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15 2人目を殺す
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池谷が再び放った氷の槍を火炎剣でズラして一気に距離を詰め、火炎剣を鋭く振るうが池谷が手に持っていた剣で再び受け止める。
斬り結んだ瞬間、池谷の方が膂力で優っているのを感じるが負けずに全力で押す。
「おおおおぁあ~! 」
火炎剣が俺の気合いに呼応するように炎の刃が大きく揺らめき熱量を増す。
「くっそ~、熱い! アッチ~!」
火炎剣の炎で池谷の持つ剣が熱されたようで池谷が騒ぎながら剣を手放した。
バカが。
剣を手放してどうするんだ。やはりこいつは、どうしようもないクズだ。
俺は剣を手放した池谷に向かって火炎剣を振るい、一気に肩口から叩き斬ると斬り口から身体が燃え上がり、そのまま灰になってしまった。
「ふ~何とか倒せたな。死体を片付ける手間も無くなった」
池谷を葬り去り去った事で緊張が解け、かわりに疲労感が襲ってきたが、念のためにステータスを確認する。
「おおっ!」
リュート グルー 18歳 男
筋力:390→485
体力:421→519
耐性:325→405
敏捷:404→500
魔力:210→285
魔耐:167→245
スキル ブレイブスレイヤー 火炎剣 アイスジャベリン
軒並み数値が跳ね上がっており、体力と俊敏に至っては500に届いており、これは完全に新米勇者の数値に並ぶ。
そしてもう一つ変化が現れておりスキルが一つ増えている。
『アイスジャベリン』
今まで戦っていた池谷が使用していたスキルだ。
偶然の可能性もあるが、もしかしたら倒した勇者のスキルを使えるようになっているのだろうか?
もしかして火炎剣はあいつが持っていたスキルなのか?
まだ二人しか倒していないのではっきりした事は分からないが、勇者を倒せば大幅なステータスのアップが見込める。
そして倒した勇者が持っているスキルを使えるようになる。
多分この二つは確定な気がする。
という事は勇者を倒せば倒すほど、俺は強くなれる。
そして強くなればもっと勇者を倒す事ができる。
しかし、今までなぜこの事が知れ渡る事が無かったのだろう。
俺の他にもこの世界には勇者を殺したいと思っている人間はごまんといる。
ただ勇者がこの世界の人間に殺されたという話は聞いた事がない。
勇者が死ぬ場合は、大概病気や寿命、そして一番多いのがモンスターに敗れて死ぬ場合だ。
もしかしたら今まで勇者を殺したこの世界の人間がいなかったのだろうか。
確かにこの馬鹿げたステータスを持つ勇者に普通の人間が束になっても敵う事は無いだろう。
ほとんどの人間が、あきらめからそれを試みる事自体を放棄しているのだろう。
俺も二年間極限とも思える程に鍛えて、実際に秋葉に挑んだが、あのような泥酔状態にも関わらず異常なまでの力を発揮して俺自身の力では全く敵わなかった。
俺にあったのは運。ただそれだけだが、最近、妹と幼馴染みが俺に力を貸してくれたのかもしれないと都合のいい解釈をするようになってしまった。
彼女達も少しは喜んでくれているだろうか。
いや、あいつを殺さない限り彼女達が安らかに眠る事はないだろう。
俺が絶対に殺してみせる。
斬り結んだ瞬間、池谷の方が膂力で優っているのを感じるが負けずに全力で押す。
「おおおおぁあ~! 」
火炎剣が俺の気合いに呼応するように炎の刃が大きく揺らめき熱量を増す。
「くっそ~、熱い! アッチ~!」
火炎剣の炎で池谷の持つ剣が熱されたようで池谷が騒ぎながら剣を手放した。
バカが。
剣を手放してどうするんだ。やはりこいつは、どうしようもないクズだ。
俺は剣を手放した池谷に向かって火炎剣を振るい、一気に肩口から叩き斬ると斬り口から身体が燃え上がり、そのまま灰になってしまった。
「ふ~何とか倒せたな。死体を片付ける手間も無くなった」
池谷を葬り去り去った事で緊張が解け、かわりに疲労感が襲ってきたが、念のためにステータスを確認する。
「おおっ!」
リュート グルー 18歳 男
筋力:390→485
体力:421→519
耐性:325→405
敏捷:404→500
魔力:210→285
魔耐:167→245
スキル ブレイブスレイヤー 火炎剣 アイスジャベリン
軒並み数値が跳ね上がっており、体力と俊敏に至っては500に届いており、これは完全に新米勇者の数値に並ぶ。
そしてもう一つ変化が現れておりスキルが一つ増えている。
『アイスジャベリン』
今まで戦っていた池谷が使用していたスキルだ。
偶然の可能性もあるが、もしかしたら倒した勇者のスキルを使えるようになっているのだろうか?
もしかして火炎剣はあいつが持っていたスキルなのか?
まだ二人しか倒していないのではっきりした事は分からないが、勇者を倒せば大幅なステータスのアップが見込める。
そして倒した勇者が持っているスキルを使えるようになる。
多分この二つは確定な気がする。
という事は勇者を倒せば倒すほど、俺は強くなれる。
そして強くなればもっと勇者を倒す事ができる。
しかし、今までなぜこの事が知れ渡る事が無かったのだろう。
俺の他にもこの世界には勇者を殺したいと思っている人間はごまんといる。
ただ勇者がこの世界の人間に殺されたという話は聞いた事がない。
勇者が死ぬ場合は、大概病気や寿命、そして一番多いのがモンスターに敗れて死ぬ場合だ。
もしかしたら今まで勇者を殺したこの世界の人間がいなかったのだろうか。
確かにこの馬鹿げたステータスを持つ勇者に普通の人間が束になっても敵う事は無いだろう。
ほとんどの人間が、あきらめからそれを試みる事自体を放棄しているのだろう。
俺も二年間極限とも思える程に鍛えて、実際に秋葉に挑んだが、あのような泥酔状態にも関わらず異常なまでの力を発揮して俺自身の力では全く敵わなかった。
俺にあったのは運。ただそれだけだが、最近、妹と幼馴染みが俺に力を貸してくれたのかもしれないと都合のいい解釈をするようになってしまった。
彼女達も少しは喜んでくれているだろうか。
いや、あいつを殺さない限り彼女達が安らかに眠る事はないだろう。
俺が絶対に殺してみせる。
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