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番外編 騒動のその後色々

アビー君のささやかな願い

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ぼくの名まえはアベニア・リーガル。5さいだよ。
このバーガンディの領主の子。
ラベンダー色の髪はぼくのジマン。コウキな色ってみんながほめてくれるの。

お父さまはグラナダ・リーガル。バーガンディのヘンキョウハクでこの国の王さまのおじになるんだよ。
つまりとってもえらい人。
大きくて強くてマリョクがすごくて、この間も大きなマジュウ、ふういんの森でつかまえて来た。一人でだよ?すごいよね?
いっしょに行って見たかったって言ったらお母さまのゴエイのマカフィーが「アデルさまにきくといいですよ」って笑いながらおしえてくれた。何かひけつがあるのかな?
そんな強いお父さまなのにお母さまをとっても大好きすぎて、いつもお母さまのおねがいきいては「また仕事がふえた」ってぼやいてる。
ゴエイのジョッシュはお父さまのこと「手玉にとられてる」って言ってたけどお父さまは幸せそうだから手玉でもいいとおもう。

お母さまはいろんなジギョウをしてるんだよ。えんためって言ってた。みんなをたのしませて幸せにすることだって。
お母さまはちっちゃくてやさしくてとってもお可愛いらしいのにとっても活動てきで、みんなからいつでも困った人だって言われてる。
冬になるとあそびに行くカマーフィールドのおじさまも、いくつになっても落ち着きがないっておばあさまと話してらした。
カマーフィールドには大好きないとこのミランもいて、お絵かきとかしてあそんであげるんだ。
いとこはね、王都にもふたりいるんだよ。
王妃さまはお母さまのお兄さまでとっても仲がいいんだ。だからぼくも王都のいとこのルミエとは行くたびにあそぶし仲がいい。お父さまのセイムに付いて行ってはルミエといっしょにキシ団であそんでもらうんだ。ちがった、けいこをつけてもらうんだ。
そしてね、カマーフィールドに行くときは1か月くらいタイザイするから、ミランともゆっくりのんびり、時間をきにせず遊べるの。。
バーガンディの冬はとってもさむいからちょっとはマシなカマーフィールドで冬の間をすごすんだよ。
ぼくはまい年、とても楽しみにしているの。
だって、カマーフィールドにはグレンはこないから。

グレンは2つ下のぼくのおとうと。お母さまによくにた可愛いおとうと。
いつもぼくのあとをついて来て、なんでもまねをしようとして、そんなところも可愛いんだ。
だけどそんな可愛いグレンにも困ったことがあって、グレンはいつもぼくからラフをうばっちゃうんだ。

大好きな大好きなぼくのジュウシャのフラッフィはいつもふんわりしてて、あったかくって、あまいいいにおいがする。
ぼくの好きな焼きたてのパンの白いとこみたいで、ぼくはいつでもさわってたいし、かいでいたい。
ラフはお母さまのジョッシュやマカフィーみたいなゴエイジュウシャになりたいみたいだけど、力もよわくて多分ムリだからぼくが強くなって守ってあげなくちゃ。
このあいだからお父さまに剣をおしえてもらってるんだ。お父さまみたいにソードマスターになれるかな?
あっ、だけどラフだってナンジャクなんかじゃないんだよ。
マカフィーのことししょうっていつも言うから風のまほうきっとおしえてもらってるんだ。

カマーフィールドにはぼくとラフとでいつも行くからグレンは大泣きして大変だけど、ごめんねグレン。こればっかりはゆずれないよ?

バーガンディのおやしきではさすがにもう同じ部屋ではねむれないけど、カマーフィールドにいる間はいっしょのベッドでねむれるんだ。
ぼくはそれがとっても楽しみで。だってまっくらになってもとなりにラフがいて、星をみながら夜おそくまでお話して、朝もいっしょにおきがえして。
いつもよりずっと近くにラフがいるんだよ。

あ~あ、はやく冬にならないかな。
今もグレンがねむれないってぐずるから乳母がラフをつれてっちゃった。なぜだかグレンはむかしから、ラフの子守歌じゃないとねむらない。




大好きフラッフィ。早く早く一日も早く大きくなりたいな。
大きくなって同じくらいのせの高さになったらぼくもラフに口つけるんだ。
お父さまとお母さまがしていたみたいに。
だってぼくは知っているんだ。
あれは…だから…。





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