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新たな家族編
カマーフィールドの次期当主
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トールキンお兄様にくっついてるついでにお仕事を手伝う。
お兄様はびっくりしてたけど、1ブロックごとの収穫高を帳面に書き写すくらいのことは余裕だよ?
「アデルが領地の仕事を手伝う日が来るなんてね。感慨深いよ。バーガンディでも辺境伯様の手伝いをしているのかい?」
「あっえっ…と、その僕は違うお仕事を任されているのです。バーガンディ広報部隊を手始めに一大芸能プロダク…、…芸能部を作り歌って踊れる様々な偶像を育て、誰の心にも存在し得る、推しにかしずく喜びを広く知らしめるという尊き使命があるのです」
「芸能…酒場の踊り子の事かい?あまり感心しないな、そういうのは」
「全く違います、推しとは人々を幸せにする存在ですから」
「酒場の酔っ払いも幸せそうだけれど」
「…違います。推しの存在が乾いた日々に潤いを与えてくれる、嫌な仕事も推しへの課金のためなら我慢できる、推しのおかげで信じあえる仲間ができる、おっと時には裏切りもありますが。それはそれでまあ」
「よくわからないけれど…辺境伯様に迷惑をおかけしてはいけないよアデル。先の叛乱もアデルがわがままを言ったせいだと聞きどれほど私が憂いたか…結果としていい結果を得たから良かったものの、ちゃんと学ばせるのだったと後悔したよ。」
「あー…」「ブフッ」
「お前の考え無しな行動がパーバートの事件につながったと聞き…母上が辺境伯夫人に相応しい教養とマナーをとお前に厳しく臨んだ際、魔の地に向かうアデルにそれは可哀そうだと諫めたことを浅慮だったと思いなおした。お前のためには厳しく心構えを持たせるべきだったと。」
「えー…」「グフッ」
こ、これがトールキンお兄様…真面目だ…確かに真面目だ…冗談が通じないお兄様…辛い…そこは何言ってるんだと笑ってほしかった…ぐすん…やめて…HPが削られていく…
赤点取って3者面談になった時の気持ちを思い出し…僕は…僕は目の端を濡らした。
アベニアが泣いたおかげでその場から一時退却。母の危機を察して泣くとはさすが僕の可愛いアビー。
「んく、んく」
一所懸命ミルクを飲む姿までが天才的に可愛い。傷ついた心が癒されていく…
「いやしかし、アデル様が口で勝てない相手がいるなんて驚きでしたよ」
「戦略ミスですねアデル様。煙に巻くんじゃなくて、ここはしおらしくいかなきゃ」
「…今度はそうする…」
お父様やワイアットお兄様に感じたあのふわふわしたオーラを期待していた僕は撃沈。
いや、わがままとか考えなしとか…お母様だよね?それ言ったの。
お、お父様…ワイアットお兄様…助けて…心のエマージェンシーはきっと届かない…
お兄様はびっくりしてたけど、1ブロックごとの収穫高を帳面に書き写すくらいのことは余裕だよ?
「アデルが領地の仕事を手伝う日が来るなんてね。感慨深いよ。バーガンディでも辺境伯様の手伝いをしているのかい?」
「あっえっ…と、その僕は違うお仕事を任されているのです。バーガンディ広報部隊を手始めに一大芸能プロダク…、…芸能部を作り歌って踊れる様々な偶像を育て、誰の心にも存在し得る、推しにかしずく喜びを広く知らしめるという尊き使命があるのです」
「芸能…酒場の踊り子の事かい?あまり感心しないな、そういうのは」
「全く違います、推しとは人々を幸せにする存在ですから」
「酒場の酔っ払いも幸せそうだけれど」
「…違います。推しの存在が乾いた日々に潤いを与えてくれる、嫌な仕事も推しへの課金のためなら我慢できる、推しのおかげで信じあえる仲間ができる、おっと時には裏切りもありますが。それはそれでまあ」
「よくわからないけれど…辺境伯様に迷惑をおかけしてはいけないよアデル。先の叛乱もアデルがわがままを言ったせいだと聞きどれほど私が憂いたか…結果としていい結果を得たから良かったものの、ちゃんと学ばせるのだったと後悔したよ。」
「あー…」「ブフッ」
「お前の考え無しな行動がパーバートの事件につながったと聞き…母上が辺境伯夫人に相応しい教養とマナーをとお前に厳しく臨んだ際、魔の地に向かうアデルにそれは可哀そうだと諫めたことを浅慮だったと思いなおした。お前のためには厳しく心構えを持たせるべきだったと。」
「えー…」「グフッ」
こ、これがトールキンお兄様…真面目だ…確かに真面目だ…冗談が通じないお兄様…辛い…そこは何言ってるんだと笑ってほしかった…ぐすん…やめて…HPが削られていく…
赤点取って3者面談になった時の気持ちを思い出し…僕は…僕は目の端を濡らした。
アベニアが泣いたおかげでその場から一時退却。母の危機を察して泣くとはさすが僕の可愛いアビー。
「んく、んく」
一所懸命ミルクを飲む姿までが天才的に可愛い。傷ついた心が癒されていく…
「いやしかし、アデル様が口で勝てない相手がいるなんて驚きでしたよ」
「戦略ミスですねアデル様。煙に巻くんじゃなくて、ここはしおらしくいかなきゃ」
「…今度はそうする…」
お父様やワイアットお兄様に感じたあのふわふわしたオーラを期待していた僕は撃沈。
いや、わがままとか考えなしとか…お母様だよね?それ言ったの。
お、お父様…ワイアットお兄様…助けて…心のエマージェンシーはきっと届かない…
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