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68話 初夜5 ※R18
しおりを挟む緊張で身体が強張ってしまい、デスチーノを上手く受け入れられず…
<こんなに愛しているのに… なぜ僕は上手く出来ないの?! ずっと… ずっと… 憧れ続けた人に抱いてもらえるのに!! 上手く出来なかったら… デスチーノに飽きられちゃうよ!! そんなの嫌だ! 嫌だよぉ~っ!!!>
アディは焦ったり… 慌てたり… 自分が情けなくて… 増々、上手く受け入れられず、たまらず涙をこぼした。
「ううっ… ふっ… ううっ… ふぅっ… ふっ…っ…」
<どうすれば良いの? どうすれば… デスチーノを全部… 受入れられるの?! わかんないよぉ… ううぅ…>
デスチーノはそんなアディを見て、愛おしげに笑った。
「君が私の寝室に忍び込んで来た日から、私は君に夢中だ! あの夜から私は君に恋をしている! 愛してる… 私の天使! アディ… 私の妻… 愛してる…! アディ、愛してる…!!」
大切な内緒話を打ち明けるように、アディは何度も… 何度も… 耳元でデスチーノに愛の告白を囁かれ…
「僕っ… 僕も… あなたを…愛していますっ…! ふ…うっ… 愛しています! 子… 子供の頃から… 憧れ続けてぇ… 叶わない…恋だ…と… 諦めて…いた… いたから… 大好きっ! デスチーノ…! 大好きっ…! ううっ… ふうっ… ううっ…」
泣きべそをかきながら… アディも負けじと、デスチーノと競うように、首を伸ばして夢中で自分がどれだけ愛しているかをささやいた。
長年、胸に秘めて来た、自分の思いをデスチーノ本人に吐き出すうちに、アディの頬を濡らしていた悔し涙が、デスチーノへの愛情と、デスチーノに愛された誇らしさで、暖かい嬉し涙へと変わってゆく。
緊張が解け、心と共に柔らかくなったアディの身体の奥へと、デスチーノはゆっくりと突き進み、ついに最奥へとたどりついた。
「ああっ… んんっ…!!」
背中を反らしアディは、うっとりとデスチーノを見あげ、甘いうめき声をあげ…
「くっ…んんっ… アディ…っ! アディ…っ!」
アディの中でビクッ… ビクッ… と震えるデスチーノを… ギュウウッ… とアディは身体全部を使って抱き締めた。
「デスチーノ… 大好き! 嬉しいよぉ… 愛してるっ!!」
<本当にこんな日が来るなんて… 僕の中にデスチーノがいる! 僕の一番奥に、デスチーノがいる!! 苦しいけど、嬉しい! 嬉しい!>
「んん…っ!」
震えるデスチーノの顔じゅうにキスをして、アディは唇を強く吸い、自分の舌を差し出すと…
チュク… チュク… チュッ… チュ… クチュウックチュッ…
アディを待ち構えていたように、デスチーノの口内でキュッと甘噛みされた。
大きくて硬い掌で、アディはデスチーノに項を柔らかくもまれ…
項から… デスチーノを受入れた下腹まで甘い痺れが走る。
「ああっ…!!」
お腹の中のデスチーノがずるりっ… とゆっくり動くと… ヂクヂクと疼く快楽の芽が、アディの下腹を少しずつ熱してゆく。
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