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第三章
第二十八話 ないしょの話
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チャーリー達騎士団の一行を見送ってから、オルネラは宣言通り休息を取るヴィクターにそよ風を送り、自身もつい一緒に寝落ちてしまっていた。
穏やかな眠りについていたオルネラの耳に、微かに扉をノックする音が響く。
侍女だろうか?何かヴィクターに用事でもあるのだろうかと、意識を夢の世界から浮上させたオルネラはまだぽやぽやとする頭でベッドから這い出すと、未だに小さくノックを繰り返す扉へと進み、そのドアノブへと手を掛ける。
「はい…どちら様でしょうか?ヴィクター殿下なら今お休みになられてますけど…」
「オルネラ・ホワイトローズ辺境伯令嬢様?私、ハリエット・カサブランカでございます」
「…っ!?カサブランカ様!?どうしました!?」
思いもよらぬ来訪者に、一気にオルネラの目が覚める。
慌てて寝癖がついている前髪を手櫛で整え、ぱっぱっと軽くスカートをはらうと、すぐに扉を全開に開け放つ。
「あら…ごめんなさいね。お休み中だったかしら?」
「とんでもないです。ヴィクター殿下にご用件ですか?」
オルネラの姿を見て、一度ふふっと笑うとハリエットは腕の兎を抱え直してにっこりと可愛らしく微笑んでみせる。
「いいえ。貴女に用があって参りましたの。少しお時間頂ける?」
「え?私、ですか?」
ハリエットの腕の中の兎が可愛らしくぷううと鼻を鳴らす。そんな童話にでも出てきそうな完璧に可愛らしい仕草をしてみせた1人と1匹に、オルネラはええと、と口籠る。
今は出ているチャーリーにも、ヴィクターにも、王宮内とはいえオルネラは1人では出歩かないように言われている。部屋もヴィクターの私室を間借りしているくらいだ。いくら自分よりも身分が上の伯爵令嬢に誘われたからと言って、ぐっすりと眠るヴィクターに何も言わずにハリエットについて行ってしまうのは躊躇われた。
「…」
オルネラはハリエットとは個人的にも家としても特別な付き合いはなく、こうしてオルネラだけが誘われているその理由が分からなかった。
それにハリエットは騒動の原因の渦中の人物だ。
直接彼女に何かされたわけでは無いとはいえ、素直にのこのことついて行く程、オルネラは世間知らずでも馬鹿でもなかった。
「あのぅ…では、殿下を起こしてきますので…」
「いいえっ!私、オルネラ様と2人きりでゆっくりお話がしてみたかったの!」
「え?私と2人でですか?」
「ええ…。やっぱり女の子同士じゃないと出来ないお話とか…王弟殿下には言いづらい話題ってあるじゃない?」
ハリエットは暗に前回の対話時の事を言っているのだろうか。王弟殿下という身分であるヴィクターは抜きで、オルネラと話がしたいと。
「…っ」
ハリエットの提案に、オルネラの心が揺れる。
もしかしたら、ハリエットは今回の騒動についての何か大事な話をしたいのかも、と。
オルネラは一度、部屋の奥のベッドで緩やかに胸を上下させて眠るヴィクターを見遣ってから、意を決したようにぐっと拳を握る。騎士団の人達が頑張っている間に、連日の調べ物で疲れ切っているヴィクターが寝ている間に、何か進展させる事が自分にも出来るかも知れないとどきどきと逸る胸を落ち着かせるように努めて口を開く。
「行き…」
『待て』
〝行きます〟とオルネラが口にした瞬間、背後の部屋の奥から低く重厚感のある声がオルネラの言葉に被さるようにして響き渡る。
ぎょっとしたオルネラとハリエットが部屋の中を覗くと、のっそりとその太く逞しい4本の脚で寝転んでいたベッドから降り立ち扉の方へと歩いてくるヴィクターの精霊、ライオンの姿があった。
『その娘は我らの庇護下にある。何処につれて行くつもりだ』
「あら、いやだ。ただの女の子同士のお茶会に誘っているだけでしてよ?」
『ならばその兎はなんなのだ』
「うん?私の可愛い精霊ちゃんがどうかして?」
「(うわあああ…!嫌な空気が…!)」
オルネラを挟んでばちばちと音がしそうなほど剣呑な空気の中で会話を進めるハリエットとヴィクターの精霊に、オルネラはただあわあわと交互に視線をやる事しか出来ない。
どうやらヴィクターはまだ熟睡中のようだが、異変を感じて起きたヴィクターの精霊が何処かへ行こうとしているオルネラを引き止めに来たらしい。
一見、恐ろしい肉食獣の風貌をしているヴィクターの精霊相手に、ハリエットは少しも動じていないらしい。オルネラを連れ出す事を拒もうとしているライオンに堂々と何がいけないの?とぷっくりとした淡い色の唇を動かして問う。
『…貴様も嵐の精霊に狙われている身だろう。護衛はどうした?何故1人で勝手に王宮内を動いている?』
「私がお願いしたら、侍女さん達がお散歩しいていいって仰って下さったの」
『お願いだと?貴様自分の力を分かって使っているのか?』
「? 何の事です?」
段々と重たくなる空気と、遂に聞こえてきたライオンの低い唸り声に、これ以上は何か良くない気がしたオルネラがハリエットとヴィクターの精霊の間に両手を上げて立ち塞がり叫ぶ。
「ちょっと待って下さい!止まって!!」
オルネラは両手の平をそれぞれの顔の前へと突き出し、落ち着くように求める。
「カサブランカ様!少しでしたら是非お茶にお付き合いさせて頂きます!」
『なっ!オルネラ…!』
眩いほどの笑顔になるハリエットに比べて思いっきり顔を顰めるヴィクターの精霊へ、オルネラは膝をついて両手でライオンの頬を包んで顔を近付けるとこそこそとハリエットへは聞こえないように声を小さくして語り掛ける。
「どうか落ち着いて下さい…!折角熟睡している殿下が起きてしまいますよ!」
いまだ口角をこれでもかと下げてオルネラを見つめるヴィクターの精霊へ、オルネラは安心させるように頬を包んだ手を動かして優しく撫でる。
「大丈夫です。すぐ戻ってきます。本当にただちょっとお茶をしてくるだけですから」
『…30分だ。それ以上は認めない。それにヴィクターが起きたら迎えに寄越すからな』
「はい、勿論」
『…場所はこの前お茶をした庭園だ。そこならここの窓から見える。いざとなったらすぐに行く』
「はい、ありがとうございます」
ぽつぽつと、渋々承諾したヴィクターの精霊がハリエットとお茶をしに行く条件を出す。
随分と自分を気にかけてくれるこの大きな猫の姿をした精霊に、オルネラはくすぐったそうに笑みをこぼして子供のように1つ1つ返事をして約束していく。
「では、30分後に戻ります。殿下の事はお疲れでしょうからそのまま寝かせておいてあげて下さいね」
返事の代わりに喉を鳴らしたヴィクターの精霊の顎の下を撫でて、オルネラは扉の前で待っていたハリエットの方へと振り返った。
「あら、お話は終わりまして?」
「はい。お待たせしてすみません。お茶の場所はそこのテーブルが設置してある庭園でも構いませんか?」
「ええ、それでよろしくてよ。お茶とお菓子の準備は侍女に頼んで、私達はそのまま向かいましょう」
いつの間に待機していたのか、ハリエットはすぐ後ろに居た侍女にお茶を頼むとオルネラと連れ立って庭園へと歩き出す。
扉が閉められる直前、ハリエットは振り返り部屋の中から未だにずっと睨んでくるヴィクターの精霊の炎のように燃える瞳を見つめ返す。
「…何もしないったら。私はね」
「え?何か言いました?」
「いいえ?さっ、時間が惜しいわ。早く庭園へ行きましょう」
ヴィクターの部屋の中、閉められた扉を睨みつけていたヴィクターの精霊はくるっと踵を返す。
オルネラという少女の事は、人間の姿も子豚の姿も存外気に入っているのだ。本当は傍を離れて欲しくないが、あくまで自分はヴィクターの精霊。オルネラの行動を制限する事は出来ないし、またヴィクターの傍を離れる事も出来ない。
ライオンはのしのしと呑気に熟睡するヴィクターの元まで戻る。オルネラにはああ言ったものの、やはり納得はいかない。それに自分はヴィクターが自然に起きたら迎えに寄越す、とは言っていないとヴィクターの精霊はふんと鼻を鳴らす。
『…さて、起きろこの阿呆!!!』
ライオンの特大の咆哮がヴィクターの鼓膜を破れんばかりに揺さぶった。
穏やかな眠りについていたオルネラの耳に、微かに扉をノックする音が響く。
侍女だろうか?何かヴィクターに用事でもあるのだろうかと、意識を夢の世界から浮上させたオルネラはまだぽやぽやとする頭でベッドから這い出すと、未だに小さくノックを繰り返す扉へと進み、そのドアノブへと手を掛ける。
「はい…どちら様でしょうか?ヴィクター殿下なら今お休みになられてますけど…」
「オルネラ・ホワイトローズ辺境伯令嬢様?私、ハリエット・カサブランカでございます」
「…っ!?カサブランカ様!?どうしました!?」
思いもよらぬ来訪者に、一気にオルネラの目が覚める。
慌てて寝癖がついている前髪を手櫛で整え、ぱっぱっと軽くスカートをはらうと、すぐに扉を全開に開け放つ。
「あら…ごめんなさいね。お休み中だったかしら?」
「とんでもないです。ヴィクター殿下にご用件ですか?」
オルネラの姿を見て、一度ふふっと笑うとハリエットは腕の兎を抱え直してにっこりと可愛らしく微笑んでみせる。
「いいえ。貴女に用があって参りましたの。少しお時間頂ける?」
「え?私、ですか?」
ハリエットの腕の中の兎が可愛らしくぷううと鼻を鳴らす。そんな童話にでも出てきそうな完璧に可愛らしい仕草をしてみせた1人と1匹に、オルネラはええと、と口籠る。
今は出ているチャーリーにも、ヴィクターにも、王宮内とはいえオルネラは1人では出歩かないように言われている。部屋もヴィクターの私室を間借りしているくらいだ。いくら自分よりも身分が上の伯爵令嬢に誘われたからと言って、ぐっすりと眠るヴィクターに何も言わずにハリエットについて行ってしまうのは躊躇われた。
「…」
オルネラはハリエットとは個人的にも家としても特別な付き合いはなく、こうしてオルネラだけが誘われているその理由が分からなかった。
それにハリエットは騒動の原因の渦中の人物だ。
直接彼女に何かされたわけでは無いとはいえ、素直にのこのことついて行く程、オルネラは世間知らずでも馬鹿でもなかった。
「あのぅ…では、殿下を起こしてきますので…」
「いいえっ!私、オルネラ様と2人きりでゆっくりお話がしてみたかったの!」
「え?私と2人でですか?」
「ええ…。やっぱり女の子同士じゃないと出来ないお話とか…王弟殿下には言いづらい話題ってあるじゃない?」
ハリエットは暗に前回の対話時の事を言っているのだろうか。王弟殿下という身分であるヴィクターは抜きで、オルネラと話がしたいと。
「…っ」
ハリエットの提案に、オルネラの心が揺れる。
もしかしたら、ハリエットは今回の騒動についての何か大事な話をしたいのかも、と。
オルネラは一度、部屋の奥のベッドで緩やかに胸を上下させて眠るヴィクターを見遣ってから、意を決したようにぐっと拳を握る。騎士団の人達が頑張っている間に、連日の調べ物で疲れ切っているヴィクターが寝ている間に、何か進展させる事が自分にも出来るかも知れないとどきどきと逸る胸を落ち着かせるように努めて口を開く。
「行き…」
『待て』
〝行きます〟とオルネラが口にした瞬間、背後の部屋の奥から低く重厚感のある声がオルネラの言葉に被さるようにして響き渡る。
ぎょっとしたオルネラとハリエットが部屋の中を覗くと、のっそりとその太く逞しい4本の脚で寝転んでいたベッドから降り立ち扉の方へと歩いてくるヴィクターの精霊、ライオンの姿があった。
『その娘は我らの庇護下にある。何処につれて行くつもりだ』
「あら、いやだ。ただの女の子同士のお茶会に誘っているだけでしてよ?」
『ならばその兎はなんなのだ』
「うん?私の可愛い精霊ちゃんがどうかして?」
「(うわあああ…!嫌な空気が…!)」
オルネラを挟んでばちばちと音がしそうなほど剣呑な空気の中で会話を進めるハリエットとヴィクターの精霊に、オルネラはただあわあわと交互に視線をやる事しか出来ない。
どうやらヴィクターはまだ熟睡中のようだが、異変を感じて起きたヴィクターの精霊が何処かへ行こうとしているオルネラを引き止めに来たらしい。
一見、恐ろしい肉食獣の風貌をしているヴィクターの精霊相手に、ハリエットは少しも動じていないらしい。オルネラを連れ出す事を拒もうとしているライオンに堂々と何がいけないの?とぷっくりとした淡い色の唇を動かして問う。
『…貴様も嵐の精霊に狙われている身だろう。護衛はどうした?何故1人で勝手に王宮内を動いている?』
「私がお願いしたら、侍女さん達がお散歩しいていいって仰って下さったの」
『お願いだと?貴様自分の力を分かって使っているのか?』
「? 何の事です?」
段々と重たくなる空気と、遂に聞こえてきたライオンの低い唸り声に、これ以上は何か良くない気がしたオルネラがハリエットとヴィクターの精霊の間に両手を上げて立ち塞がり叫ぶ。
「ちょっと待って下さい!止まって!!」
オルネラは両手の平をそれぞれの顔の前へと突き出し、落ち着くように求める。
「カサブランカ様!少しでしたら是非お茶にお付き合いさせて頂きます!」
『なっ!オルネラ…!』
眩いほどの笑顔になるハリエットに比べて思いっきり顔を顰めるヴィクターの精霊へ、オルネラは膝をついて両手でライオンの頬を包んで顔を近付けるとこそこそとハリエットへは聞こえないように声を小さくして語り掛ける。
「どうか落ち着いて下さい…!折角熟睡している殿下が起きてしまいますよ!」
いまだ口角をこれでもかと下げてオルネラを見つめるヴィクターの精霊へ、オルネラは安心させるように頬を包んだ手を動かして優しく撫でる。
「大丈夫です。すぐ戻ってきます。本当にただちょっとお茶をしてくるだけですから」
『…30分だ。それ以上は認めない。それにヴィクターが起きたら迎えに寄越すからな』
「はい、勿論」
『…場所はこの前お茶をした庭園だ。そこならここの窓から見える。いざとなったらすぐに行く』
「はい、ありがとうございます」
ぽつぽつと、渋々承諾したヴィクターの精霊がハリエットとお茶をしに行く条件を出す。
随分と自分を気にかけてくれるこの大きな猫の姿をした精霊に、オルネラはくすぐったそうに笑みをこぼして子供のように1つ1つ返事をして約束していく。
「では、30分後に戻ります。殿下の事はお疲れでしょうからそのまま寝かせておいてあげて下さいね」
返事の代わりに喉を鳴らしたヴィクターの精霊の顎の下を撫でて、オルネラは扉の前で待っていたハリエットの方へと振り返った。
「あら、お話は終わりまして?」
「はい。お待たせしてすみません。お茶の場所はそこのテーブルが設置してある庭園でも構いませんか?」
「ええ、それでよろしくてよ。お茶とお菓子の準備は侍女に頼んで、私達はそのまま向かいましょう」
いつの間に待機していたのか、ハリエットはすぐ後ろに居た侍女にお茶を頼むとオルネラと連れ立って庭園へと歩き出す。
扉が閉められる直前、ハリエットは振り返り部屋の中から未だにずっと睨んでくるヴィクターの精霊の炎のように燃える瞳を見つめ返す。
「…何もしないったら。私はね」
「え?何か言いました?」
「いいえ?さっ、時間が惜しいわ。早く庭園へ行きましょう」
ヴィクターの部屋の中、閉められた扉を睨みつけていたヴィクターの精霊はくるっと踵を返す。
オルネラという少女の事は、人間の姿も子豚の姿も存外気に入っているのだ。本当は傍を離れて欲しくないが、あくまで自分はヴィクターの精霊。オルネラの行動を制限する事は出来ないし、またヴィクターの傍を離れる事も出来ない。
ライオンはのしのしと呑気に熟睡するヴィクターの元まで戻る。オルネラにはああ言ったものの、やはり納得はいかない。それに自分はヴィクターが自然に起きたら迎えに寄越す、とは言っていないとヴィクターの精霊はふんと鼻を鳴らす。
『…さて、起きろこの阿呆!!!』
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