31 / 105
31話 悪夢 ※R18
しおりを挟む
昼食をとりグランデのベッドで… 浅い眠りの中、アスカルは夢を見た。
『僕はグランデ様が好きなんだ!』
一生懸命、アスカルは訴えたが、父ペスカドは話を聞いてくれなかった。
『お前は… 血のつながった兄弟が抱き合うなんて、神様から罰を受けるぞ! 伯爵様はお前が腹違いの弟だと知っていて抱いたのか?!』
『でもグランデ様が、僕のお兄さんとは思えなくて… 僕は好きになってしまったのです! 分って下さいお父さん! お父さんお願いです、僕の気持ちを理解して下さい!!』
『神はきっと許さないよ、アスカル! もう忘れたのか? お前が伯爵様の父親を殺してしまったことを… お前は耐えられるのか? 自分が殺した男の息子に愛されることを』
夢の中の父は、アスカルが犯した殺人の罪を責め… 罪悪感を刺激した。
『ううっ… ううっ… 神様! 神様! ごめんなさい! ごめんなさい! どうかお許しを!! ふううっ… お許しを!!』
泣きながらアスカルは、真っ暗闇の世界で跪き神に祈りをささげた。
「アスカル… 泣くなアスカル… アスカル…」
「・・・っ」
誰かが頬をなで名前を呼び、アスカルはふと目覚めた。
「怖い夢を見たのか? お前を泣かせたのは、どんな夢だ?」
ベッドに腰を下ろし、グランデは眉間にしわを寄せ、ジロリと怖い顔でにらむが… アスカルを慰め、唇や額にキスをする。
「あ… グランデ様… グランデ様…」
<僕を心配して…>
怖い顔でアスカルをにらんでいても…
アスカルに触れる大きな手や暖かい唇から、慰めようとするグランデの優しい気持ちが伝わって来て、アスカルは増々泣きたくなった。
「グランデ様…」
「昨日、魔獣に襲われた時の夢を見たのか? だったら安心しろ、二度とお前に魔獣が近づくことは無いから! オレが全部退治してやる!」
「怖かった! すごく怖くて… お願いです、グランデ様! グランデ様! 抱いて下さい… 僕を抱いて下さい!」
<本当に怖いのは… 僕がグランデ様と愛し合うことを、お父さんは罪だと思っているから… 夢で見たことは、きっと現実になる! 神官様も僕のことを知ったら、お父さんと同じ反応をするに決まっている…>
アスカルの望みを叶えようと、グランデは手首にはめた、アルファ用の抑制用リングを外し上掛けをめくる。
「いっぱい、グランデ様のフェロモンが…」
身体の中に刻み込もうと、胸いっぱいにグランデのフェロモンを吸い込み、アスカルはうっとりと溺れ… 大きく足を開いた。
「お前のフェロモンも… 負けてないぞ? さすがオレの番だ!」
アスカルの蜜壺を指でなで淫密があふれ、クチュッ… クチュッ… と音が鳴るほど濡れると…
グランデは自分の下衣のボタンを外し、すでに張り詰めた性器を引き出しアスカルの蜜壺にこすり付けた。
「んっ… ふうぅ… グランデ様… んんっ…」
アスカル自身の淫密でしっかり濡らし、グランデは焦らすような丁寧さで、小刻みに揺らし刺激をあたえながら蜜壺にゆっくりと沈める。
下腹を中心に、じわじわと疼いていた発情の熱が、カアッ… とアスカルの身体中に広がって行く。
<明日… 明日になったら、僕が弟だとグランデ様に伝えよう… だから明日になるまでは、甘えていたい!>
『僕はグランデ様が好きなんだ!』
一生懸命、アスカルは訴えたが、父ペスカドは話を聞いてくれなかった。
『お前は… 血のつながった兄弟が抱き合うなんて、神様から罰を受けるぞ! 伯爵様はお前が腹違いの弟だと知っていて抱いたのか?!』
『でもグランデ様が、僕のお兄さんとは思えなくて… 僕は好きになってしまったのです! 分って下さいお父さん! お父さんお願いです、僕の気持ちを理解して下さい!!』
『神はきっと許さないよ、アスカル! もう忘れたのか? お前が伯爵様の父親を殺してしまったことを… お前は耐えられるのか? 自分が殺した男の息子に愛されることを』
夢の中の父は、アスカルが犯した殺人の罪を責め… 罪悪感を刺激した。
『ううっ… ううっ… 神様! 神様! ごめんなさい! ごめんなさい! どうかお許しを!! ふううっ… お許しを!!』
泣きながらアスカルは、真っ暗闇の世界で跪き神に祈りをささげた。
「アスカル… 泣くなアスカル… アスカル…」
「・・・っ」
誰かが頬をなで名前を呼び、アスカルはふと目覚めた。
「怖い夢を見たのか? お前を泣かせたのは、どんな夢だ?」
ベッドに腰を下ろし、グランデは眉間にしわを寄せ、ジロリと怖い顔でにらむが… アスカルを慰め、唇や額にキスをする。
「あ… グランデ様… グランデ様…」
<僕を心配して…>
怖い顔でアスカルをにらんでいても…
アスカルに触れる大きな手や暖かい唇から、慰めようとするグランデの優しい気持ちが伝わって来て、アスカルは増々泣きたくなった。
「グランデ様…」
「昨日、魔獣に襲われた時の夢を見たのか? だったら安心しろ、二度とお前に魔獣が近づくことは無いから! オレが全部退治してやる!」
「怖かった! すごく怖くて… お願いです、グランデ様! グランデ様! 抱いて下さい… 僕を抱いて下さい!」
<本当に怖いのは… 僕がグランデ様と愛し合うことを、お父さんは罪だと思っているから… 夢で見たことは、きっと現実になる! 神官様も僕のことを知ったら、お父さんと同じ反応をするに決まっている…>
アスカルの望みを叶えようと、グランデは手首にはめた、アルファ用の抑制用リングを外し上掛けをめくる。
「いっぱい、グランデ様のフェロモンが…」
身体の中に刻み込もうと、胸いっぱいにグランデのフェロモンを吸い込み、アスカルはうっとりと溺れ… 大きく足を開いた。
「お前のフェロモンも… 負けてないぞ? さすがオレの番だ!」
アスカルの蜜壺を指でなで淫密があふれ、クチュッ… クチュッ… と音が鳴るほど濡れると…
グランデは自分の下衣のボタンを外し、すでに張り詰めた性器を引き出しアスカルの蜜壺にこすり付けた。
「んっ… ふうぅ… グランデ様… んんっ…」
アスカル自身の淫密でしっかり濡らし、グランデは焦らすような丁寧さで、小刻みに揺らし刺激をあたえながら蜜壺にゆっくりと沈める。
下腹を中心に、じわじわと疼いていた発情の熱が、カアッ… とアスカルの身体中に広がって行く。
<明日… 明日になったら、僕が弟だとグランデ様に伝えよう… だから明日になるまでは、甘えていたい!>
10
お気に入りに追加
669
あなたにおすすめの小説
【完結済】(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
完結済。騎士エリオット視点を含め全10話(エリオット視点2話と主人公視点8話構成)
エロなし。騎士×妖精
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
いいねありがとうございます!励みになります。
期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています
ぽんちゃん
BL
病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。
謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。
五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。
剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。
加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。
そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。
次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。
一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。
妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。
我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。
こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。
同性婚が当たり前の世界。
女性も登場しますが、恋愛には発展しません。
【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
【完結】虐げられオメガ聖女なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
五国王伝〜醜男は美神王に転生し愛でられる〜〈完結〉
クリム
BL
醜い容姿故に、憎まれ、馬鹿にされ、蔑まれ、誰からも相手にされない、世界そのものに拒絶されてもがき生きてきた男達。
生まれも育ちもばらばらの彼らは、不慮の事故で生まれ育った世界から消え、天帝により新たなる世界に美しい神王として『転生』した。
愛され、憧れ、誰からも敬愛される美神王となった彼らの役目は、それぞれの国の男たちと交合し、神と民の融合の証・国の永遠の繁栄の象徴である和合の木に神卵と呼ばれる実をつけること。
五色の色の国、五国に出現した、直樹・明・アルバート・トト・ニュトの王としての魂の和合は果たされるのだろうか。
最後に『転生』した直樹を中心に、物語は展開します。こちらは直樹バージョンに組み替えました。
『なろう』ではマナバージョンです。
えちえちには※マークをつけます。ご注意の上ご高覧を。完結まで、毎日更新予定です。この作品は三人称(通称神様視点)の心情描写となります。様々な人物視点で描かれていきますので、ご注意下さい。
※誤字脱字報告、ご感想ありがとうございます。励みになりますです!
雪狐 氷の王子は番の黒豹騎士に溺愛される
Noah
BL
【祝・書籍化!!!】令和3年5月11日(木)
読者の皆様のおかげです。ありがとうございます!!
黒猫を庇って派手に死んだら、白いふわもこに転生していた。
死を望むほど過酷な奴隷からスタートの異世界生活。
闇オークションで競り落とされてから獣人の国の王族の養子に。
そこから都合良く幸せになれるはずも無く、様々な問題がショタ(のちに美青年)に降り注ぐ。
BLよりもファンタジー色の方が濃くなってしまいましたが、最後に何とかBLできました(?)…
連載は令和2年12月13日(日)に完結致しました。
拙い部分の目立つ作品ですが、楽しんで頂けたなら幸いです。
Noah
モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中
risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。
任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。
快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。
アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——?
24000字程度の短編です。
※BL(ボーイズラブ)作品です。
この作品は小説家になろうさんでも公開します。
大好きなBLゲームの世界に転生したので、最推しの隣に居座り続けます。 〜名も無き君への献身〜
7ズ
BL
異世界BLゲーム『救済のマリアージュ』。通称:Qマリには、普通のBLゲームには無い闇堕ちルートと言うものが存在していた。
攻略対象の為に手を汚す事さえ厭わない主人公闇堕ちルートは、闇の腐女子の心を掴み、大ヒットした。
そして、そのゲームにハートを打ち抜かれた光の腐女子の中にも闇堕ちルートに最推しを持つ者が居た。
しかし、大規模なファンコミュニティであっても彼女の推しについて好意的に話す者は居ない。
彼女の推しは、攻略対象の養父。ろくでなしで飲んだくれ。表ルートでは事故で命を落とし、闇堕ちルートで主人公によって殺されてしまう。
どのルートでも死の運命が確約されている名も無きキャラクターへ異常な執着と愛情をたった一人で注いでいる孤独な彼女。
ある日、眠りから目覚めたら、彼女はQマリの世界へ幼い少年の姿で転生してしまった。
異常な執着と愛情を現実へと持ち出した彼女は、最推しである養父の設定に秘められた真実を知る事となった。
果たして彼女は、死の運命から彼を救い出す事が出来るのか──?
ーーーーーーーーーーーー
狂気的なまでに一途な男(in腐女子)×名無しの訳あり飲兵衛
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる