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しおりを挟む「怒られているのに、勃っているだなんて――睦紀は悪い子だね」
「や、やめてください」
俊政の指の先が熱を探る。慌てて抵抗しようとするも、これ以上は手に力が入らない。簡単に振りほどかれてしまい、ガウンの隙間から手が入り込む。素肌を撫でられ、否が応でも身体が反応示す。
触れて欲しいという欲望と、義父とまでこんなことはしてはいけないという理性がせめぎ合う。
それでも力の入らない手で前をかばおうと、睦紀は身体を縮こませる。
「睦紀、触って欲しいんだろう?」
俊政の問いに、睦紀は力なく首を横にふる。
「こっちを見なさい、睦紀」
厳しい声音に、睦紀は俊政に視線を向ける。険しい表情の俊政と目が合い息を呑む。
普段は穏やかな俊政の憤った表情に、完全に萎縮してしまう。
「本当のことを言いなさい。触ってほしいんだろう?」
同じ問いに睦紀は、乾いた唇で「はい」とか細く言った。触られてもいないはずの性器は、すでに痛いぐらいに張り詰めている。膝を擦り合わせて生じる些細な刺激にすら、快楽に変わってしまう。
「手をどかさないと、触れないだろう」
俊政に指摘され、睦紀は怖々と手を退かす。無防備になった場所に、再び俊政の筋張った手が割り込んでくる。太股を撫でられ、睦紀は擽ったさと羞恥に唇をキツく噛む。
俊政の手が下着をずらし、恥毛に触れる。期待とも羞恥とも付かない身体の震えが走り、指先が性器に絡みつくなり吐息が漏れてしまう。
「とても硬くて熱いね。若いからかな」
「ッ……ん」
声を押さえ込もうと必死で、唇を噛み締める。
俊政の動きは焦らすような緩慢さで、睦紀を苛んでいた。普段ならまだ耐えられる。だが今は、達してしまいそうなほどの刺激だった。
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