42 / 56
第四章
第三十七話 激突1
しおりを挟む
ビイイイイイイイイイイ!!!という耳を劈く様なけたたましい音が上がる。瞬間。
「一階の小ホールだ!!」
ヴィクターが叫ぶが早いか、騒々しく扉を開け放ち廊下へと飛び出る。すぐさまチャーリーが駆け出し、ヴィクターに手を引かれてオルネラも後を追う。
「しょ、小ホールって襲われたアカデミーの方々と、騎士団の怪我人がまとめて保護、治療している部屋ですよね!?」
「ああ!嵐の精霊が来るなら、ビアンカ嬢かジェームズ、もしくは俺達の所かと思ってたんだが…とにかく急いで向かおう!」
オルネラはもつれそうになる足を懸命に動かして恐怖か混乱か、どよめきが広がる王宮内をチャーリー、ヴィクターと共に駆け抜ける。
階段をほとんど転がり落ちる様に駆け降り、小ホールに近づくにつれ聞こえてくる人の叫び声やガラスの割れる様な騒音にドキドキと胸の鼓動が速くなるのを感じ、ぎゅっとヴィクターに引かれていない方の手でオルネラは自身の胸を押さえる。
この先に嵐の精霊が居る。
くしゃみをすると子豚になる、なんていう意味の分からない状態にした張本人。恐ろしいまでの強い力を持ち、オルネラなんて簡単に吹き飛ばしてしまえそうな暴風の主。理不尽な怒りをぶつけてくる──そう、文字通り嵐がこの先に居る。
「っ!」
二度対峙した時の恐怖を思い出して、オルネラの額に冷や汗が浮かぶ。
「(どうしよう…結局、私1人では何も出来ないし、もし、もしくしゃみしちゃって子豚になったら、本当にあっという間に吹き飛ばされてしまう…!)」
「オルネラ」
ぎゅっ、とオルネラの手を引くヴィクターの手に力が込められる。それに気づいたオルネラが、転ばない様に足元を見つめていた視線をヴィクターへと移す。
「オルネラ、大丈夫、落ち着いて。君は1人で嵐の精霊をどうにかするんじゃない。今度は、俺も一緒だよ」
「…殿下」
「アマリリスが嵐の精霊の動きを封じる。そして騎士団員全員で精霊を無力化する。それだけだよ、それだけで終わる。そうしたら、やっと君のその可笑しな状態を治してあげられるから」
嫌な騒音が、いっそう大きく耳に届く。
小ホールの大きな扉が視界に入る。
「殿下!入るぜ!」
「ああ!荊棘による拘束、既に集まっている騎士団員はアマリリスに続け!小ホール内で保護されていた学生等の避難誘導は俺がやる!」
笛の音を聞いて小ホール扉前に既に駆けつけていた騎士団員達へ駆け寄りながら大声でヴィクターが指示を飛ばすと、チャーリーを先頭に扉を大きく開け放ち雪崩れ込むように突入する。
そして開け放たれた扉の先、粉々に割れた大きなガラス窓を背に小ホールの天井近くに君臨するかの様に大きな灰色の狼が牙を剥き出してこちらを威嚇していた。
『っ貴様らぁ!』
雷鳴の様な唸り声をあげる狼。それに呼応する様にバチバチと空気が弾ける音がし、どこからともなく風が吹き出す。
と、それよりも若干速く、数え切れないほどの荊棘が小ホールの床を貫き地面から真っ直ぐに勢い良く狼へと向けて伸びその体にぐるぐると何重にも絡みつき拘束し出す。
空気を踏み締める太い脚、腹、首、そして咆哮をあげる口に巻きつきその動きを封じる。
『───っ!!』
口に巻きつく荊棘によって咆哮をあげる事さえも封じられた狼が大きく身を捩り声にならない叫び声をあげて抵抗する。爛々と瞳の中の炎はいっそう燃やしたまま、少しずつ少しずつ自身に絡みつく荊棘を力任せに引き千切っていく。
「くっ、そ…!やべえ押し切られる…!」
チャーリーと鹿の姿をした彼の精霊が苦しそうに歯を食いしばる。他の騎士団員もチャーリーの補助を試みるが、火事場の馬鹿力か、確実に魔力を削られている状態の筈の嵐の精霊の力がふつふつと膨れ上がっていく。
「殿下!やべえぞ、このままだと長くはもたねえ!!」
「待てもう少し耐えろ!こっちももう少しで…」
チャーリーがヴィクターに応援を求めるが、保護されていた人々の非難誘導が完全に済んでいないヴィクターが苦々しげにもう少し耐えろと声を張り上げた正に丁度その時、ブチブチブチィ!と何かが千切れ弾ける音が小ホール中に響き渡った。
「うわああああ!!」
「きゃああああ!!」
瞬間、爆発した様に吹き荒れる暴風に人々の叫び声がそこかしこから上がる。
『グルルルアアアアアア!!!』
「っうわ!」
荊棘を引き千切られたチャーリーが彼の精霊と、幾人かの騎士団員達と共に後方へと吹き飛ばされ壁に激突した後に床へ転がる。
「アマリリス!」
「ヴィクター殿下!後は私が引き受けますから、殿下はチャーリー様達の方に行って下さい!」
「くそっ…!頼む、オルネラ!でも無理はしないでくれ!」
「はいっ!」
すかさず、ヴィクターと共に避難誘導をしていたオルネラがヴィクターの背を押す。正直、恐怖でオルネラの手は震えていたがそれ以上にこれ以上苦境に立つヴィクターの重荷になりたくなかった。
「行って!殿下!」
オルネラの精一杯の叫びを背に受けて、ヴィクターと彼の精霊はアマリリスの元へ走り出す。
ヴィクターの精霊は唸り声を上げながら、ちりちりとその風に靡く鬣が炎をまとい出す。
「お前は嵐の精霊を警戒しながらアマリリスの前へ向かえ!動ける騎士は負傷者を避難させながらもう一度嵐の精霊の拘束だ!」
「ぐっ、わりぃ、殿下…!」
『俺のビアンカは何処だああああああ!!!!』
「っ!!!」
嵐の精霊の大咆哮が小ホール中の空気をビリビリと震わせる。そしてそれに呼応する様に室内にも関わらず雷が走り、嵐の精霊を中心に突風が周囲の物、人を吹き飛ばす。
「っきゃあああ!!」
「!? オルネラ!!!」
ヴィクター、チャーリーと離れた所からオルネラの悲鳴が上がる。ヴィクター達と比べて、嵐の精霊とは離れた位置に居るオルネラの所にまで突風が届いたらしい。
オルネラの悲鳴が耳に届きすぐさまその姿を視界におさめたヴィクターは、オルネラが突風に抗う様に体を小さく丸めて床に膝をついているのを確認してほんの僅かな時間逡巡する。──駆け寄り華奢な肩を支えるべきか、このままこの場に留まり嵐の精霊の拘束に全霊を注ぐべきか。
「───っ!」
その一瞬が、その場の勝敗を分けた。
辛そうに突風に耐えているが、怪我は無さそうだとオルネラの元へ駆け出し掛けた足をヴィクターが止めたその時、突風に耐え切れなかった小ホールの天井に吊るされた大きく豪華なシャンデリアが真っ逆さまに落下していく。突風に耐えるだけで身動きの取れないオルネラへと向かって。
「オルネラ!!!上だ!!!」
「っ!?」
駆け出し掛け、そして引き留めた足を、ヴィクターは今度こそ迷いなくオルネラへ向けて動かす。
決して遠くはない距離を、散乱する障害物を避けはせず踏みつけ時に乗り越え落下するシャンデリアよりも速くオルネラの元へ。
そしてほぼ飛び込む様にオルネラの元へ辿り着いたヴィクターが、その勢いのままオルネラの体を突き飛ばす。
「殿下ぁっっ!!!」
ガラスが硬い物に当たり砕け散る音がその場に居る全員の鼓膜を揺さぶる。
そして全員の集中が無惨に床に散らばるシャンデリアへと向けられた瞬間、全ての拘束を振り解いた嵐の精霊が咆哮をあげる。
『ビアンカ!ビアンカ!ビアンカアアアアア!!!』
再び爆発した突風が、今度は一箇所に向かって放たれ、それはそのまま小ホールの壁の一部を粉々に破壊し王宮内へ続く廊下をあらわにする。
怒りに逆立つ毛に暴風をまとわせて、嵐の精霊は廊下へと躍り出ると周囲の騎士団員を蹴散らし目にも止まらぬ速さで王宮の奥へと駆け出して行った。
「一階の小ホールだ!!」
ヴィクターが叫ぶが早いか、騒々しく扉を開け放ち廊下へと飛び出る。すぐさまチャーリーが駆け出し、ヴィクターに手を引かれてオルネラも後を追う。
「しょ、小ホールって襲われたアカデミーの方々と、騎士団の怪我人がまとめて保護、治療している部屋ですよね!?」
「ああ!嵐の精霊が来るなら、ビアンカ嬢かジェームズ、もしくは俺達の所かと思ってたんだが…とにかく急いで向かおう!」
オルネラはもつれそうになる足を懸命に動かして恐怖か混乱か、どよめきが広がる王宮内をチャーリー、ヴィクターと共に駆け抜ける。
階段をほとんど転がり落ちる様に駆け降り、小ホールに近づくにつれ聞こえてくる人の叫び声やガラスの割れる様な騒音にドキドキと胸の鼓動が速くなるのを感じ、ぎゅっとヴィクターに引かれていない方の手でオルネラは自身の胸を押さえる。
この先に嵐の精霊が居る。
くしゃみをすると子豚になる、なんていう意味の分からない状態にした張本人。恐ろしいまでの強い力を持ち、オルネラなんて簡単に吹き飛ばしてしまえそうな暴風の主。理不尽な怒りをぶつけてくる──そう、文字通り嵐がこの先に居る。
「っ!」
二度対峙した時の恐怖を思い出して、オルネラの額に冷や汗が浮かぶ。
「(どうしよう…結局、私1人では何も出来ないし、もし、もしくしゃみしちゃって子豚になったら、本当にあっという間に吹き飛ばされてしまう…!)」
「オルネラ」
ぎゅっ、とオルネラの手を引くヴィクターの手に力が込められる。それに気づいたオルネラが、転ばない様に足元を見つめていた視線をヴィクターへと移す。
「オルネラ、大丈夫、落ち着いて。君は1人で嵐の精霊をどうにかするんじゃない。今度は、俺も一緒だよ」
「…殿下」
「アマリリスが嵐の精霊の動きを封じる。そして騎士団員全員で精霊を無力化する。それだけだよ、それだけで終わる。そうしたら、やっと君のその可笑しな状態を治してあげられるから」
嫌な騒音が、いっそう大きく耳に届く。
小ホールの大きな扉が視界に入る。
「殿下!入るぜ!」
「ああ!荊棘による拘束、既に集まっている騎士団員はアマリリスに続け!小ホール内で保護されていた学生等の避難誘導は俺がやる!」
笛の音を聞いて小ホール扉前に既に駆けつけていた騎士団員達へ駆け寄りながら大声でヴィクターが指示を飛ばすと、チャーリーを先頭に扉を大きく開け放ち雪崩れ込むように突入する。
そして開け放たれた扉の先、粉々に割れた大きなガラス窓を背に小ホールの天井近くに君臨するかの様に大きな灰色の狼が牙を剥き出してこちらを威嚇していた。
『っ貴様らぁ!』
雷鳴の様な唸り声をあげる狼。それに呼応する様にバチバチと空気が弾ける音がし、どこからともなく風が吹き出す。
と、それよりも若干速く、数え切れないほどの荊棘が小ホールの床を貫き地面から真っ直ぐに勢い良く狼へと向けて伸びその体にぐるぐると何重にも絡みつき拘束し出す。
空気を踏み締める太い脚、腹、首、そして咆哮をあげる口に巻きつきその動きを封じる。
『───っ!!』
口に巻きつく荊棘によって咆哮をあげる事さえも封じられた狼が大きく身を捩り声にならない叫び声をあげて抵抗する。爛々と瞳の中の炎はいっそう燃やしたまま、少しずつ少しずつ自身に絡みつく荊棘を力任せに引き千切っていく。
「くっ、そ…!やべえ押し切られる…!」
チャーリーと鹿の姿をした彼の精霊が苦しそうに歯を食いしばる。他の騎士団員もチャーリーの補助を試みるが、火事場の馬鹿力か、確実に魔力を削られている状態の筈の嵐の精霊の力がふつふつと膨れ上がっていく。
「殿下!やべえぞ、このままだと長くはもたねえ!!」
「待てもう少し耐えろ!こっちももう少しで…」
チャーリーがヴィクターに応援を求めるが、保護されていた人々の非難誘導が完全に済んでいないヴィクターが苦々しげにもう少し耐えろと声を張り上げた正に丁度その時、ブチブチブチィ!と何かが千切れ弾ける音が小ホール中に響き渡った。
「うわああああ!!」
「きゃああああ!!」
瞬間、爆発した様に吹き荒れる暴風に人々の叫び声がそこかしこから上がる。
『グルルルアアアアアア!!!』
「っうわ!」
荊棘を引き千切られたチャーリーが彼の精霊と、幾人かの騎士団員達と共に後方へと吹き飛ばされ壁に激突した後に床へ転がる。
「アマリリス!」
「ヴィクター殿下!後は私が引き受けますから、殿下はチャーリー様達の方に行って下さい!」
「くそっ…!頼む、オルネラ!でも無理はしないでくれ!」
「はいっ!」
すかさず、ヴィクターと共に避難誘導をしていたオルネラがヴィクターの背を押す。正直、恐怖でオルネラの手は震えていたがそれ以上にこれ以上苦境に立つヴィクターの重荷になりたくなかった。
「行って!殿下!」
オルネラの精一杯の叫びを背に受けて、ヴィクターと彼の精霊はアマリリスの元へ走り出す。
ヴィクターの精霊は唸り声を上げながら、ちりちりとその風に靡く鬣が炎をまとい出す。
「お前は嵐の精霊を警戒しながらアマリリスの前へ向かえ!動ける騎士は負傷者を避難させながらもう一度嵐の精霊の拘束だ!」
「ぐっ、わりぃ、殿下…!」
『俺のビアンカは何処だああああああ!!!!』
「っ!!!」
嵐の精霊の大咆哮が小ホール中の空気をビリビリと震わせる。そしてそれに呼応する様に室内にも関わらず雷が走り、嵐の精霊を中心に突風が周囲の物、人を吹き飛ばす。
「っきゃあああ!!」
「!? オルネラ!!!」
ヴィクター、チャーリーと離れた所からオルネラの悲鳴が上がる。ヴィクター達と比べて、嵐の精霊とは離れた位置に居るオルネラの所にまで突風が届いたらしい。
オルネラの悲鳴が耳に届きすぐさまその姿を視界におさめたヴィクターは、オルネラが突風に抗う様に体を小さく丸めて床に膝をついているのを確認してほんの僅かな時間逡巡する。──駆け寄り華奢な肩を支えるべきか、このままこの場に留まり嵐の精霊の拘束に全霊を注ぐべきか。
「───っ!」
その一瞬が、その場の勝敗を分けた。
辛そうに突風に耐えているが、怪我は無さそうだとオルネラの元へ駆け出し掛けた足をヴィクターが止めたその時、突風に耐え切れなかった小ホールの天井に吊るされた大きく豪華なシャンデリアが真っ逆さまに落下していく。突風に耐えるだけで身動きの取れないオルネラへと向かって。
「オルネラ!!!上だ!!!」
「っ!?」
駆け出し掛け、そして引き留めた足を、ヴィクターは今度こそ迷いなくオルネラへ向けて動かす。
決して遠くはない距離を、散乱する障害物を避けはせず踏みつけ時に乗り越え落下するシャンデリアよりも速くオルネラの元へ。
そしてほぼ飛び込む様にオルネラの元へ辿り着いたヴィクターが、その勢いのままオルネラの体を突き飛ばす。
「殿下ぁっっ!!!」
ガラスが硬い物に当たり砕け散る音がその場に居る全員の鼓膜を揺さぶる。
そして全員の集中が無惨に床に散らばるシャンデリアへと向けられた瞬間、全ての拘束を振り解いた嵐の精霊が咆哮をあげる。
『ビアンカ!ビアンカ!ビアンカアアアアア!!!』
再び爆発した突風が、今度は一箇所に向かって放たれ、それはそのまま小ホールの壁の一部を粉々に破壊し王宮内へ続く廊下をあらわにする。
怒りに逆立つ毛に暴風をまとわせて、嵐の精霊は廊下へと躍り出ると周囲の騎士団員を蹴散らし目にも止まらぬ速さで王宮の奥へと駆け出して行った。
0
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
前略、旦那様……幼馴染と幸せにお過ごし下さい【完結】
迷い人
恋愛
私、シア・エムリスは英知の塔で知識を蓄えた、賢者。
ある日、賢者の天敵に襲われたところを、人獣族のランディに救われ一目惚れ。
自らの有能さを盾に婚姻をしたのだけど……夫であるはずのランディは、私よりも幼馴染が大切らしい。
「だから、王様!! この婚姻無効にしてください!!」
「My天使の願いなら仕方ないなぁ~(*´ω`*)」
※表現には実際と違う場合があります。
そうして、私は婚姻が完全に成立する前に、離婚を成立させたのだったのだけど……。
私を可愛がる国王夫婦は、私を妻に迎えた者に国を譲ると言い出すのだった。
※AIイラスト、キャラ紹介、裏設定を『作品のオマケ』で掲載しています。
※私の我儘で、イチャイチャどまりのR18→R15への変更になりました。 ごめんなさい。
妹に婚約者を奪われたので、田舎暮らしを始めます
tartan321
恋愛
最後の結末は??????
本編は完結いたしました。お読み頂きましてありがとうございます。一度完結といたします。これからは、後日談を書いていきます。
好きでした、さようなら
豆狸
恋愛
「……すまない」
初夜の床で、彼は言いました。
「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」
悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。
なろう様でも公開中です。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる