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ロイ様とデート編
53、デートの結果
しおりを挟む「そんなにボーッとして、悩み事ですかイヴ様?」
「………ねぇ、ザドギエル……好きってどこから好きなんだろうね?」
「はい?」
返事は今すぐじゃなくて構わないとロイ様が言ってくれ、そのまま家に帰った私………天使と悪魔達に家事を任せて自分に問いかけてみるが……答えは出ない、ロイ様のことは好きだが、それがlikeかLoveかなんてまだわからない、天使に聞いてみるが間抜けな声しか返ってこない。
「ちょっと出かけてくる、すぐ帰ってくるから心配しないで」
「え?、は、はい……」
実は今日、王妃様に呼ばれている、そろそろ良い時間なので一応、天使に一言伝えておく。
「………それで、王妃様、私は婚約者にふさわしくありませんか?」
「…………だ」
「ん?」
「嫌ーーーー!!!やっぱりロイが私から離れるなんて嫌ーーーー!!!、ずっとずっと私と一緒にいるのよぉぉぉぉぉ!!!!」
「…………はい?」
昨日のデートを見て、ロイの婚約者に相応しいのか、王妃様に聞く……聞いた瞬間、泣き出す彼女、ついつい間抜けな声を晒してしまう。
「私のロイとあんなイチャイチャしてぇぇ!!!、イヤイヤイヤ!!、私のロイを奪わないでぇぇぇ!!!」
「………えぇぇ?」
「あまり我儘言うな、もう話し合ったはずだろ?」
「やっぱり嫌よッッッ!!!私達のロイが取られちゃうのよッッッ!!!うぅぅぅ」
(………何を見せられてるんだろう私………)
隣の王様が王妃様を宥める………………どうやら王妃様はロイのことを溺愛してて、私ではなく、婚約者が嫌だったらしい……私達の中を勘ぐっていたわけではなく、どうにかこうにか別れさせるために難癖をつけていたのだろう………私の中の威厳ある王妃様のイメージがどんどん崩れていく。
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