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4章 お爺ちゃんと生配信
244.お爺ちゃん達とvsヤマタノオロチ4
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空の上ではなんだか大変なことになっていた。
あれが飛行機の動きとして正しいのか預かり知らぬところだが、それが可能であるのならばそれもまたロマンである。
【やっぱりムササビはムササビだった】
【飛行機がして良い機動じゃない】
【なんかでっかい手が出てオロチ君引っ掻いてるけど、あれも装備か?】
【んなわけあるか】
【どうみてもブラッディベアーです】
【飛行機から腕生やすなw】
【めちゃくちゃやってるのに驚きの回避率なの毎回笑う】
【絶対あれコクピットの中で喧嘩してるぜ】
【ジワる】
【なんだかんだでダメージは与えてるよな】
そしてもう一方では、何故かジキンさんがカラフルなマシンの上に乗ってサーフィンをしていた。
うーん、この絵面と来たら。
大道芸か何かかな?
【なんかサブマスの方も凄いことしてない?】
【メタルトライダーを盾にしながら上空から千本ノックか】
【ごめん、なんて?】
【オロチ君の攻撃を全部メタルトライダーで受けて、そのエネルギーを全部キャノン砲に回してバット振ってる】
【なるほど、分からん】
【どう見ても系統が違うのに、アトランティス製なら謎の互換性を発揮するから侮れない】
【つまり?】
【メカニック同士がエネルギーの渡し合いをして一方的に攻撃してる】
【アウルが移動兼防御。サブマスが攻撃】
【把握】
【絶対立場逆の方がいいだろ】
【分からんぞ、さっきまで必殺技使いまくってたしエネルギー切れ起こしたのかも】
【ありうる。アトランティスの武器はロマンに特化すればするほどエネルギーバカ喰いするから】
【いうて斬撃だぞ?】
【ただの斬撃であんな派手なエフェクトつくわけないやろ】
【そりゃそうだ。謎に爆発するしな】
「ちなみに空腹度とは別にENがあって、それが底を突くとメタルトライダーはできることが少なくなる。空を飛ぶかエネルギーを変換するかだ!」
【ダメじゃん】
【メタルトライダーの本気とは……】
【普通はこうなる】
【メカニックは機体変えて戦うものだから】
【短期決戦型なんよな】
【長期戦はきっちぃ】
【ムササビからそっと目を逸らしつつ】
【あれは開発理念が頭のネジ何本か飛んじゃってるから】
【戦闘機じゃなくてジェット機だもんな】
【そのジェット、安全装置ついてないって本当ですか?】
【そう考えるとサブマスさんのメカも頭おかしいことに気がつくよな】
【一般人じゃないのは確か】
「聞こえていますよ?」
【ひえっ】
【ひえっ】
【ひえっ】
その流れを見て苦笑しつつ、私達も迫り来る首を切って捨てていた。
おおよそ戦闘開始から30分が過ぎる。
耐久はまるで減らず。
どうやら耐久を回復させる白い首が悪さをしてるようだ。
コメントを拾いながらある程度首の色でやれることが分かれているようだ。
白い首は回復を。
緑の首はこちらの移動速度を低下するデバフを仕掛けてくる。
青い首は首全体の動きを良くするバフだろうか? いる時といない時では活気が違う。
赤い首は炎のブレスを吐き、黒い霧は毒霧を吐いた。
茶色い首は防御を固めるそうで、動き出す前に首を落として仕舞えば問題ないらしい。
そして問題なのが灰色の首。
それが生存してる限りこっちの攻撃が効き辛くなり、そこに茶色があるだけで状況は非常に厄介になるそうだ。
シェリルは何度かこのループにハマり泥沼化したようだ。
しかし種が割れて仕舞えば私と師父氏でその首を順に切っていけば良いだけである。
【アキカゼさんも普通に首切ってくようになったな】
【やっぱレムリアの器持ちはずりーわ】
「なら七の試練をクリアしなさいよ。誰でも貰えるみたいだよ?」
【あ、はい】
【正論で草】
【なお死亡率】
【お祈りゲーなんだよなぁ】
【レムリアの民気難しくて】
【レムリア陣営に入ってから取りに行けば良いだろ?】
【おい、お前天才か?】
【なお、レムリア陣営に行けばタダで配られる模様】
【知ってた】
【あくまで違う陣営で持ってるから強い件】
【ムー陣営で持ってるやついたらビームソードで無双できるって事?】
【脳筋に扱えるかどうかは謎】
【おーし、喧嘩なら買うぜ?】
コメント欄は脱線しつつも陣営談義に花を咲かせている。
その中には【もっと苦戦すると思っていた】と言うコメントがちらほら出てきた。
そう、明らかに手ぬる過ぎる。
ビームは効かない、又は効きにくいという前情報が嘘のように首が良く飛んだ。
もしかしたら攻略法は別にあるのか?
切っても生えてくる首。
弱体化させる酒。
そしてビームソードと思しき十束剣の残骸。
いや、そこじゃない。
見落としているのはもっと根本的なものだ。
壁画に描かれていたヤマタノオロチの首は9本あった。
だが現在首は8本しか生えてない。
……あと一本はどこにある?
と、そこでおかしな機動をしていたムササビ君の機体が墜落。
無茶な回避ばかりしてるから無理が祟ったのだろう。
くま君ももがくように爪を振り回し、やがて駒のように周り始めた。
そして切断された尻尾。
そこに尻尾があるなんて今の今まで気がつかなかった。
何せ攻撃手段に尻尾を使ってこないのだ。
だが同時にその場所から何かが即座に再生する。
……そう、首である。
よりにもよってそこから生えるんだ?
オロチは通り過ぎた先の背中がガラ空きなのが唯一の隙だった。
しかしその隙を埋めるように桃色の首が睨みを効かせる。
[ギャォオオオオオ!!]
突然の咆哮。
そして同時に今までのダメージソースだったジキンさんのノック攻撃が一切通用しなくなった。
これはもしかして……
「電磁バリア、ここで来るか!」
【何事?】
【尻尾切ったら首が生えた】
【え、お尻の上?】
【臭そう】
【桃色の首ってなに?】
「おそらくビームを無効化か90%以上カットするやつだと思います」
【やべーじゃん】
【えっぐい技使うな】
【完全にレムリアメタってきてる】
「この為にワシが居る」
コメント欄の流れを断ち切り、師父氏が地上に降りて何かの攻撃モーションを取る。
「唸れ、ブラスター」
ブゥウン、と空間そのものが震えて師父氏の身体を極光が包み込み、桃色の首が爆発した。
【なにが起きた!?】
【多分空間歪曲攻撃】
【ブラスターの必殺技】
【レムリアの攻撃ってストイックでカッケーな!】
【レムリアは個体最強だし】
【なお一般兵でこれである】
「今のでTPの30%を使う。この為の温存じゃよ。じゃが、耐久の減りを見るに、桃色撃破が攻略の鍵になりそうじゃな」
今の攻撃で耐久の25%を削っていた。
しかし他の首を落としても数ミリしか減らない耐久ゲージ。
他の首は桃色の首を守るためだけにあるサポートなのだろうか?
【燃費わっる】
【だがアトランティスじゃ打つ手なしだったぞ?】
【ビームメタられたらメカはでかいだけだしな】
【なおスキルは使える模様】
【そうだ、メタルトライダーの人は戦闘スキル使えば良いじゃんよ】
【俺も思った】
「残念だけど僕はAWO飛行部に所属している。設計士の僕が攻撃スキルを取ってると思う?」
【あっ(察し)】
【あそこはまともな人材の方が少ないからな】
「攻撃スキルなんてなくても戦えてるよ?」
【アキカゼさんはアキカゼさんだし】
【草】
【アキカゼさんがパッシヴ特化なのたまに忘れるわ】
話を一旦切り上げ、そしてヤマタノオロチに向き直る。
空を見れば上手いこと逃げ切れたのだろう。ムササビ君のブルートライダーが再び大空を滑空していた。
今度は墜落しないでくれよと祈りつつ、私は新たに生えてくる首の色を見極めるようにレムリアの器を力強く握り込んだ。
あれが飛行機の動きとして正しいのか預かり知らぬところだが、それが可能であるのならばそれもまたロマンである。
【やっぱりムササビはムササビだった】
【飛行機がして良い機動じゃない】
【なんかでっかい手が出てオロチ君引っ掻いてるけど、あれも装備か?】
【んなわけあるか】
【どうみてもブラッディベアーです】
【飛行機から腕生やすなw】
【めちゃくちゃやってるのに驚きの回避率なの毎回笑う】
【絶対あれコクピットの中で喧嘩してるぜ】
【ジワる】
【なんだかんだでダメージは与えてるよな】
そしてもう一方では、何故かジキンさんがカラフルなマシンの上に乗ってサーフィンをしていた。
うーん、この絵面と来たら。
大道芸か何かかな?
【なんかサブマスの方も凄いことしてない?】
【メタルトライダーを盾にしながら上空から千本ノックか】
【ごめん、なんて?】
【オロチ君の攻撃を全部メタルトライダーで受けて、そのエネルギーを全部キャノン砲に回してバット振ってる】
【なるほど、分からん】
【どう見ても系統が違うのに、アトランティス製なら謎の互換性を発揮するから侮れない】
【つまり?】
【メカニック同士がエネルギーの渡し合いをして一方的に攻撃してる】
【アウルが移動兼防御。サブマスが攻撃】
【把握】
【絶対立場逆の方がいいだろ】
【分からんぞ、さっきまで必殺技使いまくってたしエネルギー切れ起こしたのかも】
【ありうる。アトランティスの武器はロマンに特化すればするほどエネルギーバカ喰いするから】
【いうて斬撃だぞ?】
【ただの斬撃であんな派手なエフェクトつくわけないやろ】
【そりゃそうだ。謎に爆発するしな】
「ちなみに空腹度とは別にENがあって、それが底を突くとメタルトライダーはできることが少なくなる。空を飛ぶかエネルギーを変換するかだ!」
【ダメじゃん】
【メタルトライダーの本気とは……】
【普通はこうなる】
【メカニックは機体変えて戦うものだから】
【短期決戦型なんよな】
【長期戦はきっちぃ】
【ムササビからそっと目を逸らしつつ】
【あれは開発理念が頭のネジ何本か飛んじゃってるから】
【戦闘機じゃなくてジェット機だもんな】
【そのジェット、安全装置ついてないって本当ですか?】
【そう考えるとサブマスさんのメカも頭おかしいことに気がつくよな】
【一般人じゃないのは確か】
「聞こえていますよ?」
【ひえっ】
【ひえっ】
【ひえっ】
その流れを見て苦笑しつつ、私達も迫り来る首を切って捨てていた。
おおよそ戦闘開始から30分が過ぎる。
耐久はまるで減らず。
どうやら耐久を回復させる白い首が悪さをしてるようだ。
コメントを拾いながらある程度首の色でやれることが分かれているようだ。
白い首は回復を。
緑の首はこちらの移動速度を低下するデバフを仕掛けてくる。
青い首は首全体の動きを良くするバフだろうか? いる時といない時では活気が違う。
赤い首は炎のブレスを吐き、黒い霧は毒霧を吐いた。
茶色い首は防御を固めるそうで、動き出す前に首を落として仕舞えば問題ないらしい。
そして問題なのが灰色の首。
それが生存してる限りこっちの攻撃が効き辛くなり、そこに茶色があるだけで状況は非常に厄介になるそうだ。
シェリルは何度かこのループにハマり泥沼化したようだ。
しかし種が割れて仕舞えば私と師父氏でその首を順に切っていけば良いだけである。
【アキカゼさんも普通に首切ってくようになったな】
【やっぱレムリアの器持ちはずりーわ】
「なら七の試練をクリアしなさいよ。誰でも貰えるみたいだよ?」
【あ、はい】
【正論で草】
【なお死亡率】
【お祈りゲーなんだよなぁ】
【レムリアの民気難しくて】
【レムリア陣営に入ってから取りに行けば良いだろ?】
【おい、お前天才か?】
【なお、レムリア陣営に行けばタダで配られる模様】
【知ってた】
【あくまで違う陣営で持ってるから強い件】
【ムー陣営で持ってるやついたらビームソードで無双できるって事?】
【脳筋に扱えるかどうかは謎】
【おーし、喧嘩なら買うぜ?】
コメント欄は脱線しつつも陣営談義に花を咲かせている。
その中には【もっと苦戦すると思っていた】と言うコメントがちらほら出てきた。
そう、明らかに手ぬる過ぎる。
ビームは効かない、又は効きにくいという前情報が嘘のように首が良く飛んだ。
もしかしたら攻略法は別にあるのか?
切っても生えてくる首。
弱体化させる酒。
そしてビームソードと思しき十束剣の残骸。
いや、そこじゃない。
見落としているのはもっと根本的なものだ。
壁画に描かれていたヤマタノオロチの首は9本あった。
だが現在首は8本しか生えてない。
……あと一本はどこにある?
と、そこでおかしな機動をしていたムササビ君の機体が墜落。
無茶な回避ばかりしてるから無理が祟ったのだろう。
くま君ももがくように爪を振り回し、やがて駒のように周り始めた。
そして切断された尻尾。
そこに尻尾があるなんて今の今まで気がつかなかった。
何せ攻撃手段に尻尾を使ってこないのだ。
だが同時にその場所から何かが即座に再生する。
……そう、首である。
よりにもよってそこから生えるんだ?
オロチは通り過ぎた先の背中がガラ空きなのが唯一の隙だった。
しかしその隙を埋めるように桃色の首が睨みを効かせる。
[ギャォオオオオオ!!]
突然の咆哮。
そして同時に今までのダメージソースだったジキンさんのノック攻撃が一切通用しなくなった。
これはもしかして……
「電磁バリア、ここで来るか!」
【何事?】
【尻尾切ったら首が生えた】
【え、お尻の上?】
【臭そう】
【桃色の首ってなに?】
「おそらくビームを無効化か90%以上カットするやつだと思います」
【やべーじゃん】
【えっぐい技使うな】
【完全にレムリアメタってきてる】
「この為にワシが居る」
コメント欄の流れを断ち切り、師父氏が地上に降りて何かの攻撃モーションを取る。
「唸れ、ブラスター」
ブゥウン、と空間そのものが震えて師父氏の身体を極光が包み込み、桃色の首が爆発した。
【なにが起きた!?】
【多分空間歪曲攻撃】
【ブラスターの必殺技】
【レムリアの攻撃ってストイックでカッケーな!】
【レムリアは個体最強だし】
【なお一般兵でこれである】
「今のでTPの30%を使う。この為の温存じゃよ。じゃが、耐久の減りを見るに、桃色撃破が攻略の鍵になりそうじゃな」
今の攻撃で耐久の25%を削っていた。
しかし他の首を落としても数ミリしか減らない耐久ゲージ。
他の首は桃色の首を守るためだけにあるサポートなのだろうか?
【燃費わっる】
【だがアトランティスじゃ打つ手なしだったぞ?】
【ビームメタられたらメカはでかいだけだしな】
【なおスキルは使える模様】
【そうだ、メタルトライダーの人は戦闘スキル使えば良いじゃんよ】
【俺も思った】
「残念だけど僕はAWO飛行部に所属している。設計士の僕が攻撃スキルを取ってると思う?」
【あっ(察し)】
【あそこはまともな人材の方が少ないからな】
「攻撃スキルなんてなくても戦えてるよ?」
【アキカゼさんはアキカゼさんだし】
【草】
【アキカゼさんがパッシヴ特化なのたまに忘れるわ】
話を一旦切り上げ、そしてヤマタノオロチに向き直る。
空を見れば上手いこと逃げ切れたのだろう。ムササビ君のブルートライダーが再び大空を滑空していた。
今度は墜落しないでくれよと祈りつつ、私は新たに生えてくる首の色を見極めるようにレムリアの器を力強く握り込んだ。
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