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明るい家族計画編
台風一過
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それにしても…生誕珠があんなにすごい…もにょもにょ…だったなんて。嵐の中に放り出されたみたいな、し、死ぬかと思った、いろんな意味で…。
僕の中でこれから育つ生誕珠。うひゃっ!顔がにやける。
はっ!嫌なことに気がついてしまった…。ひぃぃぃぃ!お兄様も?ワイアットお兄様もあんな目に⁉あんな陽だまりのようなお兄様が⁉いやいやいやいや…ないわ~。
だから身内のそういうのは想像しちゃダメだって、ダメだって言ってるのに!
「何を百面相しておるのだ。それより身体はどうだ?つらくはないか?」
「///だ、大丈夫…けど、今日は歩ける気がしない」
早朝、お手洗いに行きたくてベッドから降りようとしたんだけど…腰が抜けてそのままへたり込んでしまった…
グラナダ様が抱っこして連れて行ってくれたけどね。
「トマスが心得ておる。心配するでない。腹の様子はどうだ?」
僕のお腹をさすりながらグラナダ様が気遣ってくれる。
「んー、別に変な感じはしないケド…」「けどなんだ?」
「ここに、僕とグラナダ様の赤ちゃんがいるんだなって…ぽっ」
「うむ、八か月後が楽しみであるな」「八か月っ⁉」
「じゃ、その間」
「うむ、無理をさせぬ程度の営みなら問題ない」
いや、そういう事聞いてるんじゃなくて…。しょうがないなぁ、何その蕩けそうな顔。
生誕珠の妊娠期間はちょっとだけ短い。もともとそういう風に出来ていない身体だからお腹がもたないんだって教えてくれた。
「…名前…カマーフィールドのお母さまにつけてもらいたいな…まだ会えてないし…」
「そうであった。母君はここに来れなんだからな。ふむ、では瘴気の減っている今のうちにお呼びするか?あと1~2年もすればまた濃くなってくるやもしれぬしな」
「ホントですかっ⁉嬉しいっ!トールキンおにいさまにはいつ会えるだろう、う、んちゅっ、んん~!」
かちゃり
「旦那様、本日はあまり無理をさせてはなりませぬよ。生誕珠の定着は繊細なのです」
「うむ、わかっておる」
トマスさんが朝食なのか昼食なのかわからない軽食を持って来てくれた。いや、わかってませんようちの旦那様。
「グラナダ様、お仕事今日はいいんですか?ずっとお留守だったし溜まってないの?」
「旦那様、グレゴリー殿が早めのお目通りをと申されておいででしたが…」
「むむ…今日はアデルと…むむむ…」
「セイラム殿も南のリブストックから魔道具の取引をせっつかれておるとお嘆きでございましたぞ」
「僕今日はここで一日寝てるしかできないから、行ってきて仕事。」
二人掛かりで説得されてしぶしぶ仕事に出向いていくグラナダ様。…と思ったらここで執務をすると言って戻ってきた。ええ…
ほら、トマスさんもあきれてるよ。そう思ってトマスさんのほうを向けば、すごく微笑ましい顔をしてグラナダ様をみてた。
バーガンディの未来には可能性しかない‼
僕の中でこれから育つ生誕珠。うひゃっ!顔がにやける。
はっ!嫌なことに気がついてしまった…。ひぃぃぃぃ!お兄様も?ワイアットお兄様もあんな目に⁉あんな陽だまりのようなお兄様が⁉いやいやいやいや…ないわ~。
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早朝、お手洗いに行きたくてベッドから降りようとしたんだけど…腰が抜けてそのままへたり込んでしまった…
グラナダ様が抱っこして連れて行ってくれたけどね。
「トマスが心得ておる。心配するでない。腹の様子はどうだ?」
僕のお腹をさすりながらグラナダ様が気遣ってくれる。
「んー、別に変な感じはしないケド…」「けどなんだ?」
「ここに、僕とグラナダ様の赤ちゃんがいるんだなって…ぽっ」
「うむ、八か月後が楽しみであるな」「八か月っ⁉」
「じゃ、その間」
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いや、そういう事聞いてるんじゃなくて…。しょうがないなぁ、何その蕩けそうな顔。
生誕珠の妊娠期間はちょっとだけ短い。もともとそういう風に出来ていない身体だからお腹がもたないんだって教えてくれた。
「…名前…カマーフィールドのお母さまにつけてもらいたいな…まだ会えてないし…」
「そうであった。母君はここに来れなんだからな。ふむ、では瘴気の減っている今のうちにお呼びするか?あと1~2年もすればまた濃くなってくるやもしれぬしな」
「ホントですかっ⁉嬉しいっ!トールキンおにいさまにはいつ会えるだろう、う、んちゅっ、んん~!」
かちゃり
「旦那様、本日はあまり無理をさせてはなりませぬよ。生誕珠の定着は繊細なのです」
「うむ、わかっておる」
トマスさんが朝食なのか昼食なのかわからない軽食を持って来てくれた。いや、わかってませんようちの旦那様。
「グラナダ様、お仕事今日はいいんですか?ずっとお留守だったし溜まってないの?」
「旦那様、グレゴリー殿が早めのお目通りをと申されておいででしたが…」
「むむ…今日はアデルと…むむむ…」
「セイラム殿も南のリブストックから魔道具の取引をせっつかれておるとお嘆きでございましたぞ」
「僕今日はここで一日寝てるしかできないから、行ってきて仕事。」
二人掛かりで説得されてしぶしぶ仕事に出向いていくグラナダ様。…と思ったらここで執務をすると言って戻ってきた。ええ…
ほら、トマスさんもあきれてるよ。そう思ってトマスさんのほうを向けば、すごく微笑ましい顔をしてグラナダ様をみてた。
バーガンディの未来には可能性しかない‼
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