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【ソルベ村】村に人が集まってきた
村で生活をする上で知っておくこと1
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村が随分と騒がしいと思ったら、ネタキリーが再び部隊を率いてソルベ村を訪れていたのだそうだ。
後から知った洋一は、随分とお早いおかえりだなと採れたての野菜を持って出迎えた。
「お久しぶりです、ネタキリーさん。って、随分とまた大所帯ですね。これじゃ足りないか」
持ってきた野菜では若干足りないのでは? と感じる洋一に対しネタキリーは心配する必要はないと手で制した。
「実は中央都市で厄介な前触れが起きている」
「厄介な? また貴族の起こした面倒ごとです?」
「当たらずも遠からずといったところかな」
ネタキリーは誰かを探すように周囲を見回し、一人の農作業員を見つけて声をかける。
「ヘイトスさん!」
「にゃぁ、なんですか騎士さん」
猫獣人のヘイトスがネタキリーの呼びかけに応じて洋一達の元へ駆け寄ってきた。
どうやら彼女が今回のネタを持ち込んだ内通者ということらしかった。
「どうやら貴殿の垂れ込み通り、そちらの将軍が視察になる話が舞い込んだ。十中八九、スバル殿のことだろう」
「はにゃ~、とうとうその時が来ましたか。にゃんと言って誤魔化すべきか」
二人して話で盛り上がる。
「あの、うちのスバルが発端でそんなことになってるんですか?」
「そうか、ヨウイチさんは知らなかったな。あまり詳しくは話せないが……」
ネタキリーはなんと話せば良いかと言葉を選びながら洋一に説明する。
スバルが獣王国の子供であるという事実。
そして卵で生まれた王族は、龍の因子を持ち、災を引き起こすということで忌むべき存在とされていること。
故に捨てられ、人族の手で害すことで戦争をふっかけようとしていたことを漏らした。
ヘイトスはその際に人族川で騒ぎ立てる役割を持っていたのだそうだ。
しかし本来なら卵に取り付くはずの悪霊を全て洋一が料理して美味しくいただいてしまった為、狂うことなく生まれたのだそうだ。
ドラゴンの卵だったのかと驚きの裏ではそんなことが起こっていたのかと寝耳に水の洋一だった。
「それで、騒がしくなるのでこちらの方々を村に連れてきたというのですか」
「畑仕事でもなんでもやらせてかまわない。自分の食い扶持さえ持てれば、なんでもやる連中だ。元々腕はあるんだが、貴族に目をつけられて落ちぶれてしまった連中なんだ。私たちもどうにかして自立させたいと思いつつも、いつも貴族が邪魔をしてきてな」
「そういうことでしたら引き受けましょう。土地は広大、畑はいくらでも作れます。ただし、ここでできることなんて街と比べたら大したことではありません。それを理解した上でお越しいただいたのでしょうか? 引き取るのは構いませんが、わがままをこねるだけの人でしたら、うちでも扱いに困るんですが」
「そこはよく言って聞かせる」
まだ行ってもいなかったのか、と呆れる洋一だが、急遽連れてきたのもあって避難を優先したことだけは理解した。
その上でこの村のリーダーに抜擢された洋一がスラムの難民達を相手に説明を行った。
「初めまして、みなさん。ソルベ村へようこそ」
一人づつ、相手の目を見ながら問いかける。
「みなさん仕事は欲しいですか? 食べ物は欲しいですか? お家は欲しいですか? 美味しい食事がしたいですか?」
皆がそれらに飢えている。
それは身なりや顔つきでわかる。
「ここでは皆さんの頑張り次第でそれらが手に入ります。何もできないのでしたら一から順に教えます。見ての通り、若い担い手の少ない村です。年寄りが多く。俺の弟子は子供ばかり。だからと言って、年齢で仕事を縛るつもりはない。働いた報酬は均等に与えられ、そしてこの村では物々交換でそれぞれの要求を問うすことができます。残念ながらお金の流通はしてません。それでなんでもできると思われたら困るからです。食事は一日一回、無償で提供します。それ以上を求めるのでしたら、労働という対価をいただきます。今どん底にいる皆さん、あとは上がるだけです。街での暮らしとは比べるものではありませんが、ここでは成果物を横取りする貴族はおりません。皆が同じ労働に汗を流し、切磋琢磨しあう仲間です。さぁ、お腹が空いたでしょう。食事を始めましょうか、ネタキリーさん容器の準備をお願いします。ここでは地位や生まれ、髪の色。一切を気にしません。街ではどうだか知りませんが、手が空いてるなら王様だって扱き使います」
洋一の言葉に頷いたネタキリーは率先して手伝いに準ずる。
上が動けばその部下も同様に動き出す。
ここでは上も下もない。
まずはそれを皆に徹底した。
平民だから。子供だから。スラム暮らしだから。
何かを我慢することを強いられてきた人たち。
そんな人たちはどんな状況なら受け入れられるだろうか?
それは平等だろう。
地位や身分、生まれでの差別が取り払われた村で。
疑いや嫉妬の目は少しづつ正気を取り戻していく。
「なんだこれは、うまい! こんなに美味しい食事、初めてだ。こんなのがタダで食べれていいのか?」
汁椀を受け取った小汚い男がスープを飲んで感涙する。
もっと味わって食べたら良かったと、後悔しながら汁椀を覗き込む。
そんな姿をする人に洋一は呼びかけた。
「おかわりならまだまだありますよ。さぁ、まずはお腹を満たすことを第一の仕事としましょう。ここでは先ほども言った通り、誰かに遠慮する必要もないんです。お腹が空いてる子がいる? 数日食事を抜いていた? ならばそれに合わせて料理を工夫しましょう。皆がお腹いっぱいになるまでおかわりは自由とします」
洋一の宣言に、スラムの住民どころか騎士団のメンバーまでもが正気か? 止めで訴える。
「みなさん、ここで暮らせばわかると思いますが、ここの畑、街と比べてすごい勢いで実るんですよ。だからすごく余ってしまって、自分たちでも工夫して日持ちさせようと考えてるんですけど、だったら食べてもらっちゃったほうがそれに費やす手間も減るかなって」
「余ってるんなら仕方ないな。みんな、遠慮せずいただこう。その分、労働で返せばいいんだ」
スラムのリーダーかくの男なのだろう。
今までずっと厳つい顔で洋一を疑っていたが、疑うのもバカらしくなったのか。それとも空腹に耐えかねてか。
温度を摂ってずっと口をつけないスラムの一因を先導した。
そのおかげで、あちこちから「美味しい」「生きてて良かった」「数日前に餓死した恋人に食べさせてやりたかった」などさまざまな感情を奮い立たせていた。
「師匠、一応仮住まい用意したよ。簡易的なのだけど」
食事会に遅れて、ヨルダがやってくる。
先に一団が来るのを察知してたのか、仮住まいを作ってもらったのだ。
人数が人数なので、雑魚寝になってしまうが。雨風を凌げるだけでも御の字だろう。
「お師匠様、先生から人数分の仕事着をいただいてきました。ベア吉、そこに荷物を下ろしてね」
『グオ』
「くるぉん!」
「レッドグリズリー!? 全員警戒体制!」
「待ってくれ!」
続いてルディがベア吉を連れてやってくる。
騎士が全員武器に手をかけたが、それをネタキリーが制した。
「皆、紹介が遅れた。彼女はルディ、この村で畜産を営んでるビーストテイマーだ。そしてテイムモンスターのベア吉。もう一匹がスバルだ。人に対して危害は加えないが、攻撃してきた場合はその限りではないので扱いには注意してくれ。命が惜しいなら尚更な」
「敵ではない? いや、そうだとしても災害級モンスターを従えるテイマーなんて聞いたこともない!」
騎士の一人が信じられない、という目でルディを見る。
だが同時にこれがいるからこそ、村の安全は守られるのかとも納得した。
「この子で驚いてたら、この村では生きてけないよ?」
「そうなのか?」
「そうだなぁ、この村にはもう一人テイマーがいるんだが、その人は伝説級テイマーだ。家よりでかいシルクワームの変異種を飼ってるので衣服なんかはそこで賄ってる。ここで暮らす以上、布製品はそのマチルダさんから融通してもらう形になるので、失礼のないようにな?」
洋一の案内に、村人どころか騎士団連中がこぞって首を縦に振った。
お人好しの洋一がこの村でいちばんヤバい戦力だと知ってる以外は見てくれと肩書きのヤバさにビビってくれるので非常に扱いやすいなーと思う弟子達であった。
そのあと満を辞してキアラが参上。
ガルくんを連れてきたのもあって、失神者が続出。
散々脅してたのもあって、効果は抜群だった。
食事後の軽い運動の農作業だったが、一名の脱落者も出さずに全員が打ち込んでくれたのが何より印象的だ。
なんせ、当初は見守りだけで済ませようと考えていた騎士たちまでもが農作業に打ち込んでいたのである。
軽い運動なのに、全力で打ち込んで跡が持つかなーと思う洋一であった。
後から知った洋一は、随分とお早いおかえりだなと採れたての野菜を持って出迎えた。
「お久しぶりです、ネタキリーさん。って、随分とまた大所帯ですね。これじゃ足りないか」
持ってきた野菜では若干足りないのでは? と感じる洋一に対しネタキリーは心配する必要はないと手で制した。
「実は中央都市で厄介な前触れが起きている」
「厄介な? また貴族の起こした面倒ごとです?」
「当たらずも遠からずといったところかな」
ネタキリーは誰かを探すように周囲を見回し、一人の農作業員を見つけて声をかける。
「ヘイトスさん!」
「にゃぁ、なんですか騎士さん」
猫獣人のヘイトスがネタキリーの呼びかけに応じて洋一達の元へ駆け寄ってきた。
どうやら彼女が今回のネタを持ち込んだ内通者ということらしかった。
「どうやら貴殿の垂れ込み通り、そちらの将軍が視察になる話が舞い込んだ。十中八九、スバル殿のことだろう」
「はにゃ~、とうとうその時が来ましたか。にゃんと言って誤魔化すべきか」
二人して話で盛り上がる。
「あの、うちのスバルが発端でそんなことになってるんですか?」
「そうか、ヨウイチさんは知らなかったな。あまり詳しくは話せないが……」
ネタキリーはなんと話せば良いかと言葉を選びながら洋一に説明する。
スバルが獣王国の子供であるという事実。
そして卵で生まれた王族は、龍の因子を持ち、災を引き起こすということで忌むべき存在とされていること。
故に捨てられ、人族の手で害すことで戦争をふっかけようとしていたことを漏らした。
ヘイトスはその際に人族川で騒ぎ立てる役割を持っていたのだそうだ。
しかし本来なら卵に取り付くはずの悪霊を全て洋一が料理して美味しくいただいてしまった為、狂うことなく生まれたのだそうだ。
ドラゴンの卵だったのかと驚きの裏ではそんなことが起こっていたのかと寝耳に水の洋一だった。
「それで、騒がしくなるのでこちらの方々を村に連れてきたというのですか」
「畑仕事でもなんでもやらせてかまわない。自分の食い扶持さえ持てれば、なんでもやる連中だ。元々腕はあるんだが、貴族に目をつけられて落ちぶれてしまった連中なんだ。私たちもどうにかして自立させたいと思いつつも、いつも貴族が邪魔をしてきてな」
「そういうことでしたら引き受けましょう。土地は広大、畑はいくらでも作れます。ただし、ここでできることなんて街と比べたら大したことではありません。それを理解した上でお越しいただいたのでしょうか? 引き取るのは構いませんが、わがままをこねるだけの人でしたら、うちでも扱いに困るんですが」
「そこはよく言って聞かせる」
まだ行ってもいなかったのか、と呆れる洋一だが、急遽連れてきたのもあって避難を優先したことだけは理解した。
その上でこの村のリーダーに抜擢された洋一がスラムの難民達を相手に説明を行った。
「初めまして、みなさん。ソルベ村へようこそ」
一人づつ、相手の目を見ながら問いかける。
「みなさん仕事は欲しいですか? 食べ物は欲しいですか? お家は欲しいですか? 美味しい食事がしたいですか?」
皆がそれらに飢えている。
それは身なりや顔つきでわかる。
「ここでは皆さんの頑張り次第でそれらが手に入ります。何もできないのでしたら一から順に教えます。見ての通り、若い担い手の少ない村です。年寄りが多く。俺の弟子は子供ばかり。だからと言って、年齢で仕事を縛るつもりはない。働いた報酬は均等に与えられ、そしてこの村では物々交換でそれぞれの要求を問うすことができます。残念ながらお金の流通はしてません。それでなんでもできると思われたら困るからです。食事は一日一回、無償で提供します。それ以上を求めるのでしたら、労働という対価をいただきます。今どん底にいる皆さん、あとは上がるだけです。街での暮らしとは比べるものではありませんが、ここでは成果物を横取りする貴族はおりません。皆が同じ労働に汗を流し、切磋琢磨しあう仲間です。さぁ、お腹が空いたでしょう。食事を始めましょうか、ネタキリーさん容器の準備をお願いします。ここでは地位や生まれ、髪の色。一切を気にしません。街ではどうだか知りませんが、手が空いてるなら王様だって扱き使います」
洋一の言葉に頷いたネタキリーは率先して手伝いに準ずる。
上が動けばその部下も同様に動き出す。
ここでは上も下もない。
まずはそれを皆に徹底した。
平民だから。子供だから。スラム暮らしだから。
何かを我慢することを強いられてきた人たち。
そんな人たちはどんな状況なら受け入れられるだろうか?
それは平等だろう。
地位や身分、生まれでの差別が取り払われた村で。
疑いや嫉妬の目は少しづつ正気を取り戻していく。
「なんだこれは、うまい! こんなに美味しい食事、初めてだ。こんなのがタダで食べれていいのか?」
汁椀を受け取った小汚い男がスープを飲んで感涙する。
もっと味わって食べたら良かったと、後悔しながら汁椀を覗き込む。
そんな姿をする人に洋一は呼びかけた。
「おかわりならまだまだありますよ。さぁ、まずはお腹を満たすことを第一の仕事としましょう。ここでは先ほども言った通り、誰かに遠慮する必要もないんです。お腹が空いてる子がいる? 数日食事を抜いていた? ならばそれに合わせて料理を工夫しましょう。皆がお腹いっぱいになるまでおかわりは自由とします」
洋一の宣言に、スラムの住民どころか騎士団のメンバーまでもが正気か? 止めで訴える。
「みなさん、ここで暮らせばわかると思いますが、ここの畑、街と比べてすごい勢いで実るんですよ。だからすごく余ってしまって、自分たちでも工夫して日持ちさせようと考えてるんですけど、だったら食べてもらっちゃったほうがそれに費やす手間も減るかなって」
「余ってるんなら仕方ないな。みんな、遠慮せずいただこう。その分、労働で返せばいいんだ」
スラムのリーダーかくの男なのだろう。
今までずっと厳つい顔で洋一を疑っていたが、疑うのもバカらしくなったのか。それとも空腹に耐えかねてか。
温度を摂ってずっと口をつけないスラムの一因を先導した。
そのおかげで、あちこちから「美味しい」「生きてて良かった」「数日前に餓死した恋人に食べさせてやりたかった」などさまざまな感情を奮い立たせていた。
「師匠、一応仮住まい用意したよ。簡易的なのだけど」
食事会に遅れて、ヨルダがやってくる。
先に一団が来るのを察知してたのか、仮住まいを作ってもらったのだ。
人数が人数なので、雑魚寝になってしまうが。雨風を凌げるだけでも御の字だろう。
「お師匠様、先生から人数分の仕事着をいただいてきました。ベア吉、そこに荷物を下ろしてね」
『グオ』
「くるぉん!」
「レッドグリズリー!? 全員警戒体制!」
「待ってくれ!」
続いてルディがベア吉を連れてやってくる。
騎士が全員武器に手をかけたが、それをネタキリーが制した。
「皆、紹介が遅れた。彼女はルディ、この村で畜産を営んでるビーストテイマーだ。そしてテイムモンスターのベア吉。もう一匹がスバルだ。人に対して危害は加えないが、攻撃してきた場合はその限りではないので扱いには注意してくれ。命が惜しいなら尚更な」
「敵ではない? いや、そうだとしても災害級モンスターを従えるテイマーなんて聞いたこともない!」
騎士の一人が信じられない、という目でルディを見る。
だが同時にこれがいるからこそ、村の安全は守られるのかとも納得した。
「この子で驚いてたら、この村では生きてけないよ?」
「そうなのか?」
「そうだなぁ、この村にはもう一人テイマーがいるんだが、その人は伝説級テイマーだ。家よりでかいシルクワームの変異種を飼ってるので衣服なんかはそこで賄ってる。ここで暮らす以上、布製品はそのマチルダさんから融通してもらう形になるので、失礼のないようにな?」
洋一の案内に、村人どころか騎士団連中がこぞって首を縦に振った。
お人好しの洋一がこの村でいちばんヤバい戦力だと知ってる以外は見てくれと肩書きのヤバさにビビってくれるので非常に扱いやすいなーと思う弟子達であった。
そのあと満を辞してキアラが参上。
ガルくんを連れてきたのもあって、失神者が続出。
散々脅してたのもあって、効果は抜群だった。
食事後の軽い運動の農作業だったが、一名の脱落者も出さずに全員が打ち込んでくれたのが何より印象的だ。
なんせ、当初は見守りだけで済ませようと考えていた騎士たちまでもが農作業に打ち込んでいたのである。
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