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ロイ争奪大会編

37、sideロイ、なんとか誤魔化す

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「ハッッッ??!!!」

「お、起きましたか、い、イヴさん」

「あれ?、私さっき起きてたのに……」

「そ、それが疲れが一気に出て眠ってしまったようです!!」

「?、そ、そうなんですか」

キスをしてしまった後、すぐにイヴさんは顔を真っ赤にしたと思えば頭から湯気を拭いて気絶した、どうやら寝起きという事もあり、さっきのキスは忘れているようだ、よ、よかった。

「なんか口に違和感があるような……」

「き、気のせいですよ気のせい!!!」

「は、はぁ……」

不可解そうな顔で首を傾げるイヴさん、女性との合意もなしに強引に迫って、トラブルの結果と言えどキスをした、最低の卑怯者だと思われてしまうだろう、なんとか誤魔化さねば。

「そ、そうだ、ロ、ロイ様、私はーーー」

「知っていますよ、アレンが頼んだのでしょう?」

「ーーーえ?、し、知ってたのですか?」

「はい、イヴさんが倒れた後、アレンが教えてくれました」

「そうだったんですね」

「すいません、王族のくせに覚悟を決められず、イヴさんに迷惑をかけてしまって」

「気にしないでください、ロイ様には幸せになってほしかったので、愛のない結婚は悲劇しかうみませんから」

「そう、ですか」

「好きな相手との恋が決着がつくまでは私が貴方の婚約者です」

「ありがとうございます、絶対振り向かせて見せます」

「応援してます」

僕は誓う、彼女の心を掴んで見せると、絶対に惚れさせると、この偽物の婚約を本物に変えてみせると、彼女に誓う。
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