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縄縛遊戯――じょうばくゆうぎ――
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しおりを挟む「君は最高だな。僕を楽しませてくれる」
解き終えると、僕は前のめりになり天宮くんを見下ろす形をとった。深く中を抉り、天宮くんの目が見開かれる。
濡れた瞳をうっとりと眺めながら、僕は激しく腰を打ち付けていく。
「ああぁっ――いっ‥‥‥やだ、あっ」
「あ、天宮くん……僕もそろそろ限界のようだ……」
僕は汗を額から流し、天宮くんに囁きかける。天宮くんが僕の背に手を回し、着物を強く掴んでくる。天宮くんも限界なのだろう。
ぐっと腰を突き上げると、僕の全身が快楽の波に飲み込まれてしまい、天宮くんの中に吐精した。
「ああっ――」
天宮くんも体を震わせ、僕の腹部に温かい液体をかけていく。
よっぽど良かったのだろう、いつまでも雄をビクビクと震わせ吐き出し続けている。その顔は恍惚とした表情で、唇を薄く開いていた。
「よかっただろ?」
僕は囁き、天宮くんに口付けを落とす。開いた唇の隙間から、舌を差し込み無理矢理絡ませていく。
「んんっ‥‥ふっ‥ん」
苦しげに眉根を寄せ、天宮くんも舌を絡ませてくる。
最後に唇を軽く吸い、顔を上げる。見つめてくる瞳が蕩けているように、艶やかだ。濡れた唇が、赤みを帯びていて、薄く紅を差しているようにも見える。
「今日よりもっと、いい事をしてあげるよ」
天宮くんの頬に手を当て、うっとりと囁く。天宮くんは恥ずかしげに視線を彷徨わせたのち、ゆっくりと頷いた。
これで当面の間は退屈が凌げそうであった。
だがこの遊戯は誰でも良いというわけではない。天宮くんとだからこそ、この遊戯が成立するのだ。
明日もまたこの場所で、天宮くんとこの遊戯を楽しみたい気持ちは、寸分違わぬ事実であった。
僕は胸を震わせ、天宮くんを見下ろし微笑む。
――天宮くん。明日はどんな遊戯をしようかね?
終
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