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24、今なんて言った?
しおりを挟む「二人とも、行こーー」
「ーーー待てッッッ!!」
「………まだ何かあるの?」
席から立ち上がった瞬間、怒鳴り散らしてくるロゴミス…………。
「決闘しろ!!、俺達が勝ったら言う事を聞け!!」
「はぁ?………私が勝ったら何かあるの?」
「俺達の手伝いをしなくていい」
(……それ、賭けになってなくない?)
また訳のわからない事を言い出した………一応、私たちが勝った時場合は何かしてくれるのかと思って、聞いてみるが、実質何もない…………元々コイツらの言うことを聞く義務は私達には無いのだ、それをさも報酬のように宣うのかコイツは。
「……………」
「どうした、黙りこくって、怖気付いたか??!!、そこのペット達を参戦させてもいいぞ!!」
「ーーー!!…………今、なんて言った?」
「ペットと言ったんだ!!!」
「ゴミだから人に馴染めなくて獣人としか仲良くできないんでしょ~可哀想~」
「こちらが下手に出ていれば調子に乗って……穢らわしい獣人共々、浄化してやりましょう」
「ふん、鉄臭さと獣の臭さが混ざって鼻が曲がりそうだ」
頭が悪すぎる発言に無言で頭をおさえていると、何を勘違いしたのか、挑発してくるロゴミス………ロゴミスの言葉に静止する私………他の勇者パーティーメンバーも私が言う事を聞かない事がわかると否や、好き勝手、暴言を吐きまくる………。
「………わかった、やってやるよ………」
「よし!!!」
「お、おい」
「リ、リフィル、僕達は別に気にしてませんので………」
「………どうせ、断ってもいつまでも絡んでくるから、この決闘でボコボコにしちゃった方が良いよ………それに、私の仲間をバカにしたことはどうやっても許せない………」
………まぁ、勝てばもうこの話は終わりだというし、決闘を受けるのもやぶさかじゃない………。
ーーーーーーーーーーーーー
「レディースエンジェントルメン、今から世紀の一戦が始まる!!、期待の超新星!!、リフィルチーム!!vs、人類の希望!!、勇者パーティー!!さぁさぁ、賭けた賭けた!!」
………決闘するにしても、場所を確保しなければならない…………横で聞いていた冒険者の一人がギルドの模擬戦場をお薦めしてきた、確かに、ギルドの模擬戦場なら特殊な結界が貼ってあり致命傷を負っても結界の外に出されるだけですむ、これ幸いと手続きを済ませると………大量の野次馬が発生していた………まぁ、勇者様達の戦いを直に見れるなんてそうそう無いから見てみたいという話だろう………賭けるのはやりすぎだと思うが………。
「………リフィルって結構直情型だよな………」
「だ、だってしょうがないじゃん、ムカついたんだから!」
「わかったわかった、ここまで来ちまったらもうしょうがねぇ……勝てるかわからねぇけど、全力で行こうぜ」
「いいえ!!、絶対勝ちましょう!!!、ねぇ、リフィル!!」
「……そうだね、頑張ろう二人とも」
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