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そんなに嫌か!!
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アヤナにお茶のお代りを貰い一服。
取り敢えず今後の方針は決ま
「まあ、今の話も教会が断ったら、また策を考えないとダメだけどね。」
ってない!
折角喜んだのに~。
しかし教会が屑達をどの立ち位置に置くか分からないので、仕方ない。
「だから、教会が結論を出す前に皇后達を向かわせる。
今なら調査中だろうから手荒な真似はされない筈だ。
いや、むしろ·····」
むしろ何?
首を傾げて続きを待ってもそれ以上は言ってくれなかった。
まあ、いいや。
経過観察中なら監視は付けられるが拷問等はされないだろう、と先生は推測している。
「皇后達に皇宮にいれば確実に殺されるから結論の出てない教会の方が安全だってあのお父様に説得させるんですか?」
無理でしょ。心の機微に疎いお父様が説得なんてしたら、出てくるもんも出てこないわよ。
「説得は君がするんだ。」
先生は口端を上げて爆弾を私に投げた。
「私が?!」
何で屑達を助けなきゃいけないのよ!
「嫌なら君が未来の皇后だ。
おめでとう。」
くっそ~!
「先生。結婚ーー」
「しません。」
まだ全部言ってない!
そんなに嫌か?!
自分で言うのも何だが絶世の美少女だよ。胸もまあまああるよ。結婚したら公爵家も手に入るんだよ!
断る要素が無いでしょ!!
こうなったらリッツヘルムでも!
私はリッツヘルムの方を見ると即座に顔を背けられた。
チョォォォっと!
「リッツヘルム、美味しい仕事があるんだけど♡」
リッツヘルムの正面に立って微笑む。
「自分にも選ぶ権利があります。」
顔を背けたまま言うな!!
「なんでよ!
こんな美少女の処女あげるって言ってんのよ!!
責任取っても取らなくてもどっちでもいいのよ!
喜んで貰っときなさいよ!!」
「自分は内面も可愛い子が良いんです!
肉食獣の餌食になりたくありません!!」
真っ青な顔を背けて主に無礼を言う口にクッキーをありったけ詰めた。
誰が肉食獣じゃーーー!!!
「淑女がはしたない言葉を使うんじゃありません!」
先生は私の腕を引っ張り強引に椅子に座らせた。
「淑女教育も順調だと聞いていたのに·····」
先生は両手で顔を覆って落ち込む。
公の場ではちゃんと出来てるんだからいいじゃん。
「先生。お疲れでいらっしゃるのね。
薔薇の砂糖菓子は如何かしら。」
淑女らしく菓子を紙の上に置きそっと差し出す。
先生は顔を上げて胡乱げに私を見た。
「その仮面を絶っ対に剥がさないように。
でないと貴族社会では生きていけませんよ。」
分かっとるわ!
取り敢えず今後の方針は決ま
「まあ、今の話も教会が断ったら、また策を考えないとダメだけどね。」
ってない!
折角喜んだのに~。
しかし教会が屑達をどの立ち位置に置くか分からないので、仕方ない。
「だから、教会が結論を出す前に皇后達を向かわせる。
今なら調査中だろうから手荒な真似はされない筈だ。
いや、むしろ·····」
むしろ何?
首を傾げて続きを待ってもそれ以上は言ってくれなかった。
まあ、いいや。
経過観察中なら監視は付けられるが拷問等はされないだろう、と先生は推測している。
「皇后達に皇宮にいれば確実に殺されるから結論の出てない教会の方が安全だってあのお父様に説得させるんですか?」
無理でしょ。心の機微に疎いお父様が説得なんてしたら、出てくるもんも出てこないわよ。
「説得は君がするんだ。」
先生は口端を上げて爆弾を私に投げた。
「私が?!」
何で屑達を助けなきゃいけないのよ!
「嫌なら君が未来の皇后だ。
おめでとう。」
くっそ~!
「先生。結婚ーー」
「しません。」
まだ全部言ってない!
そんなに嫌か?!
自分で言うのも何だが絶世の美少女だよ。胸もまあまああるよ。結婚したら公爵家も手に入るんだよ!
断る要素が無いでしょ!!
こうなったらリッツヘルムでも!
私はリッツヘルムの方を見ると即座に顔を背けられた。
チョォォォっと!
「リッツヘルム、美味しい仕事があるんだけど♡」
リッツヘルムの正面に立って微笑む。
「自分にも選ぶ権利があります。」
顔を背けたまま言うな!!
「なんでよ!
こんな美少女の処女あげるって言ってんのよ!!
責任取っても取らなくてもどっちでもいいのよ!
喜んで貰っときなさいよ!!」
「自分は内面も可愛い子が良いんです!
肉食獣の餌食になりたくありません!!」
真っ青な顔を背けて主に無礼を言う口にクッキーをありったけ詰めた。
誰が肉食獣じゃーーー!!!
「淑女がはしたない言葉を使うんじゃありません!」
先生は私の腕を引っ張り強引に椅子に座らせた。
「淑女教育も順調だと聞いていたのに·····」
先生は両手で顔を覆って落ち込む。
公の場ではちゃんと出来てるんだからいいじゃん。
「先生。お疲れでいらっしゃるのね。
薔薇の砂糖菓子は如何かしら。」
淑女らしく菓子を紙の上に置きそっと差し出す。
先生は顔を上げて胡乱げに私を見た。
「その仮面を絶っ対に剥がさないように。
でないと貴族社会では生きていけませんよ。」
分かっとるわ!
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