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4章 お爺ちゃんと生配信
301.お爺ちゃんと古代獣討伐スレ民_10
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今までの出産とは違う。
まるで全身を使ったような膨張を見せた。
今までは膨れたところで精々一部が盛り上がった程度だが、周囲の蛇の護衛まで養分にして生まれ出ようとしている。
「モロゾフ氏、過去にこんな出産は?」
「見たこともない」
「原因は不明ですか」
「案外出産に必要な体力を回復させなかったことだったりして」
スズキさんがしれっと言う。
まさかあの回復する耐久値が出産そのものに使われているとは思いもしない。
「可能性は高そうね」
変身ヒーローのようなメタリックボディを翻し、ブリ照り氏が会話に混ざってくる。
女性ならではの見解と言うやつだろうか?
「どうやら私達はダメージの与え方を見誤っていたようだわ。向こうの出産に合わせての討伐じゃ、いくらでも向こうの都合で産ませてしまう。無理をさせる必要があったのね。無駄なことなんて一つもない、そう思い知らされたわ」
バイザー越しにアイカメラがヴンッと煌めく。
感情が揺さぶられたかのような態度をこちらに向け、ブリ照り氏は軽く頭を下げた。彼女なりの謝罪だろうか?
「まぁ、どのみち向こうさんの準備が整った訳だ。気を抜くなよ」
耐久は40%から一気に25%まで減り、そして周囲に粘液を撒き散らしながら新しい命が誕生する。
それはケルベロスなどよりだいぶ大きい、いくつもの獣や蛇の特徴を持つ個体だった。
「キマイラ……」
「あれが、ですか?」
モロゾフ氏の発した言葉に私は怪訝な表情をする。
キマイラ……キメラは獅子の頭に山羊の蹄、蛇の尾を持つ獣の複合体。
だが眼前に聳える巨体からはそれ以外の特色も見てとれた。
メデューサのような顔に先程のケルベロスのような三つの頭などなんでもありだ。
「もしかして、家系図の生み出せる個体を無理やり合成させて産んだ!?」
「家系図というのはよく知らんが、こちらも全力で向かわねば削り取られるぞ! れーめん、やれ」
「ガッテン!」
モロゾフ氏の号令に、各所に潜伏していたUFOが飛び上がり、変形シークエンスが始まる。
もちろんキメラはそれを目で追いながら攻撃を加えていた。
ただでさえヘイトを稼ぐ合体シークエンス。
モロゾフ氏はそれを囮にして時間を稼いだのだ。
「俺は音の精霊を呼び出す。各自フォーメーションΩで展開」
「「「「「はい(おう(イエッサー(了解(ラジャー)」」」」」
各員が自由な返答をして配置についた。
「全くもってまとまりのない連中ですね」
それを横目にスズキさんが手下風に私に言い寄ってくる。
「それ、スズキさんには言われたくないんじゃない?」
「えー、それどういう意味です?」
「君もまた個性的だということさ。さて、我々も仕掛けようか」
「はーい」
上空では今もまだ合体シークエンスが続いていた。
謎の光で攻撃のほとんどを防いでいるが、やはり何処か損傷の激しいパーツが所々にあった。
「大丈夫かなぁ? 爆発しそうで怖いな」
「大丈夫ですよ。あれはホログラフで雲に映像を投影してるだけなんで」
いつの間にか見知らぬ少年がやってきて、私達と一緒にソファに腰掛けていた。
「こんにちわ。僕はれーめんと言います。作戦の都合上、あまり顔出しはしてないんですが、せっかくの機会ですので少しお話ししたいなと思いまして」
「成る程、君が例のUFOを作り上げた……」
「UFOってすごいですよね。あのサイズで小回りが効いて。飛行機なんかより全然可能性が広がりますよ」
「でもホログラフ映像なのにどうして実際に攻撃もできるんですか?」
スズキさんのそれらしい発言に、彼は得意げにこう言った。
まるで雲の奥にUFOが飛んでいて、攻撃をしているかのように見えるのだ。スズキさんからして不思議そうに空を見上げている。
「そりゃあの雲自体が僕のマシンだからですよ。軌道要塞……つまりあの雲はUFOの母艦兼ワープゲートになってます。表面がワープゲートになってるので物理とレーザーは明後日の方向に飛んでいきますよ」
「その上で攻撃は自在にできると?」
れーめん氏は頷く。彼はきっとマシンだけでなく基地まで自作するジオラマ派閥なのだろう。
「じゃあ、あそこら辺の雑木林も?」
「僕のマシンです」
「全然分からなかった。じゃあ攻撃は全部君が防いでいたんだ?」
「全部が全部じゃないですが、ほとんどは僕ですね」
さて、とれーめん氏はソファから立ち上がり、最後の仕上げをして来ますと私たちに言う。
本当の合体シークエンスをお見せしますとだけ言って。
『天地合体!!ライジング・アース号ッッ』
まるでロボットアニメのような迫真のポージングの後、天空へと叫び上がる。
例の雲と雑木林が鳴動し、軸を合わせるように雲が位置を変えると雨のように降り注いだナノマシンと、にょきにょきと伸びた木々が結合して強く結びつく。
天と地がその空域に引っ張り上げられるようにして、やがて私たちの目の前に第三勢力が去来した。
それは一見して足元しか見えないロボット。
サイズが大きすぎるのだ。
しかしその足は四つあり、人型でない事は確か。
『精霊召喚・音&巨人化』
モロゾフ氏の準備も整ったようだ。
ムーの特性を生かした巨大化でライジング・アース号へと騎乗する。そう、騎乗したのだ。
そしてサイズダウンで足しか見えなかった全身図が見えてくる。その巨大な姿はどう見ても馬だった。
雲のように透き通った白に、大地を思わせる蹄は力強くその場に佇む。
モロゾフ氏は音で作り上げた盾と剣を持ち、キマイラと一騎討ちを始めたのである。
「これ、私達完全に蚊帳の外ですよね?」
「向こうもやりますねぇ。僕ちょっとワクワクしてきました」
スズキさんはちょっとだけ嬉しそうにしている。
基本的に相手をコケにしてる彼女だけど、こうも予想を裏切られたのが初めてだと言わんばかりだった。
【あ、モロゾフってあのモロゾフか!】
【知っているのか、雷電?】
【雷電て誰だよ。多分モロゾフはリーガルのところの『餓狼の牙』の突撃隊長の一人だぞ。人呼んで鬼兵長モロゾフ】
【突撃隊長って村正ちゃんと同じ?】
【あの子も黙ってれば可愛いんだけどさぁ】
【親がしゃしゃり出てくるからそれ以上はやめろ】
【でも親の贔屓目なしに強いだろ?】
【実力はあるよ、実力は】
【モロゾフは一番隊・隊長、村正は遊撃隊長だから全然違うぞ】
【要は部下が居るか居ないか?】
【村正ちゃんをボッチ認定はやめて差し上げろ】
成る程、リーガル君のところの隊長さんか。
それは強いわけだ。あそこは軍略でトップにいるようなクランだと聞いていたが、そのメンバーなら強いのも納得だね。
「さ、ハヤテさん。僕の背中に乗ってください」
なぜか対抗意識を燃やしたスズキさんが自分の背に乗れと、しゃがみながら言ってくる。
止めてよ、私が虐めてるみたいじゃないの。
それ以前に背鰭が尖ってて痛いから引っ込めてよね。
そう言ったらにゅっ、と引っ込んだ。
不思議な造形してるよね、君って。
「鞍も付けます?」
「いや、これ以上はコメント欄でのバッシングが激しくなるからいらないよ」
「ちぇー」
ちょっと残念そうに呟き、スズキさんは「ブーン」と口で言いながらバイクになった気分で私を背に乗せて、手を地面につけて走り出した。
せめてそこは馬にしておこうよ。
ちょっとヘンテコな騎馬に乗る私達は、特にヘイトを取る事なく戦場に駆けつけた。
一騎打ちを邪魔しちゃいけないので、本体の方へ。
そこでは剥き出しのコアと萎びた蛇が少しづつ体力の回復を図る場面だった。
今、私とスズキさんはとても悪い顔をしているに違いない。
まるで全身を使ったような膨張を見せた。
今までは膨れたところで精々一部が盛り上がった程度だが、周囲の蛇の護衛まで養分にして生まれ出ようとしている。
「モロゾフ氏、過去にこんな出産は?」
「見たこともない」
「原因は不明ですか」
「案外出産に必要な体力を回復させなかったことだったりして」
スズキさんがしれっと言う。
まさかあの回復する耐久値が出産そのものに使われているとは思いもしない。
「可能性は高そうね」
変身ヒーローのようなメタリックボディを翻し、ブリ照り氏が会話に混ざってくる。
女性ならではの見解と言うやつだろうか?
「どうやら私達はダメージの与え方を見誤っていたようだわ。向こうの出産に合わせての討伐じゃ、いくらでも向こうの都合で産ませてしまう。無理をさせる必要があったのね。無駄なことなんて一つもない、そう思い知らされたわ」
バイザー越しにアイカメラがヴンッと煌めく。
感情が揺さぶられたかのような態度をこちらに向け、ブリ照り氏は軽く頭を下げた。彼女なりの謝罪だろうか?
「まぁ、どのみち向こうさんの準備が整った訳だ。気を抜くなよ」
耐久は40%から一気に25%まで減り、そして周囲に粘液を撒き散らしながら新しい命が誕生する。
それはケルベロスなどよりだいぶ大きい、いくつもの獣や蛇の特徴を持つ個体だった。
「キマイラ……」
「あれが、ですか?」
モロゾフ氏の発した言葉に私は怪訝な表情をする。
キマイラ……キメラは獅子の頭に山羊の蹄、蛇の尾を持つ獣の複合体。
だが眼前に聳える巨体からはそれ以外の特色も見てとれた。
メデューサのような顔に先程のケルベロスのような三つの頭などなんでもありだ。
「もしかして、家系図の生み出せる個体を無理やり合成させて産んだ!?」
「家系図というのはよく知らんが、こちらも全力で向かわねば削り取られるぞ! れーめん、やれ」
「ガッテン!」
モロゾフ氏の号令に、各所に潜伏していたUFOが飛び上がり、変形シークエンスが始まる。
もちろんキメラはそれを目で追いながら攻撃を加えていた。
ただでさえヘイトを稼ぐ合体シークエンス。
モロゾフ氏はそれを囮にして時間を稼いだのだ。
「俺は音の精霊を呼び出す。各自フォーメーションΩで展開」
「「「「「はい(おう(イエッサー(了解(ラジャー)」」」」」
各員が自由な返答をして配置についた。
「全くもってまとまりのない連中ですね」
それを横目にスズキさんが手下風に私に言い寄ってくる。
「それ、スズキさんには言われたくないんじゃない?」
「えー、それどういう意味です?」
「君もまた個性的だということさ。さて、我々も仕掛けようか」
「はーい」
上空では今もまだ合体シークエンスが続いていた。
謎の光で攻撃のほとんどを防いでいるが、やはり何処か損傷の激しいパーツが所々にあった。
「大丈夫かなぁ? 爆発しそうで怖いな」
「大丈夫ですよ。あれはホログラフで雲に映像を投影してるだけなんで」
いつの間にか見知らぬ少年がやってきて、私達と一緒にソファに腰掛けていた。
「こんにちわ。僕はれーめんと言います。作戦の都合上、あまり顔出しはしてないんですが、せっかくの機会ですので少しお話ししたいなと思いまして」
「成る程、君が例のUFOを作り上げた……」
「UFOってすごいですよね。あのサイズで小回りが効いて。飛行機なんかより全然可能性が広がりますよ」
「でもホログラフ映像なのにどうして実際に攻撃もできるんですか?」
スズキさんのそれらしい発言に、彼は得意げにこう言った。
まるで雲の奥にUFOが飛んでいて、攻撃をしているかのように見えるのだ。スズキさんからして不思議そうに空を見上げている。
「そりゃあの雲自体が僕のマシンだからですよ。軌道要塞……つまりあの雲はUFOの母艦兼ワープゲートになってます。表面がワープゲートになってるので物理とレーザーは明後日の方向に飛んでいきますよ」
「その上で攻撃は自在にできると?」
れーめん氏は頷く。彼はきっとマシンだけでなく基地まで自作するジオラマ派閥なのだろう。
「じゃあ、あそこら辺の雑木林も?」
「僕のマシンです」
「全然分からなかった。じゃあ攻撃は全部君が防いでいたんだ?」
「全部が全部じゃないですが、ほとんどは僕ですね」
さて、とれーめん氏はソファから立ち上がり、最後の仕上げをして来ますと私たちに言う。
本当の合体シークエンスをお見せしますとだけ言って。
『天地合体!!ライジング・アース号ッッ』
まるでロボットアニメのような迫真のポージングの後、天空へと叫び上がる。
例の雲と雑木林が鳴動し、軸を合わせるように雲が位置を変えると雨のように降り注いだナノマシンと、にょきにょきと伸びた木々が結合して強く結びつく。
天と地がその空域に引っ張り上げられるようにして、やがて私たちの目の前に第三勢力が去来した。
それは一見して足元しか見えないロボット。
サイズが大きすぎるのだ。
しかしその足は四つあり、人型でない事は確か。
『精霊召喚・音&巨人化』
モロゾフ氏の準備も整ったようだ。
ムーの特性を生かした巨大化でライジング・アース号へと騎乗する。そう、騎乗したのだ。
そしてサイズダウンで足しか見えなかった全身図が見えてくる。その巨大な姿はどう見ても馬だった。
雲のように透き通った白に、大地を思わせる蹄は力強くその場に佇む。
モロゾフ氏は音で作り上げた盾と剣を持ち、キマイラと一騎討ちを始めたのである。
「これ、私達完全に蚊帳の外ですよね?」
「向こうもやりますねぇ。僕ちょっとワクワクしてきました」
スズキさんはちょっとだけ嬉しそうにしている。
基本的に相手をコケにしてる彼女だけど、こうも予想を裏切られたのが初めてだと言わんばかりだった。
【あ、モロゾフってあのモロゾフか!】
【知っているのか、雷電?】
【雷電て誰だよ。多分モロゾフはリーガルのところの『餓狼の牙』の突撃隊長の一人だぞ。人呼んで鬼兵長モロゾフ】
【突撃隊長って村正ちゃんと同じ?】
【あの子も黙ってれば可愛いんだけどさぁ】
【親がしゃしゃり出てくるからそれ以上はやめろ】
【でも親の贔屓目なしに強いだろ?】
【実力はあるよ、実力は】
【モロゾフは一番隊・隊長、村正は遊撃隊長だから全然違うぞ】
【要は部下が居るか居ないか?】
【村正ちゃんをボッチ認定はやめて差し上げろ】
成る程、リーガル君のところの隊長さんか。
それは強いわけだ。あそこは軍略でトップにいるようなクランだと聞いていたが、そのメンバーなら強いのも納得だね。
「さ、ハヤテさん。僕の背中に乗ってください」
なぜか対抗意識を燃やしたスズキさんが自分の背に乗れと、しゃがみながら言ってくる。
止めてよ、私が虐めてるみたいじゃないの。
それ以前に背鰭が尖ってて痛いから引っ込めてよね。
そう言ったらにゅっ、と引っ込んだ。
不思議な造形してるよね、君って。
「鞍も付けます?」
「いや、これ以上はコメント欄でのバッシングが激しくなるからいらないよ」
「ちぇー」
ちょっと残念そうに呟き、スズキさんは「ブーン」と口で言いながらバイクになった気分で私を背に乗せて、手を地面につけて走り出した。
せめてそこは馬にしておこうよ。
ちょっとヘンテコな騎馬に乗る私達は、特にヘイトを取る事なく戦場に駆けつけた。
一騎打ちを邪魔しちゃいけないので、本体の方へ。
そこでは剥き出しのコアと萎びた蛇が少しづつ体力の回復を図る場面だった。
今、私とスズキさんはとても悪い顔をしているに違いない。
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