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第3章・風雲竜虎編

   第232夜・『姪っ子エピ ② 神童』

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 ・・・第2話 「2文節」(2009/03/25) 

 姪が、まだ「赤ちゃんに毛が生えた程度」の頃だ。
 「ママ」とか「抱っこ」とか、「ちっち(トイレ)」とか、「ジューチュ(ジュース)」とかの単語は話せるようになっていた。
 ある日、姉が姪に水を飲ませていた。
 すると、姪はニコッと微笑み、
     「お水、飲んでるの~^^」
 と、言った。
「ああ、マリちゃんが二文節の言葉を喋ったー^^」
 姉は、姪が、それまでの「単語」発言から、二つの単語をつなぎ合わせた「台詞」を発したことに狂喜乱舞し、姪を褒め続けた。
 すぐに、一族が集められ、姪は持て囃される。
   じいちゃん  「ほお^^」
   ばあちゃん  「さすがマリちゃん^^;」
   おじさん(私) 「こりゃ、神童だな^^」
 ・・・私にとっては、可愛い姪が何かすると、いつも「神童」扱いするのが常であった^^;
 ひとしきり、賞賛を受け、姪は再び、姉と二人きりになった。
 姪は、教育テレビで「ドレミファ・どーなっつ!」か何かを見ていた。
 姪は、先ほどのことを思い出していたのだろうか、
 何やら話してみたら、みんなが大喜びしたので、子供心に嬉しかったようだ。
 だから、も一度、姉を喜ばしたかったようだ。
 そして、おもむろに姉に振り向くと、言った。
     「お水、飲んでるの~^^」
 姉 「・・・・・、・・・・・」
 姉の心中 (あんた、今は水飲んでないし・・・^^;)・・・

 ・・・楽しんで頂けたでしょうか?

   
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