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31話 厩舎の夜2 アーヴィside ※R18

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 ズルリと指を引き抜き、蜜壺の入口をその淫密で濡れた指で開き… 

 硬い性器を当てると一気に最奥までズブズブと潜り込む。


「はっ…あ…あっ…ん…ん…っ…」
「ううっ…くっ…!」

 必死に声を殺すヴィトーリアの服の下へ硬い掌を差し入れ、宥めようとアーヴィはお腹から胸へと撫で、プツリと尖った乳首に触れると指先で乳輪をくすぐる。

 強い快楽に天を仰ぐ様にヴィトーリアは仰け反り、愛しい男の名を何度も呼び続ける。
「アーヴィ… アーヴィ… アーヴィ…」


 空には月が出て雲一つ無く、星がきらめく明るい夜で… 風も無く静かだった。

 2人の息遣いやヴィトーリアの奥をグチュッチュクと擦る音がやけに大きく聞こえる。




 背後から腕の中に細身の身体を閉じ込めるようにギュッと抱きしめ…

 耳殻を甘噛みし、アーヴィは複雑な形に添って舌でねっとりと念入りに撫でて行き…

 ヴィトーリアの可愛い耳の奥に向かって差し込み、舌先を使いなぞる。
 
「ふうっ…んん…んっ…アーヴィ…っ…」

 耳の中を嘗められて、舌の滑る音が、チュクチュク…ッ…チュチュと何倍も大きく聞こえ…
 ヴィトーリアは他のコトが何も考えられなくなるのだ。 

「んんっ…ん…んふっ…」

 昨夜の情交でヴィトーリアは耳が弱いとアーヴィは確認済み。
 


 問題は項がスグ近くにあり、ヴィトーリアのフェロモンがモクモクと立ち上り…

 目眩がするほど圧倒されてしまう。

 ヴィトーリアに無理強いしたくないアーヴィは理性を保つために、アルファ用の抑制剤を少量服用しているから、フェロモンの雨を辛うじて凌いでいられる。


<理性! 理性! 理性!! オレは原始人より進化した紳士だ!! アルファの本能に負けるな!! それでこそ一流の騎士だろう!!? コレで負けたら洞窟暮らしへ逆戻りだぞ!!??>



 ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…と、荒く息を吐き頭の熱を冷ましながら、アーヴィは必死で自分の理性に呼びかける。


 だが、ギュウギュウと蜜壺の奥が締め付けられた途端、アーヴィが呼び戻した理性が、スパっと何処かへ飛んで行ってしまった。



「…ああっ…クソッ…!! …ああ…」

 <何て良い匂いなんだ…! 綺麗な項を噛みたくて堪らない!! ネックガードの上から噛んだらダメだろうか?! ああ、噛みたい!!!>


「ううっ…くくくっう!!」
<ダメだ!! もう我慢できない!!>



 ヴィトーリアが身に着けた質素なグレーの上着をずらしシャツの上から、肩をギュッと噛む。

「・・・・・・っ」
「んっ…アーヴィ!?」


 服の上からとはいえ、痛かったのだろう… 
 ヴィトーリアは身体を一瞬強張らせた。
 

 肩を強く噛んだまま蜜壺をゆっくり焦らすように…
 ズリッ…ズリッ…ズリッ…と擦りながら奥深くを強く突き続ける。

「あ…あっんん…ふっ!」 

<可愛いなぁ… ヴィトーリア… 本当に可愛い…>


 両方の小さな乳首を摘まみ指先で揉むと、ヴィトーリアの奥が、今まで以上にキツく締まりアーヴィの口からうめき声が漏れる。

「ううっ…クウッ…ッ…」


 少し落ち着いて… アーヴィは肩を噛むのを止めると、また耳に戻り耳殻をキュッキュッと噛む。

 ゆっくり… じっくり… 腰を揺らし… クチュク…チュッ…チュク…ッ…チュチュと音も使いヴィトーリアを攻める。

「気持ち良さそう音が聞こえるか?」
 可愛い耳に秘密の話をするように囁き掛ける

「ああ…やだよぉ…ヤラシイこと言わないで…」
 甘い抗議の声を上げるが、少しも抗議になっていない。 

「そんな甘い声出すなよ… もっと音が聞きたいと、おねだりしてるように聞こえる」

「違うぅぅぅぅぅっ!」
<フフフッ…中をギュウギュウ締めて… ヤラシイ音が気に入ったな?>


 じわじわと上り詰めて、乱れるヴィトーリアを肌で感じアーヴィも引き摺られるように絶頂へと向かう。


 細身の滑らかな性器を掌で包み込み傷つけないよう、細心の注意を払い…
 プチュプチュ…プチュプチュ…プチュプチュ…プチュプチュ…プチュプチュ…
<ああ、クソッ…!! コイツの性器を扱く音まで可愛い…っ!!>


 指先で丸い先端を揉みながら扱き、ヴィトーリアに更なる刺激を加え…

 可愛いヴィトーリアの気持ちイイ場所をアーヴィは夢中で擦る、ヤラシイ音を立てるのを忘れずに。 
 グチュッ…チュク…ッ…グチュチュ…グチュッ…チュク…グチュッチュク…ッ…グチュチュ

「はぁあんん…っああっ…ああんんっ…ああっ…アーヴィ…あっあ…あっ…ああ…んんっ…」
<堪らない!! クソッ…クソッ…顔が見たい!! 可愛く鳴く顔が…見たい!!>



 アーヴィの腕の中でヴィトーリアは押し殺した叫び声を上げ、射精する。
「んんっ…ああ…もうアーヴィ…ふううんん――――――っ!!!」

 ブルブルと振るえる細身の身体の奥を、ガツガツと突きアーヴィは射精の寸前で引き抜き、自分の手の中に放つ。
「ああっ…クッウウウッ―――ッ!!!」





 熱が引き、理性が全て回復すると… アーヴィは怖くなった。





<少しも抑えが利かない!!>







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