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王位交代開始編
ミッションの始まり
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全く昨日はえらい目にあったよ。グラナダ様のばかっ、変態!
ドット柄になった身体を見ながらプリプリしてる僕を懲りずに後ろから抱きしめてくる。
「嫌がる事はしなかったと思うのだがな」
反論できない自分が悔しい…
朝食用にあつらえた小振りの円卓にトマスさんが果実水と紅茶、そして軽食を用意してくれる。
小振りといってもそこそこ大きいテーブルなのにどうして使用率が4分の1なのか…せ、せまい…腰に手は定位置なのか…
「美味しい!この果実水」
「ふっ…お前の果実水ほどではないがな…」
ブーーーーーーーーーーーッ!
「ガハッ、ゲホッ、なっ、何を!」
「旦那様…朝から戯れがすぎますぞ」
…トマスさん…もっと言ってやって…
今日は午後から別行動だよ。
グラナダ様がマカフィーさんを僕の従者にしてくれた。従者をつけてくれるっていうから「マカフィーさんがいいな」って上目遣いで頼んだら、本当は相当渋ってたけど、最後にはお願い聞いてくれた。マカフィーさんも快く引き受けてくれたよ。
僕もこれからやること多くて忙しくなる。アシスタントが居ないとホント無理。グラナダ様ってばマカフィーさんに声を出すなって変な無茶振りしてたケド…何言っているのやら?
それにしても…
宣材PV撮ったりしたい。出来るかな?映像系の魔法、魔道具?あるかな?ないかな?なかったら作る?
あと、販促用グッズはどんなのを…え~とそれから…
あとあと、町に来てた行商の人に会って町から町へと地道に噂を…大きな町はいっそのこと…それには伝達系の魔道具に…
やること多すぎて終わりが見えない。着地点はどこ?
隊員さんたちに挨拶するためマカフィーさんの付き添いで朝稽古を見に行った。
せっかくだから今まで陰から見てて気づいたことをちょこっとアドバイスしておいた。グラナダ様以外もチェックはしてるよ。だってオタクだもん!
「ローランさん、いつも右からの攻撃に対して一瞬出遅れます。変なタメがはいるみたい。ジョッシュさん、踏み込みの時後ろ足が下がりすぎかも?だから剣先がちょっと届かない。あと、…」
格ゲーの嗜みで言うだけなら言えるんだよ、これが。
途中からみんな真剣な顔になって囲まれたけど、…怒ったグラナダ様に蹴散らされていた。あー、うん。ごめんね。
グラナダ様も森の視察に出向くため愛馬ラグーンに騎乗した。
んはぁ~馬上の推し、すごくイイ…この場所から、最前で観れる日が来るなんて…
ふぁ!ラグーンとグラナダ様がなんかアイコンタクトしたっ!初めて見る顔!萌える!
「いつも凝視されているのは知っていたが…あの距離では鼻息の荒さまでは気づかなかった…」
ばれた。
はぁはぁする僕の前を通り過ぎようとしたグラナダ様がラグーンの手綱をひくとその場で大きくウィリーして見せてくれた。
す、すごっ!すごい迫力!カッコいい!えっ、なに、なにこのファンサの良さ?たぎる~!
ドヤ顔のグラナダ様にマカフィーさんが後ろでドン引きしてた…
ドット柄になった身体を見ながらプリプリしてる僕を懲りずに後ろから抱きしめてくる。
「嫌がる事はしなかったと思うのだがな」
反論できない自分が悔しい…
朝食用にあつらえた小振りの円卓にトマスさんが果実水と紅茶、そして軽食を用意してくれる。
小振りといってもそこそこ大きいテーブルなのにどうして使用率が4分の1なのか…せ、せまい…腰に手は定位置なのか…
「美味しい!この果実水」
「ふっ…お前の果実水ほどではないがな…」
ブーーーーーーーーーーーッ!
「ガハッ、ゲホッ、なっ、何を!」
「旦那様…朝から戯れがすぎますぞ」
…トマスさん…もっと言ってやって…
今日は午後から別行動だよ。
グラナダ様がマカフィーさんを僕の従者にしてくれた。従者をつけてくれるっていうから「マカフィーさんがいいな」って上目遣いで頼んだら、本当は相当渋ってたけど、最後にはお願い聞いてくれた。マカフィーさんも快く引き受けてくれたよ。
僕もこれからやること多くて忙しくなる。アシスタントが居ないとホント無理。グラナダ様ってばマカフィーさんに声を出すなって変な無茶振りしてたケド…何言っているのやら?
それにしても…
宣材PV撮ったりしたい。出来るかな?映像系の魔法、魔道具?あるかな?ないかな?なかったら作る?
あと、販促用グッズはどんなのを…え~とそれから…
あとあと、町に来てた行商の人に会って町から町へと地道に噂を…大きな町はいっそのこと…それには伝達系の魔道具に…
やること多すぎて終わりが見えない。着地点はどこ?
隊員さんたちに挨拶するためマカフィーさんの付き添いで朝稽古を見に行った。
せっかくだから今まで陰から見てて気づいたことをちょこっとアドバイスしておいた。グラナダ様以外もチェックはしてるよ。だってオタクだもん!
「ローランさん、いつも右からの攻撃に対して一瞬出遅れます。変なタメがはいるみたい。ジョッシュさん、踏み込みの時後ろ足が下がりすぎかも?だから剣先がちょっと届かない。あと、…」
格ゲーの嗜みで言うだけなら言えるんだよ、これが。
途中からみんな真剣な顔になって囲まれたけど、…怒ったグラナダ様に蹴散らされていた。あー、うん。ごめんね。
グラナダ様も森の視察に出向くため愛馬ラグーンに騎乗した。
んはぁ~馬上の推し、すごくイイ…この場所から、最前で観れる日が来るなんて…
ふぁ!ラグーンとグラナダ様がなんかアイコンタクトしたっ!初めて見る顔!萌える!
「いつも凝視されているのは知っていたが…あの距離では鼻息の荒さまでは気づかなかった…」
ばれた。
はぁはぁする僕の前を通り過ぎようとしたグラナダ様がラグーンの手綱をひくとその場で大きくウィリーして見せてくれた。
す、すごっ!すごい迫力!カッコいい!えっ、なに、なにこのファンサの良さ?たぎる~!
ドヤ顔のグラナダ様にマカフィーさんが後ろでドン引きしてた…
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