刑場の娘

紫乃森統子

文字の大きさ
上 下
16 / 16

あとがき

しおりを挟む
 



 ここまでお付き合い頂き、本当にありがとうございました。


 あとがきから読むという方は、以下作品内容にも触れてる(盛大に結末のネタバレしてます)のでご注意をー。



 



 



 ほんとーーーに長らく(ブランク十年に迫る勢いで)小説書くことから離れていたため、リハビリ的な感じで書いた作品でした。

 ジャンルもアレだしあまり読まれないだろうなと思いつつ掲載してましたが……、お付き合いくださいました方へ心から感謝申し上げます。
 

 なんか刑罰を扱った話が書きたいな! と思ってこの題材になりましたが、元々恋愛物書くの苦手なくせにまた微妙に絡めづらい題材と組み合わせてしもうて(大笑)


 当初の筋書きでは、十兵衛さんじゃなくて秋津さんが処刑される話だったんです……。

 で、タイトル回収の予定だったんですが。



 話の真ん中あたりで変な方向に分岐してしまいました(反省)



 たまにはハッピーエンドが書きたいな! とか余計なことを考えてしまったばかりに。



 また、舞台は架空の藩ですが、刑罰や非人の参考には主に安斉宗司著「奥州二本松藩」を活用させて頂きました。

 次作はもう少し、感覚を取り戻して書けたらいいなぁと思っております。

 また別の作品でも、お付き合い頂けたら嬉しいです!




 令和四年三月 紫乃森統子

しおりを挟む
感想 3

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(3件)

水城真以
2023.03.09 水城真以

すごい作品と出会うことができました。
秋津の強さに惹かれ、同時に脆さを愛しくも思いました。
彼女達の歩む道が少しでも幸せが多いものでありますように…

紫乃森統子
2023.03.09 紫乃森統子

わぁぁぁ水城さん…!ありがとうございます…!
買い被りでございますよー、読んだ参考資料が素晴らしかったがゆえに書けた部分も相当多いのでございます。
重めなお話にも関わらず、ラストまでお付き合いくださいまして、心より感謝です(*>人<*)
恭太郎がちょっと頼りない(笑)ですが、紆余曲折ありながらもきっと幸せになっていくものと思います。
描写がざっくり荒いところも多く目についたかと思いますが、今後も精進して参りますー!◝(⁰▿⁰)◜

解除
横山美香
2022.06.19 横山美香

はじめまして。秋津さんの叱咤に惚れた者です。普段はなかなか感想などを残せないのですが、どうしても思いを伝えたくて書き込ませていただきました。素晴らしい物語を読ませていただきありがとうございました。

紫乃森統子
2022.06.19 紫乃森統子

こちらこそ、初めまして!
拙い作品にお付き合い頂きありがとうございます。
久々の執筆で色々と勉強しながらの作品となり、お目汚しな点も多々あったかと思いますが、そう仰って頂けると報われます(感涙)
嬉しいご感想を残して下さり、本当に本当にありがとうございますー!

解除
筑前助広
2022.05.25 筑前助広

Twitterでフォロワーさんがオススメしてたので、読ませていただきました。

読めばオススメした理由が、わかる、なるほど納得の雰囲気ある作品だと思います。
文章に落ち着きがあり、そして地に足がついている、「ああ時代小説の文章だ」とすぐに感じました。

話題はセンシティブですし、考証も大変だったでしょうが、そこに挑んだ作者様の勇気にも拍手!
個人的に、僕は被差別民俗学、近世の被差別部落を学んでいたので、これからじっくり読み進めます。

紫乃森統子
2022.05.25 紫乃森統子

コメントありがとうございます!
このような拙い作品を御目に留めて頂けただけでも有難い限りなのに、嬉しいお言葉を頂いて心から感謝申し上げます。
さらにはご紹介下さった方までいらしたとは……(驚)

確かに題材的には扱いに配慮が必要なものかもしれませんね。
地元(東北)の郷土史に関する書籍を参考にしたため、他の地域とは異なる部分も多くあるかと思いますが、あとがきに参考書籍も記載しておりますので、もしご興味がおありでしたらそちらもオススメですー!

解除

あなたにおすすめの小説

来し方、行く末

紫乃森統子
歴史・時代
月尾藩家中島崎与十郎は、身内の不義から気を病んだ父を抱えて、二十八の歳まで嫁の来手もなく梲(うだつ)の上がらない暮らしを送っていた。 年の瀬を迎えたある日、道場主から隔年行事の御前試合に出るよう乞われ、致し方なく引き受けることになるが…… 【第9回歴史・時代小説大賞で奨励賞を頂きました。ありがとうございます!】

秦宜禄の妻のこと

N2
歴史・時代
秦宜禄(しんぎろく)という人物をしっていますか? 三国志演義(ものがたりの三国志)にはいっさい登場しません。 正史(歴史の三国志)関羽伝、明帝紀にのみちょろっと顔を出して、どうも場違いのようなエピソードを提供してくれる、あの秦宜禄です。 はなばなしい逸話ではありません。けれど初めて読んだとき「これは三国志の暗い良心だ」と直感しました。いまでも認識は変わりません。 たいへん短いお話しです。三国志のかんたんな流れをご存じだと楽しみやすいでしょう。 関羽、張飛に思い入れのある方にとっては心にざらざらした砂の残るような内容ではありましょうが、こういう夾雑物が歴史のなかに置かれているのを見て、とても穏やかな気持ちになります。 それゆえ大きく弄ることをせず、虚心坦懐に書くべきことを書いたつもりです。むやみに書き替える必要もないほどに、ある意味清冽な出来事だからです。

平治の乱が初陣だった落武者

竜造寺ネイン
歴史・時代
平治の乱。それは朝廷で台頭していた平氏と源氏が武力衝突した戦いだった。朝廷に謀反を起こした源氏側には、あわよくば立身出世を狙った農民『十郎』が与していた。 なお、散々に打ち破られてしまい行く当てがない模様。

独裁者・武田信玄

いずもカリーシ
歴史・時代
歴史の本とは別の視点で武田信玄という人間を描きます! 平和な時代に、戦争の素人が娯楽[エンターテイメント]の一貫で歴史の本を書いたことで、歴史はただ暗記するだけの詰まらないものと化してしまいました。 『事実は小説よりも奇なり』 この言葉の通り、事実の方が好奇心をそそるものであるのに…… 歴史の本が単純で薄い内容であるせいで、フィクションの方が面白く、深い内容になっていることが残念でなりません。 過去の出来事ではありますが、独裁国家が民主国家を数で上回り、戦争が相次いで起こる『現代』だからこそ、この歴史物語はどこかに通じるものがあるかもしれません。 【第壱章 独裁者への階段】 国を一つにできない弱く愚かな支配者は、必ず滅ぶのが戦国乱世の習い 【第弐章 川中島合戦】 戦争の勝利に必要な条件は第一に補給、第二に地形 【第参章 戦いの黒幕】 人の持つ欲を煽って争いの種を撒き、愚かな者を操って戦争へと発展させる武器商人 【第肆章 織田信長の愛娘】 人間の生きる価値は、誰かの役に立つ生き方のみにこそある 【最終章 西上作戦】 人々を一つにするには、敵が絶対に必要である この小説は『大罪人の娘』を補完するものでもあります。 (前編が執筆終了していますが、後編の執筆に向けて修正中です)

空蝉

横山美香
歴史・時代
薩摩藩島津家の分家の娘として生まれながら、将軍家御台所となった天璋院篤姫。孝明天皇の妹という高貴な生まれから、第十四代将軍・徳川家定の妻となった和宮親子内親王。 二人の女性と二組の夫婦の恋と人生の物語です。

極楽往生

岡智 みみか
歴史・時代
水飲み百姓の娘、多津は、村名主の家の奉公人として勤め始める。同じ奉公人の又吉やお富、八代と日々を過ごすうち……。あの日の晩に、なぜ自分が泣いていたのか。あの時になぜあたしはついていったのか。その全てが今ここに答えとしてある。あたしはどうしても乗り越えられない何かを、風のように乗り越えてみたかっただけなのかもしれない。

トノサマニンジャ

原口源太郎
歴史・時代
外様大名でありながら名門といわれる美濃赤吹二万石の三代目藩主、永野兼成は一部の家来からうつけの殿様とか寝ぼけ殿と呼ばれていた。江戸家老はじめ江戸屋敷の家臣たちは、江戸城で殿様が何か粗相をしでかしはしないかと気をもむ毎日であった。しかしその殿様にはごく少数の者しか知らない別の顔があった。

藤と涙の後宮 〜愛しの女御様〜

蒼キるり
歴史・時代
藤は帝からの覚えが悪い女御に仕えている。長い間外を眺めている自分の主人の女御に勇気を出して声をかけると、女御は自分が帝に好かれていないことを嘆き始めて──

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。