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   第7夜・『アランチーニ(ライスコロッケ)』

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 6年ほど前の話。
 アランチーニ(ライスコロッケ)の仕込みをしなくちゃならなかった。
 でも、営業が忙しくて、仕込みもままならなかった。
 この日もすぐに客が来た。
 いっぱい来た。
 結論から言うと、この直近の三日間に、早くも、店の月の家賃と同額を稼ぐほどだった。
 ホクホクである。
 だが、仕込みの数は増えていく・・・^^;
 また、近在に、うちの盛況をやっかむ者も出てくる。
 で、やっかむ者はと言うと、他の店で、「あの店(私の店)の揚げ物は、全部、出来合いの物だ!」とか言い触らしまくっていると言うのだ。
 確かに、私の作るアランチーニは、見事に丸いし、皆 大きさがそろっている。
 私がアランチーニの仕込みをしているのを、近所の人が、「あれっ? 手作りじゃん。既製品じゃないじゃん」と驚いて、経緯を教えてくれたのだ。
 なんで、誰がそんなデマを飛ばすのか、その人は、誰が言い触らしているか教えてくれないので分からないが(聞くこともしていない)、
 私の店が開業してから、全く赤字の気配なくお客さんを呼べていたので、同業に僻みが生じているからなのだろう。
 もう、忙しい中、アランチー二の調理過程を写真に残しておこう(6年前の画像、画質が粗くてすまぬ)。
     
   

     ・・・鍋でグツグツと具になるリゾット。
   

     ・・・丸める。
   

     ・・・衣を付ける。
   

     ・・・仕込完了。
 この日、終わったのは、午前二時でしたとさ・・・、・・・^^;
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