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第三章 クラウディアの魔力

色んな思惑が交差するお茶会 Ⅶ

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 ヴィヴィアーナは見目だけなら庇護欲をそそる美少女に映る。
 聖女という称号を戴いた事もあって、聖騎士達には蝶よ花よと持て囃された。
 ヴィヴィアーナを一目見た男達は、皆我を忘れて自分に夢中になる。と、勘違いするくらいには、ヴィヴィアーナの美貌と権力に魅せられた男達が常にわらわらと群がり、聖女の寵を強請った。

 そもそもが、ここまで根拠のない自信をヴィヴィアーナが育ててしまったのは、本人の資質もあるのだろう。
 他者が見ている自分の最大の価値は、枢機卿の娘だという事を理解していない。
 それもヴィヴィアーナが思うより、娘としての価値が大幅に占めているということにも気付かない。
 枢機卿の影響力の無い場では、自分の価値は下がる事など考えた事もないだろう。
 皇帝を頂として付き従う帝国派の貴族からすれば、教会の関係者に接触して痛くない腹を探られたくもない。

 今回のお茶会は、帝国側が隣国の外交団の歓待とクラウディアのお披露目を兼ねたお茶会。
 帝国貴族としてその場に参加しているならば、クラウディアとシュヴァリエの関係性を観察し、いくつかある派閥が皇帝とどういう関係性を築いているのかも見極めなければならない。そしてその情報を元にどう動くべきか後の会合で議題に出すのだ。

 また、貴族として伝手は多ければ多い程有利なのは間違いなく、この場に隣国の王子が二人も参加している事から、その使節団に同行した貴族も上位貴族が多い。
 王子達に名や顔を覚えて貰えるだけで収穫はあるし、そうしながらも隣国貴族とのパイプ作りに勤しむべきなのだ。

 帝国で不可侵を認められ、帝国に属す事のない騎士団を有している教会の力は強いが、このお茶会で媚びを売る程の魅力はない。

 ということで、枢機卿にさりげない秋波を送るならまだしも、その娘のヴィヴィアーナに媚びを売る上位貴族はいなかった。
 下位貴族の次男三男辺りはいたかもしれないが。

 その事にもヴィヴィアーナは気付いていない。
 シュヴァリエの瞳に一目でも映りたくて、声をかけて貰いたくて、現状把握など出来ない程に必死だから。


 日頃から男性を夢中にさせ過ぎて困っているくらいに思ってるヴィヴィアーナは、王子二人の温度の無い不躾な発言や、侮蔑を含んだ視線を浴びて、
「いつもと違う。なにがおこったの?」と理解出来ずに固まってしまった。




「ジュリアス、淑女に掛ける言葉としてはとても失礼だったかもしれないな。
 自称聖女殿が沈黙されているぞ。」

 信じられないといった表情をしながら固まっているヴィヴィアーナに、リディルは呆れた視線を向けながら、ジュリアスならどうにかしてくれるかもと目線だけで発言を促す。

 公式な場にはふさわしくないが、ジュリアスはほんの一瞬だけ口をへの字に曲げて「ええーいやだよー」といった表情を浮かべてパッと消した。

「はぁ……」と、また王子としてはこの場に相応しくない溜息を吐くと、見惚れるようなアルカイックスマイルを浮かべて見せた。

「アンブロジーン嬢、私達とクラウディア姫はこの場に好みの軽食を持ちより集まる予定でした。約束していたの私達が先です、今回はお引き取り願おう。」

 そう穏やかに話しながら、クラウディアへと歩み寄り、ヴィヴィアーナが掴んだままのクラウディアの手首をするりと外す。

「さぁお姫様、こちらへ」

 そのままエスコートするようにクラウディアの手を軽く曲げたジュリアスの腕に添える。

 その瞬間、茫然と立ちすくんだままであったヴィヴィアーナがハッとしたように身体が動く。

「お、お待ちになって。あなた方の約束よりも、わたくしの用件の方が重要ですのよ。ご理解頂けないかしら、クラウディア様はわたくしを大切な方に紹介しなければいけない重要な役目があるのです。
 それは、この国にとっても、敬愛する皇帝陛下にとっても、後に大切な記念日に指定されるであろう事の出来事ですわ。あなた方はそれを邪魔するおつもりなのかしら?」

 酷く利己的で的外れな発言をするヴィヴィアーナに、王子二人は公式の顔も忘れてポカンとしてしまう。

 目の前の失礼な令嬢が話す紹介相手は、どうみても皇帝であるシュヴァリエであることは間違いなく、そして、その出会いが記念日になる程とは…
 脳内に花が咲いていたとしても、咲き過ぎているのではないか。

 隣国にもこのような令嬢はいるが、身分が高い王族に対して「私の用事の方が貴方達の用事よりも重要度が高い、そちらが引きなさい」という趣旨の発言など絶対にしない。
 すれば不敬罪に侮辱罪も付き、その先は処刑待ったなしだろう。

 どんな特殊な教育を受けた令嬢なのだ? と思案するも、あの枢機卿の娘であるという事は、本来であればそれなりの家に嫁げる身分であるし、まして聖女と謳っているのであれば、小国ならば王妃・王太子妃としては無理でも、王子妃としてなら嫁げるのではないか? 小国も大国の自治権すら認められてる団体の有力者と縁続きになることは吝かでは無い筈。
 そこらも候補として未来の選択の視野に入れているのであれば、この令嬢には間違いなく高度な教育を受けさせている筈。
 教育をされていないバカを他国に嫁がせ野放しにし、後に大恥をかきたいのであれば別だが。枢機卿程に権力を有していてそれはないだろう。
 いや、だけど、この令嬢は………?

 ジュリアスとリディルは脳内で似た様な事を考えながら、意図せず同時に首を傾げてしまう。


「失礼、アンブロジーン嬢は身分制度というものをご存じか? ご存じなら他国の王族は余程力のない小国でもない限り、他国であっても国力によって同等かそれ以上の身分になる場合もあるのだよ。帝国は我が国よりも大国であるが、その隣国である我々の国は小国ではない。よって皇族の次に高い身分に該当するという事は―――存じていない?
 枢機卿は自治権をお持ちだ。それによって帝国の貴族階級に属しているとは言えないが、そのせいなのか存じ上げないが、そこら辺を勘違いされていらっしゃるのかな?
 皇帝自らが開いている茶会に参加しているのであろう?
 となれば、帝国の作法や貴族階級に則って行動しなければならないのではないのか?」

 リディルは本当に不思議でたまらないという風にヴィヴィアーナに尋ねる。
 身分制度中心のこの世界において、序列の教育は徹底される。
 意図せず発言した事が派閥問題になったり、敵対派閥などが耳にすれば、その発言を突かれて足元を掬われる原因になったりもするからだ。

 リディル達は王族であるから、普通の貴族よりも幼少期の教育で外交教育の一番最初に習うのが他国との力関係による対応と、交渉の重要性を学ぶ。
 相手を見極めて対応を考慮し発言する。
 不用意な失言は国の代表としては命取りになる場合もあるのだ。
 ヴィヴィアーナは教会関係者であって、帝国の皇女ではないが、それでもここは他国の人間も居る場だ、俯瞰で己と周囲を見て発言や行動に気を付けなければいけないだろう。

「……なんですって? わたくしは聖女ですのよ。聖女の身分は我がヴァイデンライヒ帝国では皇帝の次に高貴な身分ですわ!
 我がヴァイデンライヒ帝国が大国なのはよくご存じですわね?
 勿論、隣国のソニエール王国よりもずっとずっとね! 無礼なのはそちらの方ではなくて? さぁ、クラウディア様、病のような勘違いをされている可哀想な殿方達はこの場に待たせて、貴方のお兄様の元へと、聖女である、このわたくしと一緒に参りますわよ。」

 自治権を認められているということで、ここまで奢るものなのか。
 先程までは、可憐な乙女にしか見えないヴィヴィアーナだったが、気が急くようにクラウディアへと差し伸べる腕の先にある顔は、憤怒に駆られているのか、その心の有様そのままに醜悪に歪んでいた。

(王子二人を病のような勘違いとか、失言も有り得ない程に酷いし、王子二人も唖然としていて固まってるよ……)

 ヴィヴィアーナの様子にクラウディアは怖くなり、両手を胸の前で組み縮こまった。

(こわいこわいっ! この人聖女なのに聖女っぽくなくない!? 日本昔話に出てくる山姥と大差ない顔付きだよ! 山姥の役が特殊メイク無しでいけそうだよ!)

 怯えながらも内心では結構失礼な事を考えるクラウディア。

 ジュリアスもリディルも、ヴィヴィアーナの顔を凝視したまま動かない。
 人は己が想像だにしないような不躾な人間に出会うと、思考停止してしまうのだと実感する。


「初耳だな。いつからヴァイデンライヒ帝国は教会の自治権を取り下げたのか。
 聖女…といったか? 何をどう改竄《かいざん》すれば、俺の次の身分になるのだ?
 そもそも、戴冠式以外で帝国は教会を喚ぶ事すらないというのに。
 お前、枢機卿の娘だろう? 父親はお前の脳みそを管理してないのか?
 凄いやり手だと訊いたが、娘を見ればそれがただの誇張だと分かるというものだ。
 おい、その汚い手をクラウディアに伸ばすな、腕の一本を今すぐ斬り捨てて欲しいのか?」

 何故か庭園が吹雪始め、参加した貴族達の悲鳴がところどころからあがっている。

 ヴィヴィアーナは素早く手を降ろし、歓喜に溢れた顔で背後で怒りの魔力を撒き散らす声の主をふり仰ぎ見た。

 姿が見えずとも、どんな時だって、愛しい人の声は分かるのだ。
 ヴィヴィアーナの胸は、はち切れんばかりの甘い期待に満たされる。
 愛しい人、私の全てを捧げたい唯一の――――

「シュヴァリエ様……っ!!!」

 視界いっぱいに愛しい人が映る。
 何て幸せな事だろう、これからこの美しくも気高い人とずっと……

 ヴィヴィアーナの期待に満ちた思考と夢見るように蕩けた表情は、シュヴァリエの汚い物でも見る侮蔑と憤怒に満ちた視線に停止し固まった。

 何故、そんな仇敵を見るような、酷く憎悪に満ちた顔をわたくしに向けているの?
 おかしいわ。なぜ? 理解出来ない、したくない。

「シュヴァリエ様…? どうなさいましたの?」

 そっと呼びかけた声は、酷くかすれて小さい。

「名を呼ぶ権利をお前に与えた覚えはない、口を開くな。耳が腐る。」

 どんどん冷たくなる声と、吹雪く庭園。

「クラウディア、ここは寒くなってきた。今日のお披露目はこれで終いにしよう。さぁおいで、兄様が暖かい部屋まで送ってやろう。」

 ヴィヴィアーナに向けた冷たい声とはガラリと変わる、甘く優しい声色。

 クラウディアにそっと近づき、腰に手を添える。
 大切で仕方ないというように隣に立つクラウディアを見遣ると、王子達に一言告げ優雅な足取りで退場した。

 途端に激しい吹雪が止む。

 皇帝は天候すら操るというのか…? 庭園内にいる貴族が皆が恐怖に震えながら考えていた。


「ど、う、いうことですの……」

 今、目にした事が信じられない信じたくない。
 ヴィヴィアーナは呆けたようにシュヴァリエとクラウディアが退場した先を見つめ続けている。

 二人の王子は顔を見合わせ、同時にはぁぁと大きなため息を吐いた。
 皇帝が去り際に「あの女を父親の元へさっさと返せ。その手間でクラウディアに懸想した今日の事は不問にしてやろう。」と吐き捨てるように告げて去ったのだ。

 このお花畑をエスコートするの…? 誰が…? おまえがしろよと互いに目と目で語り牽制する。

 どちらも譲らず、では二人ですれば怖くないと、二人で枢機卿の元へと送り届ける事にした。


「さぁ、アンブロジーン嬢、貴方のお父上の元へお送りしましょう。」

 ジュリアスがアルカイックスマイルでヴィヴィアーナに話しかける。
 ヴィヴィアーナは独り言のように「うそよ…ちがうわ…なんで…」を繰り返している。

 どうするのコレ……と二人が困惑していると、

「我が愚かな娘ヴィヴィアーナ、皇帝の虎の尾を踏んだ気分はどうだ?」
 と、枢機卿の方から来てくれたのだった。

 愚かな娘ヴィヴィアーナは、枢機卿の姿を見た途端、滂沱の涙を流しながら抱きついた。

「お父様…っ、わたくし…、陛下が…陛下が…ほ…」
「ヴィヴィアーナ、黙りなさい。話は屋敷にて聞く。帰るぞ。」

 少し乱暴な仕草で抱擁を解き、ヴィヴィアーナの腕を掴むと王子二人へと一礼をした。

「娘がご迷惑をおかけしました。歓待の場であるというのに失礼な振る舞いをしたことをお詫び申し上げる。それでは、失礼。」

 王子達二人へと謝罪すると、掴んだ腕を引っ張り引きずるようにして退場したのだった。

「すんごい覇気だったね、枢機卿。」
「皇帝よりは大した事ないな。」
「皇帝は別格、比較対象なんて存在しないし。あの年齢であの覇気と魔力はヤバイ。どんな生き方すればあの仕上がりになるのか。」
「お前が懸想する姫は、その別格に認められなければ目にする事も許されないと思うぞ。」
「そーなんだよねぇ…あの寵愛ぶり、兄妹っていうより恋人同士…いや婚約者? みたいだった。」
「姫は前皇帝の側妃の娘だろう? 間違いなく兄妹だ。おまけに姫の年齢を考えろ、幼すぎる。皇帝を犯罪者にでもするつもりか。穿《うが》った見かたをするな。」
「そうだよねー、幼児趣味にしては皇帝もまだ少年だし。あの皇帝と話してると自分達と同じ年齢だとは思えなさ過ぎてさ。つまんないことでも口にしてないと気分が落ちる…ってね。あー、軽く挨拶周りして僕らも帰ろっか。」
「……ああ、そうだな。」

 そんなに時間は経ってないというのに、酷く疲れてしまった二人は早々に退場するのだった。
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