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Chapter 1
6*前世の双子の理想系
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まず、第一に始めたこと…
それは、鬱陶しいボサボサの髪を切ることだった。
ネイリストとして活躍していた由希は、実は美容師も取得していた。
お陰で、何の躊躇いもなくシャキーン!とハサミを入れる。思春期の敏感な肌を髪で隠すなんて一番してはいけない事なのだ。
本当は、ガッツリとベリーショートにしてしまいたかったが、こちらでは女はロングヘアである事が美徳とされている。
その為、傷んだ毛先と前髪のみ切った。
ただし、前髪だけは眉上のショートバングと言えるほど短くした。
そして、顔が出ると気になるのが"眉"である。ボサボサに伸び切った眉を整えるだけで、全体的に引き締まるのだ。
今、正にスタートラインに立った2人の次の改善は…
騎士団訓練からの離脱だ。
その件に関しては、父にではなく、真っ先に母と姉に相談した。
そして、意味での思いと新たな決意を伝えた。
「「悔しいので、全力で見返します!」」と。
短く切られた前髪。
母である、ミリアーナは久しぶりに娘の輝きを放つ瞳を見て歓喜に涙した。
そして、その勇気ある宣言に全力でバックアップすると誓ったのだ。
その証拠に、父であるライウスをたった一言で封じたのである。
「私の娘に、剣を持たせるのは終わりです」と。
いつの時代も、母は強いのですね…。
そして、姉のエリザベスも俯いてばかりいた妹達の決意に胸を打たれていた。
こちらもすぐ様、行動に移した。
徹底的な日差し対策、及び、全身エステである。
「ずっとさせたかったのよ!」
と、キラキラと輝く目力で言われれば断るなんてできない。
いや、むしろ今はありがたい。
そうして、母と姉という女帝を味方につけた双子は見る見るうちに、元々の美しさを取り戻していった。
母による、美と健康にいいとされるものをしっかりと摂取し、姉の細やかな指示でザラザラと粉でも吹いていそうな肌は、もっちりスベスベとした柔肌へと姿を変えていった。
そして、由佳と由希の前世知識の総力で、ムキムキとした筋肉を女性らしいしなやかな筋肉へと変更させたのだ。
シックスパックよ、さようなら~
当初の予定通り進んではいるものの…
この肉体改造が、一番大変だった。
どうくびれを作るか…
どう胸に肉を持っていくか…
硬いお尻を垂れさせずに柔らかくするか…
毎日毎日、話し合い記憶を辿り寄せながら今に至るのだ。
その後も、由希と姉との共同開発で髪に艶と潤いを与えるトリートメントを開発。
その劇的な効果に感動した母は、すぐ様辺境伯領の特産品として売り出した。それも、超が付くほどの高級品としてだ。
驚く程の商売上手である。
そして、その勢いは止まる事を知らない。
母自身も、由佳と共にその手腕を存分に発揮した。
新しいドレスラインの立ち上げである。
デザイナーは、もちろん由佳だ。
努力の甲斐あって、美しい肌と僅か10代にして見事、出る所は出たエロエロしい身体を手に入れたアシュリーとナタリー。
そんな美BODYを手に入れた2人に、現在王都を中心に流行っているドレスでは、あまりにも勿体無いのだ。
レースやフリルがふんだんにあしらわれたドレスは、ダンス時に大輪の花が開く様にフワリと舞う為、人気を博している。
もちろん、2人のデビュー時にもふわふわドレスが主流だった。
現在は、それにより更に軽さと裾の広がりを意識したデザインが人気だった。
しかし、それではせっかく整えた…
【BON!キュッ!BON!】が、活かせないのである。
いかに、豊満なぷるんと揺れる胸とキュッと引き締まったウエスト、そしてその柔らかさが想像できそうな形のいいお尻…
この三拍子が揃っていないとダメなのだ!
それは、鬱陶しいボサボサの髪を切ることだった。
ネイリストとして活躍していた由希は、実は美容師も取得していた。
お陰で、何の躊躇いもなくシャキーン!とハサミを入れる。思春期の敏感な肌を髪で隠すなんて一番してはいけない事なのだ。
本当は、ガッツリとベリーショートにしてしまいたかったが、こちらでは女はロングヘアである事が美徳とされている。
その為、傷んだ毛先と前髪のみ切った。
ただし、前髪だけは眉上のショートバングと言えるほど短くした。
そして、顔が出ると気になるのが"眉"である。ボサボサに伸び切った眉を整えるだけで、全体的に引き締まるのだ。
今、正にスタートラインに立った2人の次の改善は…
騎士団訓練からの離脱だ。
その件に関しては、父にではなく、真っ先に母と姉に相談した。
そして、意味での思いと新たな決意を伝えた。
「「悔しいので、全力で見返します!」」と。
短く切られた前髪。
母である、ミリアーナは久しぶりに娘の輝きを放つ瞳を見て歓喜に涙した。
そして、その勇気ある宣言に全力でバックアップすると誓ったのだ。
その証拠に、父であるライウスをたった一言で封じたのである。
「私の娘に、剣を持たせるのは終わりです」と。
いつの時代も、母は強いのですね…。
そして、姉のエリザベスも俯いてばかりいた妹達の決意に胸を打たれていた。
こちらもすぐ様、行動に移した。
徹底的な日差し対策、及び、全身エステである。
「ずっとさせたかったのよ!」
と、キラキラと輝く目力で言われれば断るなんてできない。
いや、むしろ今はありがたい。
そうして、母と姉という女帝を味方につけた双子は見る見るうちに、元々の美しさを取り戻していった。
母による、美と健康にいいとされるものをしっかりと摂取し、姉の細やかな指示でザラザラと粉でも吹いていそうな肌は、もっちりスベスベとした柔肌へと姿を変えていった。
そして、由佳と由希の前世知識の総力で、ムキムキとした筋肉を女性らしいしなやかな筋肉へと変更させたのだ。
シックスパックよ、さようなら~
当初の予定通り進んではいるものの…
この肉体改造が、一番大変だった。
どうくびれを作るか…
どう胸に肉を持っていくか…
硬いお尻を垂れさせずに柔らかくするか…
毎日毎日、話し合い記憶を辿り寄せながら今に至るのだ。
その後も、由希と姉との共同開発で髪に艶と潤いを与えるトリートメントを開発。
その劇的な効果に感動した母は、すぐ様辺境伯領の特産品として売り出した。それも、超が付くほどの高級品としてだ。
驚く程の商売上手である。
そして、その勢いは止まる事を知らない。
母自身も、由佳と共にその手腕を存分に発揮した。
新しいドレスラインの立ち上げである。
デザイナーは、もちろん由佳だ。
努力の甲斐あって、美しい肌と僅か10代にして見事、出る所は出たエロエロしい身体を手に入れたアシュリーとナタリー。
そんな美BODYを手に入れた2人に、現在王都を中心に流行っているドレスでは、あまりにも勿体無いのだ。
レースやフリルがふんだんにあしらわれたドレスは、ダンス時に大輪の花が開く様にフワリと舞う為、人気を博している。
もちろん、2人のデビュー時にもふわふわドレスが主流だった。
現在は、それにより更に軽さと裾の広がりを意識したデザインが人気だった。
しかし、それではせっかく整えた…
【BON!キュッ!BON!】が、活かせないのである。
いかに、豊満なぷるんと揺れる胸とキュッと引き締まったウエスト、そしてその柔らかさが想像できそうな形のいいお尻…
この三拍子が揃っていないとダメなのだ!
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