろうと、全裸になったら異世界から聖女として召喚(という名の無理やり誘拐された被害者)された自分で言うのもなんだけど、可哀そうな女である。
日本に帰すことは出来ないと言われ、渋々大人しく、言うことを聞いていたら、ある日、国外追放を宣告された可哀そうな女である。
「―――サクラ・コトノハ。今日をもって、お前を国外追放とする」
その言葉には一切の迷いもなく、情けも見えなかった。
自分たちが正義なんだと、これが正しいことなのだと疑わないその顔を見て、私はムクムクと怒りがわいてきた。
ずっと抑えてきたのに。我慢してきたのに。こんな理不尽なことはない。
日本から無理やり聖女だなんだと、無理やり呼んだくせに、今度は国外追放?
ふざけるのもいい加減にしろ。
温厚で優柔不断と言われ、ノーと言えない日本人だから何をしてもいいと思っているのか。日本人をなめるな。
「私だって好き好んでこんなところに来たわけじゃないんですよ!分かりますか?無理やり私をこの世界に呼んだのは、あなたたちのほうです。それなのにおかしくないですか?どうして、その女の子の言うことだけを信じて、守って、私は無視ですか?私の言葉もまともに聞くおつもりがないのも知ってますが、あなたがたのような人間が国の未来を背負っていくなんて寒気がしますね!そんな国を守る義務もないですし、私を国外追放するなら、どうぞ勝手になさるといいです。
ええ。
被害者はこっちだっつーの!
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
異世界に来たようですが何も分かりません ~【買い物履歴】スキルでぼちぼち生活しています~
ぱつきんすきー
ファンタジー
突然「神」により異世界転移させられたワタシ
以前の記憶と知識をなくし、右も左も分からないワタシ
唯一の武器【買い物履歴】スキルを利用して異世界でぼちぼち生活
かつてオッサンだった少女による、異世界生活のおはなし
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
【書籍化決定】断罪後の悪役令嬢に転生したので家事に精を出します。え、野獣に嫁がされたのに魔法が解けるんですか?
氷雨そら
恋愛
皆さまの応援のおかげで、書籍化決定しました!
気がつくと怪しげな洋館の前にいた。後ろから私を乱暴に押してくるのは、攻略対象キャラクターの兄だった。そこで私は理解する。ここは乙女ゲームの世界で、私は断罪後の悪役令嬢なのだと、
「お前との婚約は破棄する!」というお約束台詞が聞けなかったのは残念だったけれど、このゲームを私がプレイしていた理由は多彩な悪役令嬢エンディングに惚れ込んだから。
しかも、この洋館はたぶんまだ見ぬプレミアム裏ルートのものだ。
なぜか、新たな婚約相手は現れないが、汚れた洋館をカリスマ家政婦として働いていた経験を生かしてぴかぴかにしていく。
そして、数日後私の目の前に現れたのはモフモフの野獣。そこは「野獣公爵断罪エンド!」だった。理想のモフモフとともに、断罪後の悪役令嬢は幸せになります!
✳︎ 小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる