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1、プロローグ
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「全く、騙されたよ」
「いくらなんでもできるとはいえあの魔力量ではな……」
「ロレーヌ家の恥部だな」
「小さい時のはイカサマか?」
「すいません、すいません、すいません、すいません、すいません、すいません、すいません、 すいません、すいません、すいません、すいません、すいません、すいません、すいません」
「謝れば済む問題ではないのよ!!」
「アウッッッーーー!!!??」
周りの蔑称と嘲笑の声を気にする余裕はなく、私は実の母に謝罪を嵐のようにぶつけるが、許されない、許されるわけがない、顔を殴られる。
「ロレーヌ家始まって以来ッッッーー、一番の神童が聞いてッッッーーあきれッッーーるわッッッーー!!」
「ごめッッッーーなさッッッいーーすいまッッッせんッッッーーガハッッ」
「ふざけないでよッッッーーーこのッッッーー出来損ッッッないッッッーー!!」
「ガハッッーーゴフッッーースッッみッッまッッガハッッーー」
言葉で責められ、罵倒の言葉尻の最後は言葉だけでは済まず顔を殴られる、何度も……何度も何度も何度も何度も何度も、私は謝罪することすらできず、謝罪は短い悲鳴へと変換される……
生まれて間も無く、魔力の素質がおおよそ測られ、私が体内に保有している魔力量は規格外らしく神童と呼ばれた、しかし私分の才能に慢心しないよう、今まで死ぬ気で頑張ってきた、ダンスの稽古、礼儀作法、勉学、ありとあらゆることで一番を取れるよう頑張ってきた、確かに辛かったが、苦ではなかった、結果を出せば母様や父上が褒めてくれた、なんでも好きなもの買ってくれたり、何処へでも連れってくれた、血反吐を吐いて、手足が折れようが、出来るまで頑張りさえすれば私は幸せになれる、幸せになれる………とそう思っていた。
貴族が通う魔法学校グランフィリア入学時に魔力測定、今度はおおよそなどという大雑把なモノではなく、ちゃんと数値化される、しかし魔力の才能は多少鍛える事も出来るが、基本生まれた時から変わる事は無い、この魔力測定を気にかける生徒は殆どいない、わかっている結果が出るだけなのだから、しかし、私の日常はここから一変した、ずば抜けて高い魔力だったはずが、測定結果の魔力量は僅か2、平均的な生徒の魔力量の数値が100、平均と比べても明らかに低い魔力量、その測定結果が出た瞬間、その瞬間世界は一変した、全員手のひらを返すように罵倒、嘲笑、蔑称、私の最後の希望は婚約者のアルフレッドだけだ、彼だけは態度をかえなかった、会いたい、早く彼に会いたい。
「ハァッッーーハァッッーーーハァッーー、あんたの顔を見てるとむかつくわ!!!、とっとと消えなさい!!」
「ッッッーーガハッッーーー??!!!!」
母は私を殴っても少しも機嫌は治らず、むしろイライラが増しているような気さえしてくる、トドメとして床に這いつくばっている私の腹に蹴りを入れてそのまま二階の窓から叩き落とされる、瞬時に受け身をとるも衝撃を吸収しきれるわけもなく、短い悲鳴をあげて、その場に蹲る。
「……………うぅぅぅぅぅッッッーーーー」
体というのは正直なもので母という脅威から遠かったと思ったら、気が抜けて涙が流れ始める………嗚咽を漏らしながら泣き続ける私。
「何をそんなに悲しんでいるのかな、」
「ア、ーーアルフレッド!!、来てくれたのね……あれ?、コブリー……何で一緒にいるの?」
「僕の新しい婚約者さ」
「ーーーえッッッッ?」
「いつ見てもすっごいブサイク~♡」
「………わ、私との婚約は………」
「魔力2の君との婚約なんか破棄に決まってるだろう」
「ダメです、アル様♡、こんな所でッッッ♡、見られています♡」
「見せつけてやればいいじゃないか、君は気持ちよくなることだけを考えていればいいんだよ……」
「…………そっか……ここが地獄か……」
アルフレッドとコブリーの男女の愛し合いが目の前で始まる、ねっとりとした触れ合いを見せつけられ、私は真実に辿り着く、残酷な真実に。
「いくらなんでもできるとはいえあの魔力量ではな……」
「ロレーヌ家の恥部だな」
「小さい時のはイカサマか?」
「すいません、すいません、すいません、すいません、すいません、すいません、すいません、 すいません、すいません、すいません、すいません、すいません、すいません、すいません」
「謝れば済む問題ではないのよ!!」
「アウッッッーーー!!!??」
周りの蔑称と嘲笑の声を気にする余裕はなく、私は実の母に謝罪を嵐のようにぶつけるが、許されない、許されるわけがない、顔を殴られる。
「ロレーヌ家始まって以来ッッッーー、一番の神童が聞いてッッッーーあきれッッーーるわッッッーー!!」
「ごめッッッーーなさッッッいーーすいまッッッせんッッッーーガハッッ」
「ふざけないでよッッッーーーこのッッッーー出来損ッッッないッッッーー!!」
「ガハッッーーゴフッッーースッッみッッまッッガハッッーー」
言葉で責められ、罵倒の言葉尻の最後は言葉だけでは済まず顔を殴られる、何度も……何度も何度も何度も何度も何度も、私は謝罪することすらできず、謝罪は短い悲鳴へと変換される……
生まれて間も無く、魔力の素質がおおよそ測られ、私が体内に保有している魔力量は規格外らしく神童と呼ばれた、しかし私分の才能に慢心しないよう、今まで死ぬ気で頑張ってきた、ダンスの稽古、礼儀作法、勉学、ありとあらゆることで一番を取れるよう頑張ってきた、確かに辛かったが、苦ではなかった、結果を出せば母様や父上が褒めてくれた、なんでも好きなもの買ってくれたり、何処へでも連れってくれた、血反吐を吐いて、手足が折れようが、出来るまで頑張りさえすれば私は幸せになれる、幸せになれる………とそう思っていた。
貴族が通う魔法学校グランフィリア入学時に魔力測定、今度はおおよそなどという大雑把なモノではなく、ちゃんと数値化される、しかし魔力の才能は多少鍛える事も出来るが、基本生まれた時から変わる事は無い、この魔力測定を気にかける生徒は殆どいない、わかっている結果が出るだけなのだから、しかし、私の日常はここから一変した、ずば抜けて高い魔力だったはずが、測定結果の魔力量は僅か2、平均的な生徒の魔力量の数値が100、平均と比べても明らかに低い魔力量、その測定結果が出た瞬間、その瞬間世界は一変した、全員手のひらを返すように罵倒、嘲笑、蔑称、私の最後の希望は婚約者のアルフレッドだけだ、彼だけは態度をかえなかった、会いたい、早く彼に会いたい。
「ハァッッーーハァッッーーーハァッーー、あんたの顔を見てるとむかつくわ!!!、とっとと消えなさい!!」
「ッッッーーガハッッーーー??!!!!」
母は私を殴っても少しも機嫌は治らず、むしろイライラが増しているような気さえしてくる、トドメとして床に這いつくばっている私の腹に蹴りを入れてそのまま二階の窓から叩き落とされる、瞬時に受け身をとるも衝撃を吸収しきれるわけもなく、短い悲鳴をあげて、その場に蹲る。
「……………うぅぅぅぅぅッッッーーーー」
体というのは正直なもので母という脅威から遠かったと思ったら、気が抜けて涙が流れ始める………嗚咽を漏らしながら泣き続ける私。
「何をそんなに悲しんでいるのかな、」
「ア、ーーアルフレッド!!、来てくれたのね……あれ?、コブリー……何で一緒にいるの?」
「僕の新しい婚約者さ」
「ーーーえッッッッ?」
「いつ見てもすっごいブサイク~♡」
「………わ、私との婚約は………」
「魔力2の君との婚約なんか破棄に決まってるだろう」
「ダメです、アル様♡、こんな所でッッッ♡、見られています♡」
「見せつけてやればいいじゃないか、君は気持ちよくなることだけを考えていればいいんだよ……」
「…………そっか……ここが地獄か……」
アルフレッドとコブリーの男女の愛し合いが目の前で始まる、ねっとりとした触れ合いを見せつけられ、私は真実に辿り着く、残酷な真実に。
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