双子の転生先は双子でした

cc.

文字の大きさ
上 下
21 / 104
Chapter 1

閑話*R18 愛しの婚約者の色気にあてられて ~サイラスside

しおりを挟む
「んっ…はぁん!」

ちゅっちゅ…ちゅ…
ギシギシギシ…


ある侯爵家の一室。
人払いがされた部屋からは、甘ったるい声がベットの軋む音と共に漏れ出していた。

「はぁ‥エル、こっち向いて…」

「ん、ゃぁ‥ん、あん!っラ…ス!」

「‥っは、えろっ」

彼女の中は、暖かくて堪らない。
中に入るだけで、己の全てをこれでもかと言うほど、うねって引込もうとして締め付ける。
その弾力といい柔らかさと良い…全てが最高だ。
あまりの気持ちよさに、ゆるゆると動かしていた腰は自然と速さを上げ、それに伴うように彼女の中を堪能している己の質量が更に増していく。
自分の組み敷いた下で、愛しい婚約者が甘く可愛い喘ぎ声で鳴いている。

___あぁ、堪らない。


そっと顔を寄せると、恍惚とした顔でキスをせがんでくる。
ちゅっ、と触れるだけのキスを落とせば、物足りないのだろう…
やだやだ‥と、甘えきった顔で「もっと…」と求められる。
そんな可愛いことをされたら、期待に応えたくなる。
「舌だして…」と言えば、小さな口から赤く熟れたような舌が遠慮がちに出てきた。
間髪入れずに、その舌を吸い付くようにして貪った。

「んんんーっ!」

___あぁ、気持ちよすぎる。


締め付けが半端ない。
彼女の細い腰を持ち、激しく付き入れながら舌を絡ませ続けた。
可愛いくてエロい声が漏れるなか、一際強く奥に突き入れると、彼女の中が一気に収縮する。
その瞬間、彼女は唇を離し大きく弓なりに身体を反らした。
快楽が頂点へと達したのだろう。

「ん!ひっ‥んんー!ラ..スっ! ぁああああっ!!」

___あぁ、可愛い可愛い愛しい。


一生懸命、肩で息をする彼女をそっと抱きしめた。
愛おしくて堪らない。
可愛すぎて堪らない。
愛して愛してやまない、俺のエリザベス。
まだ呼吸が整わないなか、そっと背中に回された腕に愛しさが溢れた。

「愛してるよ、エル」

そう言って、ぎゅっと抱きしめる腕に力を込めた。
腕の中の彼女は、ふふっと笑みを浮かべると俺の胸にキスをした。

「私も愛してるわ、ラス」

___あぁ、なんて幸せなんだろう。


彼女の首筋に顔を埋めてキスをする。
すると、返事をするかのように彼女は俺の胸にキスをした。
そうやって、お互いに笑い合いながらキスを落としていくと、ようやく彼女の呼吸も落ち着いてきた。

そろそろ、いいかな。

寝ている彼女を抱き上げて、俺の上に座らせた。
すると、急に動いたせいか彼女の身体がビクリと震えた。
体勢を整えようとすれば「んっ」と、甘い吐息がおちる。
もちろん、は繋がったままだ。
ニコニコと微笑む俺に、彼女はどこか戸惑った様子で恐る恐る口を開いた。

「‥ラス?っあ、ん!待って!!私、もう… ひゃんっ!!!!」

目の前に差し出された、ふわふわの双方の頂を口に含み、すべすべの背中をなで上げゆらゆらと揺れれば、直ぐさま彼女の甘い声と共に繋がっている場所からは、蜜がしたたり落ちてくる。
「ムリムリ…もうムリなのっ!」といって必死にしがみつく彼女の足は、ガクガクと震え始めていた。

もう、本当に限界なのだろう。
かれこれ何時間、彼女を堪能しているのだろうか。
でも、一度彼女の中に入ってしまうと、出たくなくなるのだから…仕方が無い。
そろそろ、休ませてあげないといけないことは十分に分かっている。


でも、ごめんね。
俺、物足りないわ。




ある侯爵家の一室。
そこは、次期宰相と謳われている侯爵家嫡男サイラスの自室であり、ある厳格なルールがあった。
そのルールを破ったものは、問答無用で解雇される。


"婚約者エリザベスと入った場合一切の接触を禁ずる" というものだ。


食事の準備の確認も…
誰が訪ねて来ても…
例えそれが両親や兄妹であっても…
当主である侯爵の呼出であっても…
王命の招集礼状が届けられていても…

絶対に、その扉をノックすることは許されなかった。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました

東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。 攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる! そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。

一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!

当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。 しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。 彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。 このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。 しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。 好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。 ※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*) ※他のサイトにも重複投稿しています。

全裸で異世界に呼び出しておいて、国外追放って、そりゃあんまりじゃないの!?

猿喰 森繁
恋愛
私の名前は、琴葉 桜(ことのは さくら)30歳。会社員。 風呂に入ろうと、全裸になったら異世界から聖女として召喚(という名の無理やり誘拐された被害者)された自分で言うのもなんだけど、可哀そうな女である。 日本に帰すことは出来ないと言われ、渋々大人しく、言うことを聞いていたら、ある日、国外追放を宣告された可哀そうな女である。 「―――サクラ・コトノハ。今日をもって、お前を国外追放とする」 その言葉には一切の迷いもなく、情けも見えなかった。 自分たちが正義なんだと、これが正しいことなのだと疑わないその顔を見て、私はムクムクと怒りがわいてきた。 ずっと抑えてきたのに。我慢してきたのに。こんな理不尽なことはない。 日本から無理やり聖女だなんだと、無理やり呼んだくせに、今度は国外追放? ふざけるのもいい加減にしろ。 温厚で優柔不断と言われ、ノーと言えない日本人だから何をしてもいいと思っているのか。日本人をなめるな。 「私だって好き好んでこんなところに来たわけじゃないんですよ!分かりますか?無理やり私をこの世界に呼んだのは、あなたたちのほうです。それなのにおかしくないですか?どうして、その女の子の言うことだけを信じて、守って、私は無視ですか?私の言葉もまともに聞くおつもりがないのも知ってますが、あなたがたのような人間が国の未来を背負っていくなんて寒気がしますね!そんな国を守る義務もないですし、私を国外追放するなら、どうぞ勝手になさるといいです。 ええ。 被害者はこっちだっつーの!

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

白衣の下 先生無茶振りはやめて‼️

アーキテクト
恋愛
弟の主治医と女子大生の恋模様

美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました

市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。 私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?! しかも婚約者達との関係も最悪で…… まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!

孕ませねばならん ~イケメン執事の監禁セックス~

あさとよる
恋愛
傷モノになれば、この婚約は無くなるはずだ。 最愛のお嬢様が嫁ぐのを阻止? 過保護イケメン執事の執着H♡

【R18】義弟ディルドで処女喪失したらブチギレた義弟に襲われました

春瀬湖子
恋愛
伯爵令嬢でありながら魔法研究室の研究員として日々魔道具を作っていたフラヴィの集大成。 大きく反り返り、凶悪なサイズと浮き出る血管。全てが想像以上だったその魔道具、名付けて『大好き義弟パトリスの魔道ディルド』を作り上げたフラヴィは、早速その魔道具でうきうきと処女を散らした。 ――ことがディルドの大元、義弟のパトリスにバレちゃった!? 「その男のどこがいいんですか」 「どこって……おちんちん、かしら」 (だって貴方のモノだもの) そんな会話をした晩、フラヴィの寝室へパトリスが夜這いにやってきて――!? 拗らせ義弟と魔道具で義弟のディルドを作って楽しんでいた義姉の両片想いラブコメです。 ※他サイト様でも公開しております。

処理中です...