一人じゃないぼく達

ぼくの父親は黒い羽根が生えている烏天狗だ。
ぼくの父親は寂しがりやでとっても優しくてとっても美人な可愛い人?妖怪?神様?だ。
大きな山とその周辺がぼくの父親の縄張りで神様として崇められている。

父親の近くには誰も居ない。
参拝に来る人は居るが、他のモノは誰も居ない。
父親には家族の様に親しい者達も居たがある事があって、みんなを拒絶している。
ある事があって寂しがりやな父親は一人になった。

ぼくは人だったけどある事のせいで人では無くなってしまった。
ある事のせいでぼくの肉体年齢は十歳で止まってしまった。
ぼくを見る人達の目は気味の悪い化け物を見ている様にぼくを見る。
ぼくは人に拒絶されて一人ボッチだった。

ぼくがいつも通り一人で居るとその日、少し遠くの方まで散歩していた父親がぼくを見つけた。
その日、寂しがりやな父親が一人ボッチのぼくを拐っていってくれた。

ぼくはもう一人じゃない。
寂しがりやな父親にもぼくが居る。

ぼくは一人ボッチのぼくを家族にしてくれて温もりをくれた父親に恩返しする為、父親の家族みたいな者達と父親の仲を戻してあげようと思うんだ。


アヤカシ達の力や解釈はオリジナルですのでご了承下さい。
24h.ポイント 0pt
0
小説 192,244 位 / 192,244件 キャラ文芸 4,765 位 / 4,765件

あなたにおすすめの小説

お稲荷様と私のほっこり日常レシピ

夕日(夕日凪)
キャラ文芸
その小さなお稲荷様は私…古橋はるかの家の片隅にある。それは一族繁栄を担ってくれている我が家にとって大事なお稲荷様なのだとか。そのお稲荷様に毎日お供え物をするのが我が家の日課なのだけれど、両親が長期の海外出張に行くことになってしまい、お稲荷様のご飯をしばらく私が担当することに。 そして一人暮らしの一日目。 いつもの通りにお供えをすると「まずい!」という一言とともにケモミミの男性が社から飛び出してきて…。 『私のために料理の腕を上げろ!このバカ娘!』 そんなこんなではじまる、お稲荷様と女子高生のほっこり日常レシピと怪異のお話。 キャラ文芸対象であやかし賞をいただきました!ありがとうございます! 現在アルファポリス様より書籍化進行中です。 10/25に作品引き下げをさせていただきました!

【完結】神々の薬師

かのん
キャラ文芸
 神々の薬師は、人に顔を見せてはいけない。  何故ならば、薬師は人であって人ではない存在だから。  選ばれたものらは、自らの願いを叶えた対価として、薬師へと姿を変える。  家族や親しい人ら、そして愛しい人からも自分の記憶は消えるというのに、それでも叶えたい願いとは何だったのか。それすらも、もう遠い記憶。  これは一人の神々の薬師の少女が織りなす物語。

カフェへの依頼

桃月熊
キャラ文芸
主人公はカフェの店主。 事件現場においてダイイングメッセージが最重要視される世界。 店主は話を聞くだけで、事件を解決へ導く。

水竜様のいる日常

兎屋亀吉
キャラ文芸
ある日釣りに出かけた僕は、山の中で巨大な水竜と出会う。一緒に楽しく釣りを楽しんだ水竜様は、僕の家に住みたいと言ってきた。困った僕は、ばあちゃんがOKしたらという条件で連れて帰ることにしたのだった。異能力者と水竜様、混ぜると危険。

ようこそ百鬼夜行組合へ!

犬野派閥
キャラ文芸
 神社の秋祭りに出かけていた入江風花は、狐面を被った不思議な子供に導かれるようにして、幽世に迷い込んでしまう。  そこで目にした異形の行列。それは外徒町百鬼夜行組合が催した百鬼夜行だった。  『百鬼夜行を目撃した人間は命を落とす』    その言い伝え通りに、妖怪たちによって裁かれる危機に瀕する風花。  しかし、百鬼夜行に参加するヴァンパイアの霧ノ崎忍が、風花を百鬼夜行組合に加入させることで、その命を救う。  百鬼夜行組合の新人として、妖怪たちの雑用係として奔走することになる風花だったが、組合の妖怪たちは一癖も二癖もある者ばかり。  あれ?  もしかして外徒町百鬼夜行組合って、ダメ妖怪の集まり……?  人と妖怪が織り成すハートフル・コメディ。  ようこそ百鬼夜行組合へ!

【短編】幸せ太りした姉の代わりに新婦役を引き受けたら、姉の夫と見知らぬ男が取り合いを始めました

夜霞
キャラ文芸
原題『幸せ太りした姉の代わりとして新婦役を引き受けたら、姉の夫と見知らぬ男が姉の振りする私の取り合いを始めました。ただ、私はあくまで姉の身代わりなので巻き込まないで下さい。』 私、まりは双子の姉であるみどりの代わりとして、みどりの夫となる芳樹(よしき)さんと結婚式を挙げる事になる。 そうなった理由は簡単だ。 結婚が決まって安心したみどりが暴飲暴食した結果、幸せ太りをして用意していたウエディングドレスが着られなくなったからーーサイズが合わなくなったからであった。 ウエディングドレスを着られなくなった原因が幸せ太りした事。 それを理由に結婚式までキャンセルしてしまったら、結婚式に参列予定だった人たちにまで原因が知られてしまう。 そうなったら、みどりは一生笑い者になるだろう。 それを避ける為に芳樹さんが提案したのは、みどりと顔がそっくりな妹の私がみどりの振りをして、結婚式で新婦役をするというものだった。 結婚式は無事に進み、残すは誓いのキスだけというその時、思わぬ乱入者が会場に現れたのだったーー。 ※他サイトにも掲載しています 2022/11/13 キャラ文芸ランキングで1位になりました。 お読みいただいた皆様ありがとうございます!

猫の私が過ごした、十四回の四季に

百門一新
キャラ文芸
「私」は、捨てられた小さな黒猫だった。愛想もない野良猫だった私は、ある日、一人の人間の男と出会った。彼は雨が降る中で、小さく震えていた私を迎えに来て――共に暮らそうと家に連れて帰った。 それから私は、その家族の一員としてと、彼と、彼の妻と、そして「小さな娘」と過ごし始めた。何気ない日々を繰り返す中で愛おしさが生まれ、愛情を知り……けれど私は猫で、「最期の時」は、十四回の四季にやってくる。 ※「小説家になろう」「ノベマ!」「カクヨム」にも掲載しています。

人外統率機関元老院ー仕事は増えても減ることなしー

綾織 茅
ファンタジー
「寝てないよ? ん? 一か月」 「甘いわ、こちとら半年よ」 「……今の上司になってからおよそ数世紀」 人外統率機関元老院。 長である元老院長を中心に、行政・軍事・司法・外交・医事。多岐に渡り人外のモノを統べ、人間との調停を行う機関。 そこでは様々な人外達が己に課せられた業務を日々こなしている。 その元老院において、医事を司る課に所属する女が一人。 引き起こされる数多の事件に巻き込まれながらも、日々自分の力と経験を元になんとか解決し、 多種多様な他の元老院の者達と絆を深めていく物語。 欲するものはただ一つ。誰にも邪魔されない長期休暇、ただそれだけ。 最近の心の一句は、【頼むから、大人しくしろ、課長達】