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【ソルベ村】冬の暮らし
ヨルダの暇な一日
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ある冬の晴れた日。
ヨルダはトイレ(甕)にまたがりながら、うんうん唸っていた。
理由は単純。
この流す手間を如何に簡略化するかを考えているのである。
「ヨルダー、お腹痛いの? もう漏れそうだから出てくれる?」
ルディがトイレの垂れ幕を捲りながら、中に入ってるヨルダに声をかける。
「あ、ごめん。この流す手間をもうちょっとなんとかできなかって思ってて」
「あー……たまに上着に水かかっちゃうもんね」
「それなんだよ」
トイレを代わり、ルディが座る姿を凝視する。
自分が座ってる時ではわからない、視覚的なものが得られると思ってのことだ。
「ねぇ、恥ずかしいからどっか言ってくれない?」
「何を今更。茂みでし合った仲じゃないか」
「誤解を招くような言い方やめてくれる?」
ルディは不本意だとばかりに垂れ幕をヨルダから奪い取り、そのまま水を掛けながら用を足した。
「あ、上着にかかっちゃった」
「ほらー」
ジャッ
垂れ幕を開けながら忍び込んでくるヨルダ。
手杓をジロジロみながら「そうか!」と何かを思いつく。
ルディはそんな姉弟子をギロリと睨みながら、下履をはいて出ていく。
その顔には「付き合いきれない」といった感情が浮かんでいた。
「これ、間口が広すぎるんだ! これをこうやって先を細くすれば、どうだ!」
「お姉ちゃん、おトイレ入って大丈夫?」
「あ、キアラ。ちょっと手杓を改良したんだ。よかったら使い心地を教えてくれよな」
「? うん。だから出てってくれる?」
「使い勝手を見届ける必要がある。女同士なんだし、いいだろ?」
「だーめ」
ジャッ!
キアラはルディと似たような羞恥心を持ってヨルダを締め出した。
一緒にお風呂に入った仲だというのに、何を今更恥ずかしがっているんだ?
ヨルダには全く理解ができない。
ジャー。
手杓を使って中をきれいに洗ってるキアラ。
すっかりこのトイレで用を足すのに慣れた感じだ。
「どうだった?」
「んー普通? 前とそんなに変わらなかったよ」
「あれー?」
素直なキアラの感想を受け取り、実際に自分でも使って見るヨルダ。
「うん、あんまり変わらない」
強いて言えば、適度な場所にかけられる分上着への被弾率が減ったぐらいか。
「何してるんだ、ヨルダ? ちょっとトイレ使いたいから出ていって欲しいんだが?」
トイレの前でうんうん唸ってるヨルダに、この拠点の主人である洋一が声かける。
「実は手杓を改良してみたんだけど」
「なんでまたそんなことを」
「いや、上着にかかるのを避けたくてさ。濡れてると気になるんだよ」
「温風で乾かせばいいだけじゃないか」
「あ!」
「問題は解決したか? じゃあ俺、トイレ使いたいから出てってくれ」
「待って待って。乾かす場所を見てみたい」
「流石にそれは遠慮させてもらうわ」
ジャッ!
洋一は力強く垂れ幕を引き寄せ、外から絶対に見えないようにしながら用を足した。
「むーん」
「まーだ考え事してるのか?」
「正直、外でやること制限されてるから暇なんだよね」
「そりゃあ、外は雪が降ってるからな」
今はソルベ村一面が雪模様。
畑にも積もっているので朝イチの水撒きは当然お休み。
モンスターの間引きも冬眠中でお休み。
畑がないので鍬や鋤などの手入れもない。
ヨルダは完全に暇を持て余していた。
なので自分で作った家の何かをグレードアップしようと奮起しているのだ。
「そうだ、だったらさ。家中に温風の魔法を行き渡らせるような開発に着手したらどうだ?」
「なんで?」
「雪ってさ、寒いから降るんだよ。つまり、積もればどんどん冷え込んでくる」
「今はそんなでもないよ?」
ヨルダは部屋中の温度を手のひらで感じながら、のほほんと言った。
「今はな。でもこのまま雪が積もっていけばわからないぞ? その時になって凍え死んだらどうする?」
「暖炉であったまればいいんじゃない?」
「その暖炉が、うちにはないんだよなぁ」
「なんで今になって言うのかなぁ?」
そう言う話は増築時に言って欲しかったと述べるヨルダ。
全くである。
「まさかこの地域で雪が降るなんて思いもしなかったからだよ」
「確かにそうだ。オレたちが魔の森に入ったのは春先。雪とかなかったからな」
「じゃあ、騎士団の連中は前もって知ってたのかもな。ここは冬場、雪が降り積もる場所なのだと。そう言う話は聞いたことなかったか?」
「うんにゃ。寄せ集められ部隊がそんな情報知るわけないじゃん。多分ルディも知らないと思うよ」
「だよなぁ。じゃあ冬が明けたら改築するか」
「それが良さげ。それまでに案を出しといて。オレも何か提案あったらその都度修正するから」
そう言って、ヨルダはトイレに篭った。
結局なんだかんだで洋一の案を試してないのである。
「うおー、これは画期的! 早速みんなにも試すぞ!」
そう言って、都度誰かがトイレに入るたび、ヨルダによる襲撃イベントが冬の間続いたのは言うまでもない。
ヨルダはトイレ(甕)にまたがりながら、うんうん唸っていた。
理由は単純。
この流す手間を如何に簡略化するかを考えているのである。
「ヨルダー、お腹痛いの? もう漏れそうだから出てくれる?」
ルディがトイレの垂れ幕を捲りながら、中に入ってるヨルダに声をかける。
「あ、ごめん。この流す手間をもうちょっとなんとかできなかって思ってて」
「あー……たまに上着に水かかっちゃうもんね」
「それなんだよ」
トイレを代わり、ルディが座る姿を凝視する。
自分が座ってる時ではわからない、視覚的なものが得られると思ってのことだ。
「ねぇ、恥ずかしいからどっか言ってくれない?」
「何を今更。茂みでし合った仲じゃないか」
「誤解を招くような言い方やめてくれる?」
ルディは不本意だとばかりに垂れ幕をヨルダから奪い取り、そのまま水を掛けながら用を足した。
「あ、上着にかかっちゃった」
「ほらー」
ジャッ
垂れ幕を開けながら忍び込んでくるヨルダ。
手杓をジロジロみながら「そうか!」と何かを思いつく。
ルディはそんな姉弟子をギロリと睨みながら、下履をはいて出ていく。
その顔には「付き合いきれない」といった感情が浮かんでいた。
「これ、間口が広すぎるんだ! これをこうやって先を細くすれば、どうだ!」
「お姉ちゃん、おトイレ入って大丈夫?」
「あ、キアラ。ちょっと手杓を改良したんだ。よかったら使い心地を教えてくれよな」
「? うん。だから出てってくれる?」
「使い勝手を見届ける必要がある。女同士なんだし、いいだろ?」
「だーめ」
ジャッ!
キアラはルディと似たような羞恥心を持ってヨルダを締め出した。
一緒にお風呂に入った仲だというのに、何を今更恥ずかしがっているんだ?
ヨルダには全く理解ができない。
ジャー。
手杓を使って中をきれいに洗ってるキアラ。
すっかりこのトイレで用を足すのに慣れた感じだ。
「どうだった?」
「んー普通? 前とそんなに変わらなかったよ」
「あれー?」
素直なキアラの感想を受け取り、実際に自分でも使って見るヨルダ。
「うん、あんまり変わらない」
強いて言えば、適度な場所にかけられる分上着への被弾率が減ったぐらいか。
「何してるんだ、ヨルダ? ちょっとトイレ使いたいから出ていって欲しいんだが?」
トイレの前でうんうん唸ってるヨルダに、この拠点の主人である洋一が声かける。
「実は手杓を改良してみたんだけど」
「なんでまたそんなことを」
「いや、上着にかかるのを避けたくてさ。濡れてると気になるんだよ」
「温風で乾かせばいいだけじゃないか」
「あ!」
「問題は解決したか? じゃあ俺、トイレ使いたいから出てってくれ」
「待って待って。乾かす場所を見てみたい」
「流石にそれは遠慮させてもらうわ」
ジャッ!
洋一は力強く垂れ幕を引き寄せ、外から絶対に見えないようにしながら用を足した。
「むーん」
「まーだ考え事してるのか?」
「正直、外でやること制限されてるから暇なんだよね」
「そりゃあ、外は雪が降ってるからな」
今はソルベ村一面が雪模様。
畑にも積もっているので朝イチの水撒きは当然お休み。
モンスターの間引きも冬眠中でお休み。
畑がないので鍬や鋤などの手入れもない。
ヨルダは完全に暇を持て余していた。
なので自分で作った家の何かをグレードアップしようと奮起しているのだ。
「そうだ、だったらさ。家中に温風の魔法を行き渡らせるような開発に着手したらどうだ?」
「なんで?」
「雪ってさ、寒いから降るんだよ。つまり、積もればどんどん冷え込んでくる」
「今はそんなでもないよ?」
ヨルダは部屋中の温度を手のひらで感じながら、のほほんと言った。
「今はな。でもこのまま雪が積もっていけばわからないぞ? その時になって凍え死んだらどうする?」
「暖炉であったまればいいんじゃない?」
「その暖炉が、うちにはないんだよなぁ」
「なんで今になって言うのかなぁ?」
そう言う話は増築時に言って欲しかったと述べるヨルダ。
全くである。
「まさかこの地域で雪が降るなんて思いもしなかったからだよ」
「確かにそうだ。オレたちが魔の森に入ったのは春先。雪とかなかったからな」
「じゃあ、騎士団の連中は前もって知ってたのかもな。ここは冬場、雪が降り積もる場所なのだと。そう言う話は聞いたことなかったか?」
「うんにゃ。寄せ集められ部隊がそんな情報知るわけないじゃん。多分ルディも知らないと思うよ」
「だよなぁ。じゃあ冬が明けたら改築するか」
「それが良さげ。それまでに案を出しといて。オレも何か提案あったらその都度修正するから」
そう言って、ヨルダはトイレに篭った。
結局なんだかんだで洋一の案を試してないのである。
「うおー、これは画期的! 早速みんなにも試すぞ!」
そう言って、都度誰かがトイレに入るたび、ヨルダによる襲撃イベントが冬の間続いたのは言うまでもない。
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