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プロローグ ~昔話~
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昔、昔ある所に神より力を与えられた6人の戦士がいた。
彼らは、害を及ぼす魔獣から国を守るために戦い、そして勝利した。
神はその功績を讃え、それぞれの力を象徴する国を6人の戦士に与えた。
その国々は、後に【六神国】として世界中に広まることとなった。
この世界には、6つの属性が存在する。
月(セリニ)
火(アレース)
水(エルミス)
風(アウラ)
雷(ブロンデー)
土(クロノス)
それぞれの属性を持つ国を任された6人は、お互いに協力しあい平和な国であるよう務めた。それは、後世にも受け継がれていった。
そして、ある時代。
火の国を束ねる王がある提案をしたことにより、この六国の均衡が破られることになる。
その提案とは…
「我が国の王子と風の国の王女を一緒にさせよう!」
所謂、結婚だった。
その時代、六国は大変仲がよく各王たちもその提案に賛成した。
何故なら、今までそれぞれの属性の持つ力を借りたい時は、各国に頼み出向いてもらわなければならなかったのだ。
しかし、婚姻が結ばれれば自国に嫁に来た者に助けてもらえるのだ。
それに関し、全ての国が賛同した。
そして、そこから不思議なことがわかってくる。
今まで、他国との結婚は認めていなかった。
その為、当たり前だが…それぞれの国には、その属性の子供しか産まれない。
そして、他国の者と子を成した場合…
100%の確率で、その嫁ぎ先の属性を受け継ぐことがわかったのだ。
結婚した、火の王子と風の王女は大変仲が良く自然と愛を深めていった。
2人の間には3人の子供を授かった。
しかし、その子達は全員が火の属性を賜っていた。
火の国の王は、孫たちをとても可愛がっていた。
しかし、せっかく風の王女を国に迎え入れたにも関わらず、風の属性の子供が増えないのであれば正直意味がない。
頭を抱えている王に、嫁いだ風の王女も不安を隠しきれずにいた。
そして、4人目の子を授かった時に体調を崩してしまった王女は一度国に戻りたいと願い出た。
王も、夫である王子も心配はしたものの、少し休んでおいで!と、快く送り出してくれた。
風の国に戻った王女を、風の王は暖かく迎え入れてくれた。
その属性にあった土地柄の方が、体質にはあうのだろう。
元気を取り戻した王女は、そのまま風の国で4人目の子を産んだ。
もちろん、側には風の王より知らせを聞いた火の国の王子も駆けつけてくれた。
「よく頑張ったね」と優しく労わる火の王子。
そして、嬉しそうに我が子を抱く王子に告げられたのは驚くべき報告だった。
彼らは、害を及ぼす魔獣から国を守るために戦い、そして勝利した。
神はその功績を讃え、それぞれの力を象徴する国を6人の戦士に与えた。
その国々は、後に【六神国】として世界中に広まることとなった。
この世界には、6つの属性が存在する。
月(セリニ)
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水(エルミス)
風(アウラ)
雷(ブロンデー)
土(クロノス)
それぞれの属性を持つ国を任された6人は、お互いに協力しあい平和な国であるよう務めた。それは、後世にも受け継がれていった。
そして、ある時代。
火の国を束ねる王がある提案をしたことにより、この六国の均衡が破られることになる。
その提案とは…
「我が国の王子と風の国の王女を一緒にさせよう!」
所謂、結婚だった。
その時代、六国は大変仲がよく各王たちもその提案に賛成した。
何故なら、今までそれぞれの属性の持つ力を借りたい時は、各国に頼み出向いてもらわなければならなかったのだ。
しかし、婚姻が結ばれれば自国に嫁に来た者に助けてもらえるのだ。
それに関し、全ての国が賛同した。
そして、そこから不思議なことがわかってくる。
今まで、他国との結婚は認めていなかった。
その為、当たり前だが…それぞれの国には、その属性の子供しか産まれない。
そして、他国の者と子を成した場合…
100%の確率で、その嫁ぎ先の属性を受け継ぐことがわかったのだ。
結婚した、火の王子と風の王女は大変仲が良く自然と愛を深めていった。
2人の間には3人の子供を授かった。
しかし、その子達は全員が火の属性を賜っていた。
火の国の王は、孫たちをとても可愛がっていた。
しかし、せっかく風の王女を国に迎え入れたにも関わらず、風の属性の子供が増えないのであれば正直意味がない。
頭を抱えている王に、嫁いだ風の王女も不安を隠しきれずにいた。
そして、4人目の子を授かった時に体調を崩してしまった王女は一度国に戻りたいと願い出た。
王も、夫である王子も心配はしたものの、少し休んでおいで!と、快く送り出してくれた。
風の国に戻った王女を、風の王は暖かく迎え入れてくれた。
その属性にあった土地柄の方が、体質にはあうのだろう。
元気を取り戻した王女は、そのまま風の国で4人目の子を産んだ。
もちろん、側には風の王より知らせを聞いた火の国の王子も駆けつけてくれた。
「よく頑張ったね」と優しく労わる火の王子。
そして、嬉しそうに我が子を抱く王子に告げられたのは驚くべき報告だった。
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