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三章 勇者様が来る!?
本人だけが分かっていない (サージ視点)
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報告によると勇者一行が直ぐ側まで来ているという。
あと2、3日でこの城に到着するだろうとのことなのでまた緊急会議をおこなった。
緊急会議に出ている者はこの前と同じ者達だ。
他の2人は用があり、少し前から城に居ないのだ。
今回も緊急会議なので自己紹介は省略させてもらった。
会議の内容は勇者一行がここに着いたらどうするか?という事だ。
勇者も騙されてこちらに向かって来ているのかも知れないので、話し合いが出来そうなら最初は話し合い、こちらの事も説明して分かってもらい、平和的に帰ってもらうというのが一番最初の提案だった。
この提案は皆の賛成を得たので勇者が冷静でこちらの話を聞きそうならそうする事になった。
「では次の提案はある、」
“ぱち、ちぱ”
「あう!うだ!」
「魔王様?ああ、そうですね、みんなのマントカッコいいですね」
「あう!うっ!まぁちょ、まーちゃも!」
「魔王様もみんなみたいなカッコいいマントが欲しいんですか?」
「あい!レーヤ、ちょ~よぉ?」
「オレと魔王様は一緒、、、お揃いのマントですか?」
「あい!まーちゃ、レーヤ、まぁちょ~よぉ」
「はい、オレも魔王様とお揃いのマントは嬉しいですよ」
次の提案を聞こうと思ったのだが、魔王様がここにいる者達を見てテーブルを叩いたので様子を見ていたらとても可愛らしい遣り取りを聞けた。
会議に出ている長達も真剣な顔をしているが、取り繕っているのは一目瞭然だった。
会議に参加している全員が可愛らしい2人の会話に顔が緩むのを取り繕っているので、ピクピクと顔の筋肉が痙攣しているのだからかなり滑稽な光景だろう。
「あ、すみません。会議の邪魔をしてしまいましたか?」
「いや、特に邪魔をしてはいないから謝るな」
「え、あ、はい」
「レーヤ、ミーク!」
「ああ!魔王様のご飯の時間でしたね?すみませんが少し抜けても?」
「いや、皆も気にしないからここでお与えをしていい」
「え?でも、その、あの」
「サージが言った通り、我々は特に気にしないので」
「えっと、その、では、すみませんが失礼しますね?、、、その、ありがとうございます」
ただ単に、ここに居る長達は可愛らしい2人が居なくなるのが嫌だっただけなのでレーヤが謝る意味は一切ないのだ。
それなのに謝るだけでなく、控えめに微笑んでお礼を言うものだからここに居る長達は我慢出来なくなっている。
(コイツらは孫を甘やかし可愛がりたいジジババか?)
「気にしなくて結構。それより前に会った時は自己紹介も何もなく終わってしまったので今日はコレを持ってきたので会議が終わったら食べてください」
「え?箱?、、、ケーキ?」
「ああ、魔王様の世話係りに会えたら我が副官の得意な菓子作りのケーキを渡して食べてもらいたいと思っていてね?貰ってくれるか?」
「その、嬉しいですが、、、サージさん」
「ここに居る者達の身分は確かだから貰っても構わないぞ」
「そうですか、、、なら、その、美味しそうなケーキをありがとうございます」
そう言って少し嬉しそうに魔王様にミルクを与えながら微笑んだレーヤを見て他の長達も持ってきた物をレーヤに与えていた。
(コイツら、、、元々これらをレーヤに与えるつもりでここ(緊急会議)に来たな?しかももう一度緊急会議をするのを予測していたな?でないと準備が良さすぎる)
「いっぱい貰ったな、、、一人じゃ食えねぇ、、、後でサージさん達と一緒に食うか」
レーヤは聞こえないほど小さな声で言ったのだろうが他より耳の良い俺にはその一人言は良く聞こえた。
その言葉だけで嬉しくなってしまうので俺も人の事はいえないのかもしれない。
緊急会議といっているが本当はそこまで緊急ではないのだ。
いや、勇者の事を考えると緊急なのだがそう大事にならないだろうというのが皆の考えだ。
なので、一応緊急会議をしているがそこまで切迫していないのだ。
どちらかというと魔王様とレーヤを静かに愛でる為にここに居るようなものだ。
レーヤは知らないのだろうが、レーヤはこの城の者達にかなり好かれている。
レーヤみたいな可愛らしい顔をした少年が赤ん坊の世話をニコニコしながらしているのを見るのは微笑ましいのだろう。
そして、少し人見知りをするのか人と話すのが苦手みたいで知らぬ者が話しかけると少しビクビクするが、失礼な態度や言動をしたことがないく、ちゃんと挨拶をしてくれるので教養の高さもうかがえる。
そういう所も城の者達からレーヤへの好感が高い理由みたいだ。
レーヤが好かれている理由のたいはんは幼い少年がウロチョロしていて可愛らしいというと理由だ。
だが、レーヤの実年齢は人間にしたら皆が思っているほど幼くはない。
俺はレーヤの年齢を知っているが知った時は驚いたものだ。
実年齢よりかなり若く、いや、幼くと言った方がいいだろう顔をしている。
背もその年にしてはかなり低く顔つきも可愛らしいのがいけないのかかなり幼く見えるのだ。
簡単にいえば、レーヤは人間年齢的に10~12歳くらいに見えるのだ。
ちなみに、そのくらいの年の者は才能があったり賢く教養が高い場合のみ地位が高い者の従者になることもある。
前にレーヤが俺の従者に間違えられたのはレーヤの見た目が幼いのも関係していたのだ。
俺達は魔王様とレーヤの微笑ましい様子をを見守りながら会議を続けた。
(例外を除いてレーヤはこの城の者達のほとんどに好かれているのだが、、、本人だけが分かっていないな)
勇者到着まであと、、2日
あと2、3日でこの城に到着するだろうとのことなのでまた緊急会議をおこなった。
緊急会議に出ている者はこの前と同じ者達だ。
他の2人は用があり、少し前から城に居ないのだ。
今回も緊急会議なので自己紹介は省略させてもらった。
会議の内容は勇者一行がここに着いたらどうするか?という事だ。
勇者も騙されてこちらに向かって来ているのかも知れないので、話し合いが出来そうなら最初は話し合い、こちらの事も説明して分かってもらい、平和的に帰ってもらうというのが一番最初の提案だった。
この提案は皆の賛成を得たので勇者が冷静でこちらの話を聞きそうならそうする事になった。
「では次の提案はある、」
“ぱち、ちぱ”
「あう!うだ!」
「魔王様?ああ、そうですね、みんなのマントカッコいいですね」
「あう!うっ!まぁちょ、まーちゃも!」
「魔王様もみんなみたいなカッコいいマントが欲しいんですか?」
「あい!レーヤ、ちょ~よぉ?」
「オレと魔王様は一緒、、、お揃いのマントですか?」
「あい!まーちゃ、レーヤ、まぁちょ~よぉ」
「はい、オレも魔王様とお揃いのマントは嬉しいですよ」
次の提案を聞こうと思ったのだが、魔王様がここにいる者達を見てテーブルを叩いたので様子を見ていたらとても可愛らしい遣り取りを聞けた。
会議に出ている長達も真剣な顔をしているが、取り繕っているのは一目瞭然だった。
会議に参加している全員が可愛らしい2人の会話に顔が緩むのを取り繕っているので、ピクピクと顔の筋肉が痙攣しているのだからかなり滑稽な光景だろう。
「あ、すみません。会議の邪魔をしてしまいましたか?」
「いや、特に邪魔をしてはいないから謝るな」
「え、あ、はい」
「レーヤ、ミーク!」
「ああ!魔王様のご飯の時間でしたね?すみませんが少し抜けても?」
「いや、皆も気にしないからここでお与えをしていい」
「え?でも、その、あの」
「サージが言った通り、我々は特に気にしないので」
「えっと、その、では、すみませんが失礼しますね?、、、その、ありがとうございます」
ただ単に、ここに居る長達は可愛らしい2人が居なくなるのが嫌だっただけなのでレーヤが謝る意味は一切ないのだ。
それなのに謝るだけでなく、控えめに微笑んでお礼を言うものだからここに居る長達は我慢出来なくなっている。
(コイツらは孫を甘やかし可愛がりたいジジババか?)
「気にしなくて結構。それより前に会った時は自己紹介も何もなく終わってしまったので今日はコレを持ってきたので会議が終わったら食べてください」
「え?箱?、、、ケーキ?」
「ああ、魔王様の世話係りに会えたら我が副官の得意な菓子作りのケーキを渡して食べてもらいたいと思っていてね?貰ってくれるか?」
「その、嬉しいですが、、、サージさん」
「ここに居る者達の身分は確かだから貰っても構わないぞ」
「そうですか、、、なら、その、美味しそうなケーキをありがとうございます」
そう言って少し嬉しそうに魔王様にミルクを与えながら微笑んだレーヤを見て他の長達も持ってきた物をレーヤに与えていた。
(コイツら、、、元々これらをレーヤに与えるつもりでここ(緊急会議)に来たな?しかももう一度緊急会議をするのを予測していたな?でないと準備が良さすぎる)
「いっぱい貰ったな、、、一人じゃ食えねぇ、、、後でサージさん達と一緒に食うか」
レーヤは聞こえないほど小さな声で言ったのだろうが他より耳の良い俺にはその一人言は良く聞こえた。
その言葉だけで嬉しくなってしまうので俺も人の事はいえないのかもしれない。
緊急会議といっているが本当はそこまで緊急ではないのだ。
いや、勇者の事を考えると緊急なのだがそう大事にならないだろうというのが皆の考えだ。
なので、一応緊急会議をしているがそこまで切迫していないのだ。
どちらかというと魔王様とレーヤを静かに愛でる為にここに居るようなものだ。
レーヤは知らないのだろうが、レーヤはこの城の者達にかなり好かれている。
レーヤみたいな可愛らしい顔をした少年が赤ん坊の世話をニコニコしながらしているのを見るのは微笑ましいのだろう。
そして、少し人見知りをするのか人と話すのが苦手みたいで知らぬ者が話しかけると少しビクビクするが、失礼な態度や言動をしたことがないく、ちゃんと挨拶をしてくれるので教養の高さもうかがえる。
そういう所も城の者達からレーヤへの好感が高い理由みたいだ。
レーヤが好かれている理由のたいはんは幼い少年がウロチョロしていて可愛らしいというと理由だ。
だが、レーヤの実年齢は人間にしたら皆が思っているほど幼くはない。
俺はレーヤの年齢を知っているが知った時は驚いたものだ。
実年齢よりかなり若く、いや、幼くと言った方がいいだろう顔をしている。
背もその年にしてはかなり低く顔つきも可愛らしいのがいけないのかかなり幼く見えるのだ。
簡単にいえば、レーヤは人間年齢的に10~12歳くらいに見えるのだ。
ちなみに、そのくらいの年の者は才能があったり賢く教養が高い場合のみ地位が高い者の従者になることもある。
前にレーヤが俺の従者に間違えられたのはレーヤの見た目が幼いのも関係していたのだ。
俺達は魔王様とレーヤの微笑ましい様子をを見守りながら会議を続けた。
(例外を除いてレーヤはこの城の者達のほとんどに好かれているのだが、、、本人だけが分かっていないな)
勇者到着まであと、、2日
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