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一章 葵と私の始まり
第13話(鈴の兄さんと私その五)「返事は後で、、、、」
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私は無事に学園に着いた。
鈴の兄さんは何か言いたげだったけど、兄さん達が居たのでいつも通りに接してくれた。
今は菫と話し合いをしている。
「葵ちゃんが告白頑張ったんだ!ボクも頑張るよ!」
「ああ、頑張ってこい。それで、どこで告白するんだ?」
「灰炉くんは人に囲まれてる事も多いけど、基本的には一人の方が好きみたいだから授業をサボって一人で居る事も多いんだ」
「サボってる時を狙うのか?」
「うん、午後の授業を良くサボってるみたいだから、もしかしたらボク達の昼休みの時間に会えるかもしれない」
「そうか、確かに今日はオレ達の昼休みの方が遅いからな」
実は、私達と兄さん達のお昼休みの時間は少しずれている。
19歳から21歳までの学年と22歳から25歳までの学年がお昼休みが一緒になる。
食堂があまりに混雑するので別けたらしい。
つまり、私達は来年から兄さん達と同じお昼休みになる。
「ゲームだと灰炉はよく図書室に居るんだったか」
「確か、そうだったと思う。だからボク昼休みに図書室に行ってみるけど、居なかったら放課後に灰炉くんが居そうな所を調べて告白しようと思う」
「おう、頑張れよ。応援してるからな」
「うん!じゃあ、昼休みに図書室の近くで会おう」
「ああ、分かった。昼休みにな」
私達はお昼休みに図書室の近くで会う事にして自分の教室に向かった。
お昼休みになったので菫と二人で図書室近くの誰も居ない教室に居る。
「は、灰炉くん、と、図書室にい、居た」
「落ち着け、菫。言うだけ言って逃げてこい。言い逃げして直ぐオレの所に来ればいいだけだ。大丈夫だ」
「そ、そうだよね。どうせ、駄目元で言うんだ。返事を聞かないで言うだけ言って逃げればいいんだよね!葵ちゃんも居るし大丈夫。、、、ボク、言って来る」
「ああ、言ってこい。オレも待っててやる。図書室まで一緒に行くか」
「うん、図書室まで一緒に来て欲しい」
菫の緊張を柔げ?て図書室の前まで来た。
私達は何も言わずにうなずいてから菫は図書室に入った。
(頑張れ、菫!死ぬかもって思うけど頑張れ!)
「葵ちゃん?」
その声を聞いた私は一瞬で頭が真っ白になった。
身体が震えてちゃんと動かない身体を必死に動かして声の主を見る。
「、、、鈴の兄さん、、。何で、ここに?」
「葵ちゃんを探してたんだよ。葵ちゃん、昨日の夜の返事を聞いてほし」
「!っ、、」
「葵ちゃん!」
私はそこから逃げた。
かなり走って誰も居ない学園の裏庭に来た。
一息つこうと壁に手を付いて息を整える。
「ハァハァっ。ここまで来れば大丈夫か」
「何が?」
「っ!」
「何が、大丈夫なの葵ちゃん?」
そこから逃げようとしたけど今度は鈴の兄さんが私を逃がさない様に手首を掴んだ。
「待って!逃げないで、葵ちゃん!」
「っ!は、離してくれ、鈴の兄さん」
「駄目。離したら、葵ちゃん逃げるだろ?」
「うっ。返事は後でいいと言った!」
鈴の兄さんが私を自分の方に振り向かせて私を逃がさない様に私の背中を壁に寄りかからせる。
「葵ちゃん、オレは直ぐに言いたい。返事したいんだ」
「っ。離してくれ、オレは聞きたくない」
「葵ちゃん、良く聞いて。オレは葵ちゃんの事好きだよ」
「知っている。弟みたいに思っている事は」
「違う!葵ちゃん、オレは葵ちゃんの事を恋愛感情で好きなんだよ!昨日、葵ちゃんがオレに告白してくれて嬉しかったんだよ」
「は?、、、鈴の兄さんが、オレを?」
「そうだよ。ずっとだ、オレは葵ちゃんに初めて会った時からずっと恋をしてたんだよ」
「あ、っ!うっ」
それを聞いて顔が真っ赤になるけど、鈴の兄さんがオレの手首を掴んでいるから顔を隠せない。
「分かってくれたみたいだな、嬉しいよ」
「だって、鈴の兄さんもオレを好きだ何て思いもしなかったから、だから、返事は後でいいって」
「もういいよ。葵ちゃん、愛してる。オレの恋人になってくれる?」
「あ、うっ。よろしく、お願いします」
「ああ、もちろん」
私は恥ずかしくて泣きそうになった。
真っ赤になったうえ泣きそうな顔を見せたく無いので離して欲しいと伝える。
「鈴の兄さん、もう離して欲しいんだが」
「葵ちゃん、その顔オレ以外に見せないでくれよ。可愛過ぎ」
「かわって!んっ!」
鈴の兄さんにキスされた。
(しかも、ディープか!)
「ン、んンっ、あう、んン、はっ」
「んっ、可愛い、ん」
「り、鈴の、んンン、兄さ、ん、ふっ、ンン、あ、まっ、て、ん~、ン、あ!」
「おっと。腰抜けちゃった?」
足がガクガクして最終的に腰が抜けたので鈴の兄さんに抱きしめられた。
(鈴の兄さん、キス上手過ぎる!腰抜けた!くっ、流石に経験豊富なだけある!)
「っ、鈴の兄さんが上手過ぎるせいだろ!ってもうやめ、」
「オレのキス上手過ぎて腰抜けちゃったって言われたら我慢できないでしょ?オレが満足するまで付き合ってね、葵ちゃん?」
本当に鈴の兄さんが満足するまで付き合わされた。
キスが終わったあと、私は完全に腰が抜けて立てなくなったので私が立てる様になるまで鈴の兄さんは私をお姫様抱っこしていた。
ちなみに、昨日に引き続き私は午後の授業をサボった。
(私はこれから先、生きていけるかな?今も死ぬほど恥ずかしいし、キュン死にしそう。あ、そうだ!菫は大丈夫かな?後で話そう。うん、色々話そう)
授業の終わる鐘の音を聞きながらそう思った。
鈴の兄さんは何か言いたげだったけど、兄さん達が居たのでいつも通りに接してくれた。
今は菫と話し合いをしている。
「葵ちゃんが告白頑張ったんだ!ボクも頑張るよ!」
「ああ、頑張ってこい。それで、どこで告白するんだ?」
「灰炉くんは人に囲まれてる事も多いけど、基本的には一人の方が好きみたいだから授業をサボって一人で居る事も多いんだ」
「サボってる時を狙うのか?」
「うん、午後の授業を良くサボってるみたいだから、もしかしたらボク達の昼休みの時間に会えるかもしれない」
「そうか、確かに今日はオレ達の昼休みの方が遅いからな」
実は、私達と兄さん達のお昼休みの時間は少しずれている。
19歳から21歳までの学年と22歳から25歳までの学年がお昼休みが一緒になる。
食堂があまりに混雑するので別けたらしい。
つまり、私達は来年から兄さん達と同じお昼休みになる。
「ゲームだと灰炉はよく図書室に居るんだったか」
「確か、そうだったと思う。だからボク昼休みに図書室に行ってみるけど、居なかったら放課後に灰炉くんが居そうな所を調べて告白しようと思う」
「おう、頑張れよ。応援してるからな」
「うん!じゃあ、昼休みに図書室の近くで会おう」
「ああ、分かった。昼休みにな」
私達はお昼休みに図書室の近くで会う事にして自分の教室に向かった。
お昼休みになったので菫と二人で図書室近くの誰も居ない教室に居る。
「は、灰炉くん、と、図書室にい、居た」
「落ち着け、菫。言うだけ言って逃げてこい。言い逃げして直ぐオレの所に来ればいいだけだ。大丈夫だ」
「そ、そうだよね。どうせ、駄目元で言うんだ。返事を聞かないで言うだけ言って逃げればいいんだよね!葵ちゃんも居るし大丈夫。、、、ボク、言って来る」
「ああ、言ってこい。オレも待っててやる。図書室まで一緒に行くか」
「うん、図書室まで一緒に来て欲しい」
菫の緊張を柔げ?て図書室の前まで来た。
私達は何も言わずにうなずいてから菫は図書室に入った。
(頑張れ、菫!死ぬかもって思うけど頑張れ!)
「葵ちゃん?」
その声を聞いた私は一瞬で頭が真っ白になった。
身体が震えてちゃんと動かない身体を必死に動かして声の主を見る。
「、、、鈴の兄さん、、。何で、ここに?」
「葵ちゃんを探してたんだよ。葵ちゃん、昨日の夜の返事を聞いてほし」
「!っ、、」
「葵ちゃん!」
私はそこから逃げた。
かなり走って誰も居ない学園の裏庭に来た。
一息つこうと壁に手を付いて息を整える。
「ハァハァっ。ここまで来れば大丈夫か」
「何が?」
「っ!」
「何が、大丈夫なの葵ちゃん?」
そこから逃げようとしたけど今度は鈴の兄さんが私を逃がさない様に手首を掴んだ。
「待って!逃げないで、葵ちゃん!」
「っ!は、離してくれ、鈴の兄さん」
「駄目。離したら、葵ちゃん逃げるだろ?」
「うっ。返事は後でいいと言った!」
鈴の兄さんが私を自分の方に振り向かせて私を逃がさない様に私の背中を壁に寄りかからせる。
「葵ちゃん、オレは直ぐに言いたい。返事したいんだ」
「っ。離してくれ、オレは聞きたくない」
「葵ちゃん、良く聞いて。オレは葵ちゃんの事好きだよ」
「知っている。弟みたいに思っている事は」
「違う!葵ちゃん、オレは葵ちゃんの事を恋愛感情で好きなんだよ!昨日、葵ちゃんがオレに告白してくれて嬉しかったんだよ」
「は?、、、鈴の兄さんが、オレを?」
「そうだよ。ずっとだ、オレは葵ちゃんに初めて会った時からずっと恋をしてたんだよ」
「あ、っ!うっ」
それを聞いて顔が真っ赤になるけど、鈴の兄さんがオレの手首を掴んでいるから顔を隠せない。
「分かってくれたみたいだな、嬉しいよ」
「だって、鈴の兄さんもオレを好きだ何て思いもしなかったから、だから、返事は後でいいって」
「もういいよ。葵ちゃん、愛してる。オレの恋人になってくれる?」
「あ、うっ。よろしく、お願いします」
「ああ、もちろん」
私は恥ずかしくて泣きそうになった。
真っ赤になったうえ泣きそうな顔を見せたく無いので離して欲しいと伝える。
「鈴の兄さん、もう離して欲しいんだが」
「葵ちゃん、その顔オレ以外に見せないでくれよ。可愛過ぎ」
「かわって!んっ!」
鈴の兄さんにキスされた。
(しかも、ディープか!)
「ン、んンっ、あう、んン、はっ」
「んっ、可愛い、ん」
「り、鈴の、んンン、兄さ、ん、ふっ、ンン、あ、まっ、て、ん~、ン、あ!」
「おっと。腰抜けちゃった?」
足がガクガクして最終的に腰が抜けたので鈴の兄さんに抱きしめられた。
(鈴の兄さん、キス上手過ぎる!腰抜けた!くっ、流石に経験豊富なだけある!)
「っ、鈴の兄さんが上手過ぎるせいだろ!ってもうやめ、」
「オレのキス上手過ぎて腰抜けちゃったって言われたら我慢できないでしょ?オレが満足するまで付き合ってね、葵ちゃん?」
本当に鈴の兄さんが満足するまで付き合わされた。
キスが終わったあと、私は完全に腰が抜けて立てなくなったので私が立てる様になるまで鈴の兄さんは私をお姫様抱っこしていた。
ちなみに、昨日に引き続き私は午後の授業をサボった。
(私はこれから先、生きていけるかな?今も死ぬほど恥ずかしいし、キュン死にしそう。あ、そうだ!菫は大丈夫かな?後で話そう。うん、色々話そう)
授業の終わる鐘の音を聞きながらそう思った。
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