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【ルディ編】騎士見習いの少女
服飾職人マチルダの野望
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「もったいないわ!」
カツサンドのデビュー以降、村では脂っこい食べ物が流行し、それに合わせる野菜は何がいいかの物議が飛び交う頃合い。
男装組の弟子たちに、異議申し立てを始める女性が現れた。
それが村長の奥さんであるマチルダである。
「もったいないとは、何がでしょうか?」
「その子達よ! そんな男の子みたいな格好なんてさせて! 女の子なんだからもっとオシャレしないとダメよ!」
「いや、本人が望んでこの格好でいるんですが。そこについて俺から強制するのもアレだなと」
「本人の希望で? 一体どんな教育を受けてきたのかしら」
「まぁ、全然話してくれませんからね、過去の事は。話したくなるまで待ってますよ」
「そうなのね、私ったら育児放棄するお父さんの元で育ったのかと思ってたわ」
お父さんとは誰のことだろうか?
洋一は見た目も髪色も違う弟子達の師匠として振る舞っているし、そう宣言してきた。
しかし一部では捨て子を拾ったおっさんが父親として育ててるように見えてるのだろう。
そう思うと、途端に自信のなくなってきた洋一である。
なにせ弟子達にしてやってるのは自衛手段と能力を生かした働き口の斡旋。
そして美味い飯の提供だけ。
「勘弁してくださいよ。確かに俺はオシャレに興味はありませんが、服に関しては押し付けるものではないと思います」
「ええ、その通りよ。でも、見たくない? 可愛く着飾ったあの子達の姿を」
正直に言わせて貰えば見たいというのが本音だろう。
しかしあの子達の性格上、否定するのも見えている洋一。
「それ以前に、布の伝手はあるんですか? 週に一度やってくる行商人に運ばせるにしたって、それ以外の荷の量を減らされるのは村の危機になりますよ?」
飯かオシャレか。その二択を突きつけたら、飯を迷わずに選択するのが目に浮かぶ洋一であった。
「それに関してはアテがあるの。あなた、蚕って知ってる?」
「ええと、糸を吐くモンスターですよね? まさか!」
「ええ、たまにこの近くに発生することがあるのよ。それを捕まえて飼育しようかと思ってね」
「危険ですよ! 確かにその糸に価値はあるかもしれませんが、間違えて捕縛されようもんなら村長も悲しみます!」
「あら、ワタシこう見えてもモンスターテイマーとして名前が売れてるのよ? 40年も前の話だけどね。ドラゴンだって操って見せたわ。シルクワーム一匹くらいどうってことないわ」
昔取った杵柄を振るいたくなった。
そう語るマチルダは、やはり最近パン職人として復帰したロバートに感化されたのだと吐露する。
「ロバートさん、見違えたわ。最初あなたを連れてきた時、あの人の心は折れてたの。もうここで死ぬんだと覚悟を決めていたのよ」
「そこまでは初見では見抜けませんよ。けど、夢も希望もないような目をしてました」
洋一は当時を思い出す。
まだこの村に辿り着いた頃。
畑一面の野菜、その中に佇む人影。
最初こそカカシかと思った。
しかしそれが人であったと分かったのは動いていたからである。
カカシと見間違うほどに枯れ果てていたのだ。
そんな人が今、活力的に働いている。
当時の記憶を思い出し、見違えるように若々しくなった。
それを見た村人は、自分も負けてられないと老骨に鞭を打って今がある。
皆が腰の曲がった年寄りだったのに、今や健康体そのもの。
美味い飯を食べて活力を漲らせた結果だろう。
その結果が、今まさにこのマチルダに火をつけた。
たったそれだけのことであった。
「わかりました。決心も固いことでしょうから引き留めはしません。ですがくれぐれもおしゃれの無理強いはしないことを約束してください。それを飲んでくれなきゃ協力はしません」
「構わないわ。むしろそれを出汁にして村中にワタシの衣装をお披露目する機会を得られたようなものだわ」
なんだかんだ、ただでは転ばない女傑であった。
「なんか、わしの女房がすまぬのう……」
尊重が申し訳なさそうに腰を折る。
苦労が絶えぬのか、頭部が少し寂しそうだ。
「いえ、やりがいができるのはいいことですよ。今までは生きるための日常でした。そこに趣味が加わる。人生が充実してなきゃできないことですよ」
「そう言ってもらえると助かるわい」
「ちなみに、村長さんはどんな特技をお持ちで?」
今までずっと気になってきたが、あまり突っ込んで聞く事はなかった。
たとえ寂れた村とはいえ、その代表を任せられる御仁が何の能力もないとは思えない。
「ワシか? 大した事は出来はせんよ。そうさのう、せいぜいが編み物が得意なくらいじゃ。女房の持ってくる糸を布にしたり、それぐらいじゃ」
それは十分大した特技と言えるんじゃなかろうか?
洋一は自分のことを棚に上げながら村長の能力を褒め称える。
「布を作れるんですか?」
「おや、布が入り用かな?」
「そうですね、あれば助かるというのが本音です。手拭いなんかがあったら、料理でも役に立ちますし、清潔さを保てます。毎度毎度弟子に水魔法を出してもらう必要もなくなりますし、甕の水も汚染されずに済むんで」
「それくらいだったらいくらでも用意するよ」
「ありがとうございます!」
「なんも、なんも。こっちこそ若いのには世話になっとるからねぇ。こんなので恩返しできれば本望さ」
こうして村長の庭先でシルクワームの放し飼いが始まった。
最初こそ餌の調達に困ったが、意外と肉食だったのもありジェミニウルフの肉を与えたら驚くほどに糸を吐いた。
なんか体高がデカくなってる気もするけど、きっと気のせいだろう。
エサが良質だったのか、はたまた育ち盛りだったのか。
しかし家が押しつぶされそうなほどのデカさはやっぱり気のせいじゃなかったので、ヨルダに頼んで村長の家を塀を増設してもらった。
「おーし、設置完了! じいちゃん、こんなもんでいい?」
「いつも助かるよ、ほら、手拭いだ。汗をかいたらこれで拭いなさい」
「わー、いいの? すごい助かるよ!」
パン屋での焼き場では結構な量の汗が出る。
これはありがたいとヨルダは手放しで喜んだ。
「いつか、替えの肌着なんかも作ってやりたいねぇ」
「肌着かぁ、替えがあれば嬉しいけどさ。無理しなくても大丈夫だよ、まだ間に合ってる」
まだ風呂は作らず、水浴びのみで身を清めるに留める洋一達。
風呂は、色々問題が出そうだったので後回しにしていた。
洗濯なんかもそうだ。
するに越した事はないが、替えがない。
なので自ずと水浴びする回数を減らし、服を清潔に保つため魔法で清浄していた。
あれば越したことにないのも事実だが、そのためのスペースの確保が難しい。
なにせヨルダ達は水車小屋で雑魚寝して生活しているからだ。
荷物は少ないに越した事はない。
「そうかい」
たったそれだけの会話。
しかしそれだけで十分だと村長ギルバートは頷いた。
恩人の弟子は服に不自由している。
女房の趣味に付き合わせるまでもなく、その時は近いと感じていた。
最初は単調な色合いで、少しづつ慣れさせていけばいいかと目論んでいた。
カツサンドのデビュー以降、村では脂っこい食べ物が流行し、それに合わせる野菜は何がいいかの物議が飛び交う頃合い。
男装組の弟子たちに、異議申し立てを始める女性が現れた。
それが村長の奥さんであるマチルダである。
「もったいないとは、何がでしょうか?」
「その子達よ! そんな男の子みたいな格好なんてさせて! 女の子なんだからもっとオシャレしないとダメよ!」
「いや、本人が望んでこの格好でいるんですが。そこについて俺から強制するのもアレだなと」
「本人の希望で? 一体どんな教育を受けてきたのかしら」
「まぁ、全然話してくれませんからね、過去の事は。話したくなるまで待ってますよ」
「そうなのね、私ったら育児放棄するお父さんの元で育ったのかと思ってたわ」
お父さんとは誰のことだろうか?
洋一は見た目も髪色も違う弟子達の師匠として振る舞っているし、そう宣言してきた。
しかし一部では捨て子を拾ったおっさんが父親として育ててるように見えてるのだろう。
そう思うと、途端に自信のなくなってきた洋一である。
なにせ弟子達にしてやってるのは自衛手段と能力を生かした働き口の斡旋。
そして美味い飯の提供だけ。
「勘弁してくださいよ。確かに俺はオシャレに興味はありませんが、服に関しては押し付けるものではないと思います」
「ええ、その通りよ。でも、見たくない? 可愛く着飾ったあの子達の姿を」
正直に言わせて貰えば見たいというのが本音だろう。
しかしあの子達の性格上、否定するのも見えている洋一。
「それ以前に、布の伝手はあるんですか? 週に一度やってくる行商人に運ばせるにしたって、それ以外の荷の量を減らされるのは村の危機になりますよ?」
飯かオシャレか。その二択を突きつけたら、飯を迷わずに選択するのが目に浮かぶ洋一であった。
「それに関してはアテがあるの。あなた、蚕って知ってる?」
「ええと、糸を吐くモンスターですよね? まさか!」
「ええ、たまにこの近くに発生することがあるのよ。それを捕まえて飼育しようかと思ってね」
「危険ですよ! 確かにその糸に価値はあるかもしれませんが、間違えて捕縛されようもんなら村長も悲しみます!」
「あら、ワタシこう見えてもモンスターテイマーとして名前が売れてるのよ? 40年も前の話だけどね。ドラゴンだって操って見せたわ。シルクワーム一匹くらいどうってことないわ」
昔取った杵柄を振るいたくなった。
そう語るマチルダは、やはり最近パン職人として復帰したロバートに感化されたのだと吐露する。
「ロバートさん、見違えたわ。最初あなたを連れてきた時、あの人の心は折れてたの。もうここで死ぬんだと覚悟を決めていたのよ」
「そこまでは初見では見抜けませんよ。けど、夢も希望もないような目をしてました」
洋一は当時を思い出す。
まだこの村に辿り着いた頃。
畑一面の野菜、その中に佇む人影。
最初こそカカシかと思った。
しかしそれが人であったと分かったのは動いていたからである。
カカシと見間違うほどに枯れ果てていたのだ。
そんな人が今、活力的に働いている。
当時の記憶を思い出し、見違えるように若々しくなった。
それを見た村人は、自分も負けてられないと老骨に鞭を打って今がある。
皆が腰の曲がった年寄りだったのに、今や健康体そのもの。
美味い飯を食べて活力を漲らせた結果だろう。
その結果が、今まさにこのマチルダに火をつけた。
たったそれだけのことであった。
「わかりました。決心も固いことでしょうから引き留めはしません。ですがくれぐれもおしゃれの無理強いはしないことを約束してください。それを飲んでくれなきゃ協力はしません」
「構わないわ。むしろそれを出汁にして村中にワタシの衣装をお披露目する機会を得られたようなものだわ」
なんだかんだ、ただでは転ばない女傑であった。
「なんか、わしの女房がすまぬのう……」
尊重が申し訳なさそうに腰を折る。
苦労が絶えぬのか、頭部が少し寂しそうだ。
「いえ、やりがいができるのはいいことですよ。今までは生きるための日常でした。そこに趣味が加わる。人生が充実してなきゃできないことですよ」
「そう言ってもらえると助かるわい」
「ちなみに、村長さんはどんな特技をお持ちで?」
今までずっと気になってきたが、あまり突っ込んで聞く事はなかった。
たとえ寂れた村とはいえ、その代表を任せられる御仁が何の能力もないとは思えない。
「ワシか? 大した事は出来はせんよ。そうさのう、せいぜいが編み物が得意なくらいじゃ。女房の持ってくる糸を布にしたり、それぐらいじゃ」
それは十分大した特技と言えるんじゃなかろうか?
洋一は自分のことを棚に上げながら村長の能力を褒め称える。
「布を作れるんですか?」
「おや、布が入り用かな?」
「そうですね、あれば助かるというのが本音です。手拭いなんかがあったら、料理でも役に立ちますし、清潔さを保てます。毎度毎度弟子に水魔法を出してもらう必要もなくなりますし、甕の水も汚染されずに済むんで」
「それくらいだったらいくらでも用意するよ」
「ありがとうございます!」
「なんも、なんも。こっちこそ若いのには世話になっとるからねぇ。こんなので恩返しできれば本望さ」
こうして村長の庭先でシルクワームの放し飼いが始まった。
最初こそ餌の調達に困ったが、意外と肉食だったのもありジェミニウルフの肉を与えたら驚くほどに糸を吐いた。
なんか体高がデカくなってる気もするけど、きっと気のせいだろう。
エサが良質だったのか、はたまた育ち盛りだったのか。
しかし家が押しつぶされそうなほどのデカさはやっぱり気のせいじゃなかったので、ヨルダに頼んで村長の家を塀を増設してもらった。
「おーし、設置完了! じいちゃん、こんなもんでいい?」
「いつも助かるよ、ほら、手拭いだ。汗をかいたらこれで拭いなさい」
「わー、いいの? すごい助かるよ!」
パン屋での焼き場では結構な量の汗が出る。
これはありがたいとヨルダは手放しで喜んだ。
「いつか、替えの肌着なんかも作ってやりたいねぇ」
「肌着かぁ、替えがあれば嬉しいけどさ。無理しなくても大丈夫だよ、まだ間に合ってる」
まだ風呂は作らず、水浴びのみで身を清めるに留める洋一達。
風呂は、色々問題が出そうだったので後回しにしていた。
洗濯なんかもそうだ。
するに越した事はないが、替えがない。
なので自ずと水浴びする回数を減らし、服を清潔に保つため魔法で清浄していた。
あれば越したことにないのも事実だが、そのためのスペースの確保が難しい。
なにせヨルダ達は水車小屋で雑魚寝して生活しているからだ。
荷物は少ないに越した事はない。
「そうかい」
たったそれだけの会話。
しかしそれだけで十分だと村長ギルバートは頷いた。
恩人の弟子は服に不自由している。
女房の趣味に付き合わせるまでもなく、その時は近いと感じていた。
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