17 / 107
第一章 死ぬまでにしたい10のこと
17話 ①ジョージ護身術 + ②【アラン殿下執事 コナーside】歳をとると、涙もろくなっていけませんな。
しおりを挟む
木刀が弾かれて、床に転がった。
「よし、ここまで」
ジョージがくるくるした髪を手で伸ばす。
正直驚いた。初めての剣術でまさか自分がここまで動けるとは思わなかった。まるで、自分ではないものに操られているみたいだった。
しかし、恥ずかしい。バルクシュタインに大口を叩いておきながら、肩で息をしている。ダンスとは勝手が違うか。それに、体力が落ちている。病気の影響か、王城での座り仕事でなまったか。
「思ったよりもやれるな。剣はいくつからやっている?」
「剣を……にぎったことは……ございません」
「嘘はつかなくていいぜ」
「貴族令嬢は剣など握りません」
ジョージが考えこんだ。
「じゃあ、なにをやっていた?」
「ダンス、外交術、テーブル、食事マナー。歌、ピアノあたりでしょうか」
「ふむ。ダンスか、魔法は使えるか?」
「いいえ」
「なるほど。わかったぜ!」
ジョージは、するどい目をすこしだけゆるめた。
「わたくしが身を守る妙案みたいなもの、ございますか?」
わたくしは期待して、声がうわずります。
ジョージは任せろ、という雰囲気で胸を叩く。
まぁ! 頼もしすぎます!!
「あきらめろ、1ヶ月じゃ無理だ。嬢ちゃんがすべきことはいままでの経験を活かして、花嫁修業だ」
わたくしはずっこけた。
っっっ。ですわよね。剣は、令嬢の遊びとしては及第点でしょうが、実戦では通じない。これなら全速力で逃げたほうがまし。
「花嫁修業など、つつがなく終わっています。そして、婚約破棄も経験済み!」
わたくしは堂々といった。
「そうか……。なんか、すまんかった。元気出せよ。飴食うか?」
「ください! わたくし、強くならなければなりませんの! いまのわたくしにできる護身術を教えてもらえないでしょうか」
飴を口にほおばる。甘い幸せが、脳を満たした。
ジョージの子どもがわたくしの膨らんだ頬をじっと見ている。
ジョージは髪をがりがりと面倒そうに掻いた。
「あきらめねぇか……。まぁ、嬢ちゃんに相当な覚悟がない限り、貧民街の俺のところにひとりで訪ねてはこねーとは思っていたよ。でだ、強くなりたいっていうのはバカがいうことなんだよ!」
「バカ? ひどいです。あんまりですわ!」
ジョージが大げさなため息をついた。
「ちげぇ。嬢ちゃんに言ったんじゃねーよ。強くなるっていうのは漠然とした概念だ。そんなふわふわした目標で、ずっと剣を振るってきたやつ、戦争で生き残ったような猛者に通用するとでも? 前提が間違っている。例えば、相手に勝たせないようにしたい。これなら可能かも知れない」
わたくしは目を見ひらく。
ジョージの子どもが鼻をこする。
「お父ちゃんはすげーぇんだから」
わたくしのニセモノ? がどんな理由でジョージを選んだのか知らない。だけど――。
「ぜひ、ご教示いただけますか。ジョージ護身術を」
「しょうがねぇな。最初にいちばん大事なことをいうからよ。これだけは絶対に忘れんじゃねーぞ」
「はい。先生!」
「……。ジョージでいいよ。先生なんてがらじゃねぇ」
ジョージのいうことをあたまにたたき込んだ。
「よし、今日はここまで。これから毎日2時間稽古する。学校が終わったら来い。これは寝る前にやっておけ。練習メニュー作成料として次来るときに金貨1枚持ってきな」
「ま……またお金ですか!」わたくしはメモを見る。
「まあぁ……。剣で素振り500! 腕立て、500! ほかにも、こんなに! 一ヶ月後には小指で剣が持てますわ」
「いやなら、やめてもいいんだぞ」
ジョージはわたくしに本気で剣を教えようとしてくれている。例えわたくしの腕がゴリラになっても、嫁の貰い手の心配は必要ない。わたくしには死がむかえにきてくれるのだから。
「っっっっ。承知いたしました。今日はありがとうございました」
「頑張ったね。お姉ちゃん。またね」
ジョージの子どもが手をふる。
「また明日ね」
馬車に乗りこんだ。
わたくしが受理した貧民街の嘆願書の内容は、子どもたちに伝染病の薬を配布してほしいというもの。それは実行されていなかった。薬は高価で貧民街に住む人には買えないだろう。
わたくしは家につくまでの間、残り時間となにをするべきかを考えた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
こんばんは。アラン殿下坊ちゃまの執事、コナーです。
坊ちゃまの執務室をノックする。
「民から苦情がきております。嘆願書や執行予定のものが遅延している。どうなっているんだと」
「ブラッドとリリーに任せたが? どうなっている?」
坊ちゃまはブラッド殿下の机をいらだたしげに叩く。
「フェイトさんみたいにはいかないよ。全然終わらないから、確認の為の追加の嘆願書が複数きて、過去のと照らし合わせる作業が発生していて。遅くなってごめんなさい」
ブラッド殿下は申し訳なさそう。いえ、貴方様のせいではありませんよ。悪いのはすべて坊ちゃまです。アシュフォード嬢との婚約破棄をなさるから。
「ちっ……。とにかく急げ。おまえは遅いんだ。というか、リリーはどこに行った? さっきまでそこに座って……」
「バルクシュタイン嬢は夜更かしは美容に悪いからと、もう休みなりました」
坊ちゃまはバルクシュタイン嬢の机を強く、叩く。
「どいつもこいつも……。リリーをたたき起こしてこい! あと、余った仕官を呼んでこい。俺は近々アルトメイア帝国にいかねばならんというのに!」
「そんな余分な人員はおりませんぞ……はぁぁぁ」
儂はこめかみを揉む。
坊ちゃまは自席に戻って、ワインをあおる。
「おやめなさい、坊ちゃま」
儂はグラスをとりあげる。いままでは執務中に飲んだりしなかったのに。
「うるさいっ。俺に口答えするな。あと、坊ちゃまはいい加減やめろ」
坊ちゃまは静かに怒る。
「儂が言わなかったら、だれが坊ちゃまを止めるので? 気に入らなかったら、儂の首を落とせばいいですよ。老い先短い身、怖くなどありませんわ。死ぬことになったら、後悔しかありませんがね。儂はアシュフォード嬢の花嫁姿と、坊ちゃまのタキシード姿が見たかったです」
儂は泣きそうになってしまった。うそ偽りない、本心だからだ。あんなに健気なアシュフォード嬢の悲しむ姿を思うと、坊ちゃまとはいえ、怒りがこみ上げてくる。
「頼むから、静かにしてくれ……」
今日も徹夜ぐらいで済めばいいのですが。
「よし、ここまで」
ジョージがくるくるした髪を手で伸ばす。
正直驚いた。初めての剣術でまさか自分がここまで動けるとは思わなかった。まるで、自分ではないものに操られているみたいだった。
しかし、恥ずかしい。バルクシュタインに大口を叩いておきながら、肩で息をしている。ダンスとは勝手が違うか。それに、体力が落ちている。病気の影響か、王城での座り仕事でなまったか。
「思ったよりもやれるな。剣はいくつからやっている?」
「剣を……にぎったことは……ございません」
「嘘はつかなくていいぜ」
「貴族令嬢は剣など握りません」
ジョージが考えこんだ。
「じゃあ、なにをやっていた?」
「ダンス、外交術、テーブル、食事マナー。歌、ピアノあたりでしょうか」
「ふむ。ダンスか、魔法は使えるか?」
「いいえ」
「なるほど。わかったぜ!」
ジョージは、するどい目をすこしだけゆるめた。
「わたくしが身を守る妙案みたいなもの、ございますか?」
わたくしは期待して、声がうわずります。
ジョージは任せろ、という雰囲気で胸を叩く。
まぁ! 頼もしすぎます!!
「あきらめろ、1ヶ月じゃ無理だ。嬢ちゃんがすべきことはいままでの経験を活かして、花嫁修業だ」
わたくしはずっこけた。
っっっ。ですわよね。剣は、令嬢の遊びとしては及第点でしょうが、実戦では通じない。これなら全速力で逃げたほうがまし。
「花嫁修業など、つつがなく終わっています。そして、婚約破棄も経験済み!」
わたくしは堂々といった。
「そうか……。なんか、すまんかった。元気出せよ。飴食うか?」
「ください! わたくし、強くならなければなりませんの! いまのわたくしにできる護身術を教えてもらえないでしょうか」
飴を口にほおばる。甘い幸せが、脳を満たした。
ジョージの子どもがわたくしの膨らんだ頬をじっと見ている。
ジョージは髪をがりがりと面倒そうに掻いた。
「あきらめねぇか……。まぁ、嬢ちゃんに相当な覚悟がない限り、貧民街の俺のところにひとりで訪ねてはこねーとは思っていたよ。でだ、強くなりたいっていうのはバカがいうことなんだよ!」
「バカ? ひどいです。あんまりですわ!」
ジョージが大げさなため息をついた。
「ちげぇ。嬢ちゃんに言ったんじゃねーよ。強くなるっていうのは漠然とした概念だ。そんなふわふわした目標で、ずっと剣を振るってきたやつ、戦争で生き残ったような猛者に通用するとでも? 前提が間違っている。例えば、相手に勝たせないようにしたい。これなら可能かも知れない」
わたくしは目を見ひらく。
ジョージの子どもが鼻をこする。
「お父ちゃんはすげーぇんだから」
わたくしのニセモノ? がどんな理由でジョージを選んだのか知らない。だけど――。
「ぜひ、ご教示いただけますか。ジョージ護身術を」
「しょうがねぇな。最初にいちばん大事なことをいうからよ。これだけは絶対に忘れんじゃねーぞ」
「はい。先生!」
「……。ジョージでいいよ。先生なんてがらじゃねぇ」
ジョージのいうことをあたまにたたき込んだ。
「よし、今日はここまで。これから毎日2時間稽古する。学校が終わったら来い。これは寝る前にやっておけ。練習メニュー作成料として次来るときに金貨1枚持ってきな」
「ま……またお金ですか!」わたくしはメモを見る。
「まあぁ……。剣で素振り500! 腕立て、500! ほかにも、こんなに! 一ヶ月後には小指で剣が持てますわ」
「いやなら、やめてもいいんだぞ」
ジョージはわたくしに本気で剣を教えようとしてくれている。例えわたくしの腕がゴリラになっても、嫁の貰い手の心配は必要ない。わたくしには死がむかえにきてくれるのだから。
「っっっっ。承知いたしました。今日はありがとうございました」
「頑張ったね。お姉ちゃん。またね」
ジョージの子どもが手をふる。
「また明日ね」
馬車に乗りこんだ。
わたくしが受理した貧民街の嘆願書の内容は、子どもたちに伝染病の薬を配布してほしいというもの。それは実行されていなかった。薬は高価で貧民街に住む人には買えないだろう。
わたくしは家につくまでの間、残り時間となにをするべきかを考えた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
こんばんは。アラン殿下坊ちゃまの執事、コナーです。
坊ちゃまの執務室をノックする。
「民から苦情がきております。嘆願書や執行予定のものが遅延している。どうなっているんだと」
「ブラッドとリリーに任せたが? どうなっている?」
坊ちゃまはブラッド殿下の机をいらだたしげに叩く。
「フェイトさんみたいにはいかないよ。全然終わらないから、確認の為の追加の嘆願書が複数きて、過去のと照らし合わせる作業が発生していて。遅くなってごめんなさい」
ブラッド殿下は申し訳なさそう。いえ、貴方様のせいではありませんよ。悪いのはすべて坊ちゃまです。アシュフォード嬢との婚約破棄をなさるから。
「ちっ……。とにかく急げ。おまえは遅いんだ。というか、リリーはどこに行った? さっきまでそこに座って……」
「バルクシュタイン嬢は夜更かしは美容に悪いからと、もう休みなりました」
坊ちゃまはバルクシュタイン嬢の机を強く、叩く。
「どいつもこいつも……。リリーをたたき起こしてこい! あと、余った仕官を呼んでこい。俺は近々アルトメイア帝国にいかねばならんというのに!」
「そんな余分な人員はおりませんぞ……はぁぁぁ」
儂はこめかみを揉む。
坊ちゃまは自席に戻って、ワインをあおる。
「おやめなさい、坊ちゃま」
儂はグラスをとりあげる。いままでは執務中に飲んだりしなかったのに。
「うるさいっ。俺に口答えするな。あと、坊ちゃまはいい加減やめろ」
坊ちゃまは静かに怒る。
「儂が言わなかったら、だれが坊ちゃまを止めるので? 気に入らなかったら、儂の首を落とせばいいですよ。老い先短い身、怖くなどありませんわ。死ぬことになったら、後悔しかありませんがね。儂はアシュフォード嬢の花嫁姿と、坊ちゃまのタキシード姿が見たかったです」
儂は泣きそうになってしまった。うそ偽りない、本心だからだ。あんなに健気なアシュフォード嬢の悲しむ姿を思うと、坊ちゃまとはいえ、怒りがこみ上げてくる。
「頼むから、静かにしてくれ……」
今日も徹夜ぐらいで済めばいいのですが。
1
お気に入りに追加
1,920
あなたにおすすめの小説
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
三度目の嘘つき
豆狸
恋愛
「……本当に良かったのかい、エカテリナ。こんな嘘をついて……」
「……いいのよ。私に新しい相手が出来れば、周囲も殿下と男爵令嬢の仲を認めずにはいられなくなるわ」
なろう様でも公開中ですが、少し構成が違います。内容は同じです。
踏み台令嬢はへこたれない
三屋城衣智子
恋愛
「婚約破棄してくれ!」
公爵令嬢のメルティアーラは婚約者からの何度目かの申し出を受けていたーー。
春、学院に入学しいつしかついたあだ名は踏み台令嬢。……幸せを運んでいますのに、その名付けはあんまりでは……。
そう思いつつも学院生活を満喫していたら、噂を聞きつけた第三王子がチラチラこっちを見ている。しかもうっかり婚約者になってしまったわ……?!?
これは無自覚に他人の踏み台になって引っ張り上げる主人公が、たまにしょげては踏ん張りながらやっぱり周りを幸せにしたりやっと自分も幸せになったりするかもしれない物語。
「わたくし、甘い砂を吐くのには慣れておりますの」
ーー踏み台令嬢は今日も誰かを幸せにする。
なろうでも投稿しています。
五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
【完結】不誠実な旦那様、目が覚めたのでさよならです。
完菜
恋愛
王都の端にある森の中に、ひっそりと誰かから隠れるようにしてログハウスが建っていた。
そこには素朴な雰囲気を持つ女性リリーと、金髪で天使のように愛らしい子供、そして中年の女性の三人が暮らしている。この三人どうやら訳ありだ。
ある日リリーは、ケガをした男性を森で見つける。本当は困るのだが、見捨てることもできずに手当をするために自分の家に連れて行くことに……。
その日を境に、何も変わらない日常に少しの変化が生まれる。その森で暮らしていたリリーには、大好きな人から言われる「愛している」という言葉が全てだった。
しかし、あることがきっかけで一瞬にしてその言葉が恐ろしいものに変わってしまう。人を愛するって何なのか? 愛されるって何なのか? リリーが紆余曲折を経て辿り着く愛の形。(全50話)
【完結】記憶が戻ったら〜孤独な妻は英雄夫の変わらぬ溺愛に溶かされる〜
凛蓮月
恋愛
【完全完結しました。ご愛読頂きありがとうございます!】
公爵令嬢カトリーナ・オールディスは、王太子デーヴィドの婚約者であった。
だが、カトリーナを良く思っていなかったデーヴィドは真実の愛を見つけたと言って婚約破棄した上、カトリーナが最も嫌う醜悪伯爵──ディートリヒ・ランゲの元へ嫁げと命令した。
ディートリヒは『救国の英雄』として知られる王国騎士団副団長。だが、顔には数年前の戦で負った大きな傷があった為社交界では『醜悪伯爵』と侮蔑されていた。
嫌がったカトリーナは逃げる途中階段で足を踏み外し転げ落ちる。
──目覚めたカトリーナは、一切の記憶を失っていた。
王太子命令による望まぬ婚姻ではあったが仲良くするカトリーナとディートリヒ。
カトリーナに想いを寄せていた彼にとってこの婚姻は一生に一度の奇跡だったのだ。
(記憶を取り戻したい)
(どうかこのままで……)
だが、それも長くは続かず──。
【HOTランキング1位頂きました。ありがとうございます!】
※このお話は、以前投稿したものを大幅に加筆修正したものです。
※中編版、短編版はpixivに移動させています。
※小説家になろう、ベリーズカフェでも掲載しています。
※ 魔法等は出てきませんが、作者独自の異世界のお話です。現実世界とは異なります。(異世界語を翻訳しているような感覚です)
転生したらただの女子生徒Aでしたが、何故か攻略対象の王子様から溺愛されています
平山和人
恋愛
平凡なOLの私はある日、事故にあって死んでしまいました。目が覚めるとそこは知らない天井、どうやら私は転生したみたいです。
生前そういう小説を読みまくっていたので、悪役令嬢に転生したと思いましたが、実際はストーリーに関わらないただの女子生徒Aでした。
絶望した私は地味に生きることを決意しましたが、なぜか攻略対象の王子様や悪役令嬢、更にヒロインにまで溺愛される羽目に。
しかも、私が聖女であることも判明し、国を揺るがす一大事に。果たして、私はモブらしく地味に生きていけるのでしょうか!?
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる