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第3章 指輪編
70話 完熟パックの副作用 後編 ※R18
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裸のまま寝室のウォークインクローゼットに駆け込み、アーサーが蘇芳の為に買い揃えた服に手を伸ばす。
震える手で最初に掴んだ服をハンガーから外そうとした時、背後から長い腕に抱き込まれた。
「悪かった… 許してくれ蘇芳!」
「一人にしてください!」
<恥ずかしい!! 恥ずかしいよぉ――!! アーサーの意地悪!! こんなの耐えられないよ!!>
羞恥と屈辱で蘇芳の身体ブルブルと震えてしまう。
「嫉妬に狂った私を許してくれ…! 欲望に負けた私を許してくれ! 悪かった!」
アーサーは抱きしめる腕をゆるめ、蘇芳をクルリと回して向かい合うと…
長い腕で囲うように、再びギュウギュウ抱きしめる。
「アナタは… 酷い人だ‥ 酷い人だ‥っ!」
分厚い胸に抱き込まれながら、蘇芳は背中に回した拳でドスッドスッ… と叩くが、アーサーはビクともしない。
「君の挑発が可愛くて… 止められなかった」
「誤解を解きたくて必死だったからです!」
「分かってたよ…分かってた…」
大きくて暖かい掌で強張った項を揉み解され、蘇芳は少しづつ落ち着きを取り戻してゆく。
ドスッドスッ… と広い背中を叩いていた拳を下ろし、蘇芳は力なくガックリと頭を垂れた。
自分の左手薬指で、キラリと光る金の指輪がうつむいた蘇芳の視界に入る。
「恋人のプレゼントがナンパ避けだなんて… 今夜は本当に散々だ…」
ポツリと零す蘇芳に、アーサーは複雑そうな苦笑いを浮かべた。
「ロジャーから君が困っていると聞いたから」
「ああ… ソレで…」
「何でもするから許してくれ…蘇芳お願いだ…」
耳元でアーサーに囁かれ、蘇芳の背中がゾクゾクする。
ステファノ特製完熟パックのせいで、本当に体中過敏に感じてしまい、蘇芳は目を閉じてゾクゾク感が治まるのを待つ。
「それにしても… この肌の滑らかな感触がクセになるな… ステファノはどんな魔法を使ったのだ?」
アーサーはため息をつき、蘇芳の裸体を撫でた。
『今夜はキングに眠らせてもらえないから~ 朝まで嘗め回されると保証するわ♡』
不意にステファノの喜々とした言葉が蘇芳の脳裏に浮かび、顔をしかめた。
ギュウギュウと抱きしめる腕を緩め、アーサーは身体を離し欲望で暗く陰る瞳で、蘇芳の全身をナメるように見つめた。
「本当に… ステファノはいつもイイ仕事をする…」
「……っ」
蘇芳は自分が全裸だったコトを思い出し赤くなる。
<もう、ズルイよアーサー!! スゴク恥ずかしいのに、いつもこうやって僕を… 僕を… 淫らな気持ちにさせて!!>
ゾクゾクと感じてたせいで、自分のペニスがジワジワと硬くなりつつあった。
当然アーサーも蘇芳の状態をバッチリ把握済みでだ。
「さっきは我を忘れて、君をナメ回さないよう、頭の中でギリシア語でシェイクスピアを暗唱していた」
「アナタでもそんなコトするんだ?」
「するさ! 毎回‼」
羞恥で荒れていた心に、喜びが芽生え蘇芳の中で急激に大きくなる。
「さぁ… どうする御主人様?」
両手を広げて自分の胸に飛び込めと言わんばかりのアーサーに…
蘇芳はイタズラを思いつく。
「…まずは、服を脱いでアナタの裸を見せて下さい」
<こうなったら、アーサーも恥ずかしい思いをすれば良いんだ!! 今度は僕がお仕置きしてやるんだから!!>
意地悪く高慢に蘇芳は言い放つ。
「小悪魔め!」
シャツのボタンを外しながら、アーサーは楽し気に瞳をキラキラと光らせた。
2人が理性を保てたのはソコまでだった。
チュク… チュク… チュウッ… チュ… チュッ…
服を乱暴に脱ぎ捨て、高慢に立つ蘇芳をにアーサーは勝手に肌に吸い付き、奉仕を始める。
「あっ… んんっ…! ズルイよアーサー!! 僕がお仕置きする番なのに!! アッんんっ…」
「グズグズしている方が悪い! いったん始まったら、こういうコトは早いモノ勝ちさ!!」
2人はクローゼットを出ることなく、肌を貪り合う。
プチュッ… プチュプチュッ… プチュッ… チュクッ…
「あああっ… やだっ、アーサー! んんんっ… まだ、そこをナメないで!!」
始まりは白い壁に背中を押し付けながら、ソレに飽きると柔らかな絨毯の上を転げまわった。
「もう止められない!」
「やめっ… はあっ… あっ…! そんなに気持ち良くしないで! 出ちゃうよぉ! アーサー… ふううっ…!!ああっ…! ああっ…! ああっ…!」
ステファノの予言通り、アーサーは朝まで愛撫を止めなかった。
震える手で最初に掴んだ服をハンガーから外そうとした時、背後から長い腕に抱き込まれた。
「悪かった… 許してくれ蘇芳!」
「一人にしてください!」
<恥ずかしい!! 恥ずかしいよぉ――!! アーサーの意地悪!! こんなの耐えられないよ!!>
羞恥と屈辱で蘇芳の身体ブルブルと震えてしまう。
「嫉妬に狂った私を許してくれ…! 欲望に負けた私を許してくれ! 悪かった!」
アーサーは抱きしめる腕をゆるめ、蘇芳をクルリと回して向かい合うと…
長い腕で囲うように、再びギュウギュウ抱きしめる。
「アナタは… 酷い人だ‥ 酷い人だ‥っ!」
分厚い胸に抱き込まれながら、蘇芳は背中に回した拳でドスッドスッ… と叩くが、アーサーはビクともしない。
「君の挑発が可愛くて… 止められなかった」
「誤解を解きたくて必死だったからです!」
「分かってたよ…分かってた…」
大きくて暖かい掌で強張った項を揉み解され、蘇芳は少しづつ落ち着きを取り戻してゆく。
ドスッドスッ… と広い背中を叩いていた拳を下ろし、蘇芳は力なくガックリと頭を垂れた。
自分の左手薬指で、キラリと光る金の指輪がうつむいた蘇芳の視界に入る。
「恋人のプレゼントがナンパ避けだなんて… 今夜は本当に散々だ…」
ポツリと零す蘇芳に、アーサーは複雑そうな苦笑いを浮かべた。
「ロジャーから君が困っていると聞いたから」
「ああ… ソレで…」
「何でもするから許してくれ…蘇芳お願いだ…」
耳元でアーサーに囁かれ、蘇芳の背中がゾクゾクする。
ステファノ特製完熟パックのせいで、本当に体中過敏に感じてしまい、蘇芳は目を閉じてゾクゾク感が治まるのを待つ。
「それにしても… この肌の滑らかな感触がクセになるな… ステファノはどんな魔法を使ったのだ?」
アーサーはため息をつき、蘇芳の裸体を撫でた。
『今夜はキングに眠らせてもらえないから~ 朝まで嘗め回されると保証するわ♡』
不意にステファノの喜々とした言葉が蘇芳の脳裏に浮かび、顔をしかめた。
ギュウギュウと抱きしめる腕を緩め、アーサーは身体を離し欲望で暗く陰る瞳で、蘇芳の全身をナメるように見つめた。
「本当に… ステファノはいつもイイ仕事をする…」
「……っ」
蘇芳は自分が全裸だったコトを思い出し赤くなる。
<もう、ズルイよアーサー!! スゴク恥ずかしいのに、いつもこうやって僕を… 僕を… 淫らな気持ちにさせて!!>
ゾクゾクと感じてたせいで、自分のペニスがジワジワと硬くなりつつあった。
当然アーサーも蘇芳の状態をバッチリ把握済みでだ。
「さっきは我を忘れて、君をナメ回さないよう、頭の中でギリシア語でシェイクスピアを暗唱していた」
「アナタでもそんなコトするんだ?」
「するさ! 毎回‼」
羞恥で荒れていた心に、喜びが芽生え蘇芳の中で急激に大きくなる。
「さぁ… どうする御主人様?」
両手を広げて自分の胸に飛び込めと言わんばかりのアーサーに…
蘇芳はイタズラを思いつく。
「…まずは、服を脱いでアナタの裸を見せて下さい」
<こうなったら、アーサーも恥ずかしい思いをすれば良いんだ!! 今度は僕がお仕置きしてやるんだから!!>
意地悪く高慢に蘇芳は言い放つ。
「小悪魔め!」
シャツのボタンを外しながら、アーサーは楽し気に瞳をキラキラと光らせた。
2人が理性を保てたのはソコまでだった。
チュク… チュク… チュウッ… チュ… チュッ…
服を乱暴に脱ぎ捨て、高慢に立つ蘇芳をにアーサーは勝手に肌に吸い付き、奉仕を始める。
「あっ… んんっ…! ズルイよアーサー!! 僕がお仕置きする番なのに!! アッんんっ…」
「グズグズしている方が悪い! いったん始まったら、こういうコトは早いモノ勝ちさ!!」
2人はクローゼットを出ることなく、肌を貪り合う。
プチュッ… プチュプチュッ… プチュッ… チュクッ…
「あああっ… やだっ、アーサー! んんんっ… まだ、そこをナメないで!!」
始まりは白い壁に背中を押し付けながら、ソレに飽きると柔らかな絨毯の上を転げまわった。
「もう止められない!」
「やめっ… はあっ… あっ…! そんなに気持ち良くしないで! 出ちゃうよぉ! アーサー… ふううっ…!!ああっ…! ああっ…! ああっ…!」
ステファノの予言通り、アーサーは朝まで愛撫を止めなかった。
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