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14、sideアルフレッド&マーガレット、学生寮へ強制送還、強制転科(ざまぁ2)

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「へ?今なんて言ったんですか?」

「お前を魔法学部魔法師科から転科させた、騎士学部傭兵科へとな、その腐った根性叩き直してもらえ」

「な、何を言ってるんだよ父さん!!!」

俺を蔑ろにして楽しくお喋りした後、ようやく家に帰れると思ったら、意味不明なことを言い出す父さん………騎士学部、特に傭兵科はゲロを吐くほどキツい実習や鍛錬だらけなので、転科なんて冗談じゃない!!、というのも傭兵というのがかなり収入が不安定な職業であり、どうやって稼ぐのかというとただひたすら走り回って仕事先を探して、仕事中でも戦い続けるという、体力オバケにしか務まらない仕事なのだ。

「後、荷物も纏めておいた、お前は今からグランフィリア学院の学生寮へと住まわせることにした」

「ハァッッッッ??!!、な、何を勝手なことを!!!」

俺を寮なんていう犬小屋に住まわせるとか妄言を吐く父…………入学式前ならまだしも、入学式後に急遽都合をつけた部屋なんて、絶対、狭い汚部屋に決まっている、そして、学生寮に所属すると毎朝、決まった時間に叩き起こされ、決まった時間に寝かされる、徹底的に管理されるのだ、ふざけるな!!。

「これはせめてもの温情だ、卒業までは面倒を見てやる、だが、卒業した後はお前を勘当する!!、お前のような愚かな息子は我がコバルト家にはいらん、出ていけ!!」

「ほ、本気なのか?、後継はどうするつもりなの!!俺以外息子はいないでしょ!!」

「ああ、そうだ、だからコバルト家は私で終わりになるかもな、しかし、こんな愚か者を生み出す血筋は滅んだ方が良いのかもしれん、さぁ出ていけ、あのマーガレットとかいう娘のところにでも行ってしまえ」

「く、くぅぅ!!!、後悔するぞッッッ!!あで絶対後悔させてやるッッッッッ!!」

「後悔ならもうすでにしてるさ、お前のような愚か者を彼女の婚約者にしてしまった事をな」


グランフィリア学院を卒業したら俺をコバルト家から勘当すると言い出す父、雰囲気から見て、冗談ではないらしい。


「クソッッッッッ見てろよッッッッッ!!!gんクェrgくぅ390g909クェ9b府営9巣9具9w9g9s9989gthq98g989839fvfっこzbんこんこんこねqhーいおj三十五位ーん二百六十四位wsにお0ん技0んくぃ0rgンチ0んq三十位tクィ03j〇位fgq503hg08えhqgなおねwりおんgqn34いうg流9tyんw45雨9寐s9アヌぬんhんw九円h」

奇声を発しながら、アルフレッドは闇へと消えていった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「え?」

「お前を魔法学部魔法師科から騎士学部傭兵科へと転科させる」

「な、なんで……」

「……俺たちが甘すぎたんだ、心を鍛えるにはまず肉体から、心まで鍛えられるほど揉んでもらえ」

ま、まずい、騎士学部は基本的に体を鍛える学部、私はか弱い乙女、さらに騎士学部の中でも傭兵科だけはヤバい、訓練が一番、ゲロきついくせに、卒業しても他学科の方が良い職業へと就職できる、いやだ、なんとかこのバカ親を騙くらかして、回避せねば。

「荷物もまとめておいた、グランフィリア学院には私が話を通して、学生寮へと入ってもらう事にした、今夜中に出て行け」

「ハァッッッッ??!!」

傭兵科に転科された挙句、学生寮だと?、あんなクソまずい飯しか出さない上に、外に出る時にも理由を説明して許可をもらわなければいけない、ほとんど囚人みたいな生活を私にさせるっていうの??!!。

「マーガレット、卒業までは面倒を見てやる………親の責任としてな、だが卒業したらお前をペンドラゴン家から勘当する、二度とペンドラゴン家を名乗る事を許さん」

いきなり両親から卒業したら勘当すると言われる私。

「な、何を言ってるの、父様、母様、も、もしかしてさっきの話を真に受けてるの?、い、嫌だなぁ、あんなの姉様のデタラーーーー」

「ーーーこの後に及んでまだそんな事を言うのか」

「あの魔道具は裁判でも証拠を提示する時に使われる物、映像に改竄された形跡もなかったわ」

「ーーーッッッッッ、な、何よッッッ、私は悪くないッッッッッッッッアルフレッドが私に惚れたのはそもそも姉様の魅力不足でしょッッッッッ!!!!!」

「早く出て行きなさい」

「なんでッッッッッ私何も悪くないのにッッッッッッッッ!!!!!」

「出ていかないなら無理にでも追い出すわよ?」

「ーーーーッッッッッ、ふんわかったわよクソ親父にクソババア!!!!、こっちから願い下げよこんなバカ一族ッッッッッ!!!!!」

最後っ屁に罵倒する私。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「あ、アルフレッド」

「マ、マーガレット」

歩いていると、アルフレッドと会った。

「何してんの?、こんな時間に」

「急遽、傭兵科に転科され、学生寮に住むことになったんだ、そういうお前はどうしたんだ?」

「私も傭兵科に転科され、学生寮に住むことになったんだよ」

「もしかして……貴方も卒業したら勘当って言われたの??」

「そうだよ、って事はマーガレットもか」

どうやらアルフレッドも将来勘当されるそうだ。

「そもそも貴方が私に言い寄ってきたからこんな事になったんだ」

「ーーーなッッッ、僕のせいだっていうのかッッッ!!!」

「そうよ、私は拒否したのに」

「な、何を言っているんだ!!!、元はと言えば君が欲求不満な僕を淫らに誘惑してきたんだろッッッッッ!!このビッチ!!!」

「なーーー、なんですってぇッッッ!!!」

十割アルフレッドが悪いから事実を言っただけなのに、私に罪を擦りつけてくる、許し難い。

「わ、私はただ相手がいないから寂しそうにしてる貴方が可哀想だったからしてあげたのにッッッッッ!!!そんな風に思ってたのッッッ??!!」

「ふん、君なんか婚約者だっていないじゃないか、夜な夜な相手を求めてパーティーに出席する君が可哀想だから誘ってやっただけさ!!!」

「あ、あ、あったまきたッッッッッ!!!!そもそもアンタが私の体に欲情して触ってきたんでしょッッッッ!!!」

「よく言うよッッッッ!!!先に太ももとか腕を触って色目を使ったのはどっちだか!!!」

「ハァッッ!!!??!!、アンタが先に手を出してきたんでしょッッッッッ!!!」

「いや、君の方だッッッ!!!」

「女に責任擦りつけるなんて男らしくないわよッッッ!!!」

「君の方こそ男に罪を擦りつけるなんて淑女らしからぬ行為だと思わないのかッッッッッ!!!!」

「もういいわッッッ、んっっ」

「なんだいその手は」

「お腹減ったからお金頂戴」

「金なんか持ってるわけ無いだろ!」

「はぁ??!!、それじゃあこれからどうするのよッッッッッ!!!!」

「知らないよッッッ!!!、君の方こそお金を持っていないのかッッッ???!!」

「持ってる訳ないでしょッッッッッアンタの方こそ隠し持ってんじゃないのッッッッッ!!!」

「大体君はいつも金遣いが荒いんだよッッッ!!!」

「ハァッッ??!!!、今それは関係ないでしょッッッッッ!!!!」

ギャーギャー騒ぎ合う二人………


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