261 / 332
訳あり王子と秘密の恋人 第二部 第七章
2.ハウリング・ハンドリング
しおりを挟む
「皆さんこんばんは。エリオット・W・シルヴィ──シルヴァーナです」
緊張で思い切り噛んだ挨拶は、途中でマイクがハウリングしてひどいことになった。「シル」からほとんど聞き取れなかっただろうが、しかしだれもそんなことは気にしていなかった。
靴音を鳴らしながら現れたエリオットを、初めだれもが怪訝そうに目を細めてよく見ようとし、それがだれだか分かるとぎょっとして仰け反った。その反応があまりにそろっていたから、実は全員が知っていて、リアクションを取るよう事前に申し合わせていたんじゃないかと疑いたくなるくらいだった。
しかし本気で驚いているのは間違いないようで、うわんうわんとしたマイクの反響が消えると、講堂内はしんと静まり返った。スマートフォンを取り出すひともいなければ、隣同士で囁き合う声すら聞こえない。ナッツ屋の店主が、後ずさるように椅子へ倒れ込んだ。
エリオットはポケットから取り出したメモを開きつつ、話を切り出すタイミングを計る。
どうすんだ、この状況。
逆にやりづらいわ。
妙な間合いを救ったのは、「王子だ!」という子どもの歓声だった。
「ほんもの?」
「ほんもの!」
ブレアム氏が話すあいだ退屈そうにしていた子どもたちが、椅子のあいだを駆け寄ってくる。ステージの両サイドに仁王立ちしていた警護官が動きかけたものの、ステージは子どもたちの胸の高さほどある上、どの子も乗り越えようとまではしなかった。ぴょんぴょん飛び跳ねながら身を乗り出すのに手を振ってやると、目を輝かせてぶんぶんと腕を振り返してくる。着ぐるみショーで、お気に入りのキャラクターが出て来たみたいな反応だ。
その魔法が大人にも効くといいんだけど、と願いながら、エリオットはマイクの位置を指先で調整した。
「えー、みなさんをムンクのような顔にさせるつもりはなかったのですが、その気持ちは分かります。わたしも目の前に突然トム・クルーズが現れたら、同じような顔になるでしょうから」
演壇の脇にいたブレアム氏が、小さく吹き出す。
「しかし彼に比べれば、近所に住んでいるわたしのほうが、みなさんの前に現れる確率は高いと思うので許してください」
聞き覚えのあるハリウッドスターの名前で、観客たちも我に返り始めた。掴みはこんなもんでいいだろう。
「本当であれば、わたしが皆さんにお会いするのは、あすのパネルディスカッションの会場でした。サプライズゲストとして」
背後でスクリーンが下りてくる音がして、ステージ上の照明が絞られる。講堂内は明るいので、メモを見るのに不自由はなかった。天井近くにあるプロジェクターの、青っぽい光がまぶしいくらいだ。
投影されているのは、クィンが見せた資料と同じものだ。ナサニエルの指示でイェオリがまとめたスライドの一枚目。
「こちらは、現在わたしが初めての公務として携わっている、新しい公園と植物園の完成予想図です」
客席からの視線が、エリオットを通過して水彩タッチのイラストに注がれる。
簡略化されている人影との対比から、公園や植物園がどれほどの大きさなのかは想像がつく。公園だけでも、この学校跡地がすっぽり収まる規模だ。
参加者たちの反感を煽らないように、エリオットは慎重に言葉を選ぶ。
「まずは、イベントの一環として、この事業を含む今後のわたしの活動について発表する機会をいただいたブレアム氏、およびフェアを支えるみなさんの寛大さに感謝します。庭作りや農業を通して自然との共生に取り組んでいるハープダウンガーデンフェアの会場で、同じく植物を主体とした活動についてお話しできることを、心から楽しみにしていました」
しかし、その計画を狂わす卵事件があった、と言外に匂わせる。
「きょうブレアム氏と話しをして、みなさんのガーデンフェアが危機にあることを知りました。この会場で、これまでと同じようなイベントが行えないかもしれないと。とても残念なことです」
社交辞令的な言葉に参加者が白けかけたところへ、プロジェクターの光が瞬きスライドが切り替わる。
事前に見せてもらったし、メモにも添え書きがあるが、二枚目からはエリオットの「箱庭」だ。
長く茎をのばすピンクと白のアネモネ。その根元に集まって咲く、中心の小さな黄色がかわいらしいオキザリス。花壇の背景として植えたガウラは、写真では分からないけれど、細い枝の先についたピンクがかった白い花が、風に揺れると蝶が羽ばたくように見える。いずれも王宮の花瓶を飾るためではなく、土に根を張り自然のなかで咲く花たちだ。ほかにも、初夏に咲くバラのアーチや、整列するコニファーなど、何枚かの写真がスライドで移り変わっていく。
エリオットは少しだけ振り返って、目を細めた。
この庭が、フラットの屋上に作られたものだと分かるような映り込みは慎重に取り払っているが、あの場所の暖かさも青い匂いのする風も、エリオットは容易に思い出せた。
「わたしの庭です。庭師ではなく、わたし自身がアーチを組み立て、苗木を植えて作りました」
ようやく、客席にざわめきが戻って来た。
「あまり外へ出られなかった子どものころに、わたしは鉢植えを育て始めました。次に、その鉢植えの花たちで花壇を作りました。その楽しさにどんどんのめり込み、ここ数年間は本格的な庭を作るようになっています」
参加者たちは椅子から背中を浮かせ、ステージ前の床に座り込んだ子供たちも、首を伸ばしてスライドに見入っている。
「また、あすのパネリストであるゴードン教授に師事し、花の品種改良にも取り組んできました。わたしが初めての事業に植物園の建設支援を選んだのは、そういった経緯があるからです」
ちらりとメモから上げた視界のすみに、ミセス・オールドリッチを見つけた。隣に座った夫と手を取り合って、何度も頷いている。
あなたに共感したのは、おれもこれを持ってるからだよ。
応えるように小さく頷き、エリオットは思い切って顔を上げる。
参加者たちの視線は、奇異なものを見る興味ではなく、期待に満ちていた。
一度だけメモを見て、奥歯を噛む。自分がこれから口にするのは、彼らの希望を打ち砕くものだ。エリオットは彼らに共感しても、彼らと一緒に戦うことはできない。でも、ひとつの道を示すことはできる。
「ブレアム氏と相談し、わたし、エリオット・W・シルヴァーナがこのガーデンフェアの後援をさせていただくこと、そしてより広い場所──植物園の入る新しい公園を会場とし、ハープダウンガーデンフェアを存続させる案について申し入れました」
緊張で思い切り噛んだ挨拶は、途中でマイクがハウリングしてひどいことになった。「シル」からほとんど聞き取れなかっただろうが、しかしだれもそんなことは気にしていなかった。
靴音を鳴らしながら現れたエリオットを、初めだれもが怪訝そうに目を細めてよく見ようとし、それがだれだか分かるとぎょっとして仰け反った。その反応があまりにそろっていたから、実は全員が知っていて、リアクションを取るよう事前に申し合わせていたんじゃないかと疑いたくなるくらいだった。
しかし本気で驚いているのは間違いないようで、うわんうわんとしたマイクの反響が消えると、講堂内はしんと静まり返った。スマートフォンを取り出すひともいなければ、隣同士で囁き合う声すら聞こえない。ナッツ屋の店主が、後ずさるように椅子へ倒れ込んだ。
エリオットはポケットから取り出したメモを開きつつ、話を切り出すタイミングを計る。
どうすんだ、この状況。
逆にやりづらいわ。
妙な間合いを救ったのは、「王子だ!」という子どもの歓声だった。
「ほんもの?」
「ほんもの!」
ブレアム氏が話すあいだ退屈そうにしていた子どもたちが、椅子のあいだを駆け寄ってくる。ステージの両サイドに仁王立ちしていた警護官が動きかけたものの、ステージは子どもたちの胸の高さほどある上、どの子も乗り越えようとまではしなかった。ぴょんぴょん飛び跳ねながら身を乗り出すのに手を振ってやると、目を輝かせてぶんぶんと腕を振り返してくる。着ぐるみショーで、お気に入りのキャラクターが出て来たみたいな反応だ。
その魔法が大人にも効くといいんだけど、と願いながら、エリオットはマイクの位置を指先で調整した。
「えー、みなさんをムンクのような顔にさせるつもりはなかったのですが、その気持ちは分かります。わたしも目の前に突然トム・クルーズが現れたら、同じような顔になるでしょうから」
演壇の脇にいたブレアム氏が、小さく吹き出す。
「しかし彼に比べれば、近所に住んでいるわたしのほうが、みなさんの前に現れる確率は高いと思うので許してください」
聞き覚えのあるハリウッドスターの名前で、観客たちも我に返り始めた。掴みはこんなもんでいいだろう。
「本当であれば、わたしが皆さんにお会いするのは、あすのパネルディスカッションの会場でした。サプライズゲストとして」
背後でスクリーンが下りてくる音がして、ステージ上の照明が絞られる。講堂内は明るいので、メモを見るのに不自由はなかった。天井近くにあるプロジェクターの、青っぽい光がまぶしいくらいだ。
投影されているのは、クィンが見せた資料と同じものだ。ナサニエルの指示でイェオリがまとめたスライドの一枚目。
「こちらは、現在わたしが初めての公務として携わっている、新しい公園と植物園の完成予想図です」
客席からの視線が、エリオットを通過して水彩タッチのイラストに注がれる。
簡略化されている人影との対比から、公園や植物園がどれほどの大きさなのかは想像がつく。公園だけでも、この学校跡地がすっぽり収まる規模だ。
参加者たちの反感を煽らないように、エリオットは慎重に言葉を選ぶ。
「まずは、イベントの一環として、この事業を含む今後のわたしの活動について発表する機会をいただいたブレアム氏、およびフェアを支えるみなさんの寛大さに感謝します。庭作りや農業を通して自然との共生に取り組んでいるハープダウンガーデンフェアの会場で、同じく植物を主体とした活動についてお話しできることを、心から楽しみにしていました」
しかし、その計画を狂わす卵事件があった、と言外に匂わせる。
「きょうブレアム氏と話しをして、みなさんのガーデンフェアが危機にあることを知りました。この会場で、これまでと同じようなイベントが行えないかもしれないと。とても残念なことです」
社交辞令的な言葉に参加者が白けかけたところへ、プロジェクターの光が瞬きスライドが切り替わる。
事前に見せてもらったし、メモにも添え書きがあるが、二枚目からはエリオットの「箱庭」だ。
長く茎をのばすピンクと白のアネモネ。その根元に集まって咲く、中心の小さな黄色がかわいらしいオキザリス。花壇の背景として植えたガウラは、写真では分からないけれど、細い枝の先についたピンクがかった白い花が、風に揺れると蝶が羽ばたくように見える。いずれも王宮の花瓶を飾るためではなく、土に根を張り自然のなかで咲く花たちだ。ほかにも、初夏に咲くバラのアーチや、整列するコニファーなど、何枚かの写真がスライドで移り変わっていく。
エリオットは少しだけ振り返って、目を細めた。
この庭が、フラットの屋上に作られたものだと分かるような映り込みは慎重に取り払っているが、あの場所の暖かさも青い匂いのする風も、エリオットは容易に思い出せた。
「わたしの庭です。庭師ではなく、わたし自身がアーチを組み立て、苗木を植えて作りました」
ようやく、客席にざわめきが戻って来た。
「あまり外へ出られなかった子どものころに、わたしは鉢植えを育て始めました。次に、その鉢植えの花たちで花壇を作りました。その楽しさにどんどんのめり込み、ここ数年間は本格的な庭を作るようになっています」
参加者たちは椅子から背中を浮かせ、ステージ前の床に座り込んだ子供たちも、首を伸ばしてスライドに見入っている。
「また、あすのパネリストであるゴードン教授に師事し、花の品種改良にも取り組んできました。わたしが初めての事業に植物園の建設支援を選んだのは、そういった経緯があるからです」
ちらりとメモから上げた視界のすみに、ミセス・オールドリッチを見つけた。隣に座った夫と手を取り合って、何度も頷いている。
あなたに共感したのは、おれもこれを持ってるからだよ。
応えるように小さく頷き、エリオットは思い切って顔を上げる。
参加者たちの視線は、奇異なものを見る興味ではなく、期待に満ちていた。
一度だけメモを見て、奥歯を噛む。自分がこれから口にするのは、彼らの希望を打ち砕くものだ。エリオットは彼らに共感しても、彼らと一緒に戦うことはできない。でも、ひとつの道を示すことはできる。
「ブレアム氏と相談し、わたし、エリオット・W・シルヴァーナがこのガーデンフェアの後援をさせていただくこと、そしてより広い場所──植物園の入る新しい公園を会場とし、ハープダウンガーデンフェアを存続させる案について申し入れました」
19
お気に入りに追加
436
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
その男、有能につき……
大和撫子
BL
俺はその日最高に落ち込んでいた。このまま死んで異世界に転生。チート能力を手に入れて最高にリア充な人生を……なんてことが現実に起こる筈もなく。奇しくもその日は俺の二十歳の誕生日だった。初めて飲む酒はヤケ酒で。簡単に酒に呑まれちまった俺はフラフラと渋谷の繁華街を彷徨い歩いた。ふと気づいたら、全く知らない路地(?)に立っていたんだ。そうだな、辺りの建物や雰囲気でいったら……ビクトリア調時代風? て、まさかなぁ。俺、さっきいつもの道を歩いていた筈だよな? どこだよ、ここ。酔いつぶれて寝ちまったのか?
「君、どうかしたのかい?」
その時、背後にフルートみたいに澄んだ柔らかい声が響いた。突然、そう話しかけてくる声に振り向いた。そこにいたのは……。
黄金の髪、真珠の肌、ピンクサファイアの唇、そして光の加減によって深紅からロイヤルブルーに変化する瞳を持った、まるで全身が宝石で出来ているような超絶美形男子だった。えーと、確か電気の光と太陽光で色が変わって見える宝石、あったような……。後で聞いたら、そんな風に光によって赤から青に変化する宝石は『ベキリーブルーガーネット』と言うらしい。何でも、翠から赤に変化するアレキサンドライトよりも非常に希少な代物だそうだ。
彼は|Radius《ラディウス》~ラテン語で「光源」の意味を持つ、|Eternal《エターナル》王家の次男らしい。何だか分からない内に彼に気に入られた俺は、エターナル王家第二王子の専属侍従として仕える事になっちまったんだ! しかもゆくゆくは執事になって欲しいんだとか。
だけど彼は第二王子。専属についている秘書を始め護衛役や美容師、マッサージ師などなど。数多く王子と密に接する男たちは沢山いる。そんな訳で、まずは見習いから、と彼らの指導のもと、仕事を覚えていく訳だけど……。皆、王子の寵愛を独占しようと日々蹴落としあって熾烈な争いは日常茶飯事だった。そんな中、得体の知れない俺が王子直々で専属侍従にする、なんていうもんだから、そいつらから様々な嫌がらせを受けたりするようになっちまって。それは日増しにエスカレートしていく。
大丈夫か? こんな「ムササビの五能」な俺……果たしてこのまま皇子の寵愛を受け続ける事が出来るんだろうか?
更には、第一王子も登場。まるで第二王子に対抗するかのように俺を引き抜こうとしてみたり、波乱の予感しかしない。どうなる? 俺?!
昔のオトコには負けません!老朽喫茶店ふたり暮らしの甘々な日々~マイ・ビューティフル・カフェーテラス2~
松本尚生
BL
(あ、貴広?俺)は?ウチにはそんな歳食った子供はいない。
オレオレ詐欺のような一本の電話が、二人の甘い暮らしを変える?気が気でない良平。貴広は「何も心配しなくていい」と言うが――。
前編「ある夏、迷い込んできた子猫を守り通したら恋人どうしになりました~マイ・ビューティフル・カフェーテラス~」で恋人同士になったふたりの二年後です。
お楽しみいただければ幸いです。
配信ボタン切り忘れて…苦手だった歌い手に囲われました!?お、俺は彼女が欲しいかな!!
ふわりんしず。
BL
晒し系配信者が配信ボタンを切り忘れて
素の性格がリスナー全員にバレてしまう
しかも苦手な歌い手に外堀を埋められて…
■
□
■
歌い手配信者(中身は腹黒)
×
晒し系配信者(中身は不憫系男子)
保険でR15付けてます
【完結】虐げられオメガ聖女なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
もふもふ獣人転生
*
BL
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で死にそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。
ちっちゃなもふもふ獣人と、騎士見習の少年の、両片思い? な、いちゃらぶもふもふなお話です。
主人公の兄になったなんて知らない
さつき
BL
レインは知らない弟があるゲームの主人公だったという事を
レインは知らないゲームでは自分が登場しなかった事を
レインは知らない自分が神に愛されている事を
表紙イラストは マサキさんの「キミの世界メーカー」で作成してお借りしています⬇ https://picrew.me/image_maker/54346
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる