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番外編
クラス内魔法大会3
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それから2回戦、3回戦と順調に勝ち進み、あっという間に決勝になった。
相手は恵太である。
「あいちゃんってあんなに強かったんだ……」
「俺も、恵太は決勝行くと思ってたけどあいが残るとは思わなかったな」
なんてクラスメイトの声が聞こえてくるが、あいの耳には届いていなかった。
なぜなら今めちゃくちゃ緊張しているからである。
実は2回戦、3回戦と、動物好きの女子と対戦することになり、結局1回戦同様柴犬に変身することで降参させ、勝ってきたのだ。
しかし恵太のこれまでの戦いっぷりを見ると、恐らく変身しても容赦なく攻撃してくるだろう。
さて、どうするか。
1度深呼吸をして作戦を考えようとするが、すぐに試合開始の合図が出てしまう。
試合開始と同時にくる攻撃の数々。
とりあえず目の前に結界を張り、攻撃を防いだ。
が、その間に恵太はあいの間合いに入っていて、剣で攻撃してくる。
魔法で強化された剣は結界をいとも簡単に破り、あいをぶっ飛ばした。
「あっぶな……」
吹き飛ばされたあいは枠ギリギリで踏みとどまる。
「惜しかったな。油断している間に枠外までぶっ飛ばそうと思ったのに」
そう言いながら畳み掛けてくるが、反対側の枠までテレポートして避けた。
(あっ、テレポートして恵太を枠の外に出せばいいじゃん)
「テレポート」
しかし見たところにはいるはずの恵太がいない。
テレポートは座標を考えなければならない。
そのため、テレポートするものが定まらないと魔法が発動しないのだ。
幻術なんて使われたら本当の姿が見えなくて座標が定まらないため、魔法は発動しない。
(あいつ、ちゃんとわかってるな)
調子に乗っていた以前のような恵太はいない。
スキルが勇者なだけあってあい同様チートである。
「結局はちゃんと戦わなきゃいけないんだよね」
楽して勝ちたい。
表では傷つけたくないとか言っていたけど心の奥底ではこう考えていたのである。
だが、勇者相手にそれは無理だと気づいた。
なら、全力で戦って勝つのみ!
「とっとと終わらせよ」
その言葉と同時に全方位に向かって風の刃を放つ。
すると1箇所だけ攻撃が弾かれた。
「そこか」
今度は1箇所に狙いを定めて魔法を放つ。
恵太は幻術を使っても意味がないと判断したのか姿を現し、魔法で反撃してきた。
そしてどんどん距離を詰めてきて近接戦に持ち込んでくる。
あいは剣を作り出して応戦するが、使い慣れていないのもあって攻撃を防ぐので精一杯だった。
「これはすごい戦いだね」
「これまでちゃんとした技を見せてこなかったあい選手はどんなことをしてくれるのでしょうか?」
おい実況! なんにも倒す案がないんだから観客を期待させるようなこと言わないで!
──────────
新作ばかり書いているため、更新が遅れています。
すみません(><)
相手は恵太である。
「あいちゃんってあんなに強かったんだ……」
「俺も、恵太は決勝行くと思ってたけどあいが残るとは思わなかったな」
なんてクラスメイトの声が聞こえてくるが、あいの耳には届いていなかった。
なぜなら今めちゃくちゃ緊張しているからである。
実は2回戦、3回戦と、動物好きの女子と対戦することになり、結局1回戦同様柴犬に変身することで降参させ、勝ってきたのだ。
しかし恵太のこれまでの戦いっぷりを見ると、恐らく変身しても容赦なく攻撃してくるだろう。
さて、どうするか。
1度深呼吸をして作戦を考えようとするが、すぐに試合開始の合図が出てしまう。
試合開始と同時にくる攻撃の数々。
とりあえず目の前に結界を張り、攻撃を防いだ。
が、その間に恵太はあいの間合いに入っていて、剣で攻撃してくる。
魔法で強化された剣は結界をいとも簡単に破り、あいをぶっ飛ばした。
「あっぶな……」
吹き飛ばされたあいは枠ギリギリで踏みとどまる。
「惜しかったな。油断している間に枠外までぶっ飛ばそうと思ったのに」
そう言いながら畳み掛けてくるが、反対側の枠までテレポートして避けた。
(あっ、テレポートして恵太を枠の外に出せばいいじゃん)
「テレポート」
しかし見たところにはいるはずの恵太がいない。
テレポートは座標を考えなければならない。
そのため、テレポートするものが定まらないと魔法が発動しないのだ。
幻術なんて使われたら本当の姿が見えなくて座標が定まらないため、魔法は発動しない。
(あいつ、ちゃんとわかってるな)
調子に乗っていた以前のような恵太はいない。
スキルが勇者なだけあってあい同様チートである。
「結局はちゃんと戦わなきゃいけないんだよね」
楽して勝ちたい。
表では傷つけたくないとか言っていたけど心の奥底ではこう考えていたのである。
だが、勇者相手にそれは無理だと気づいた。
なら、全力で戦って勝つのみ!
「とっとと終わらせよ」
その言葉と同時に全方位に向かって風の刃を放つ。
すると1箇所だけ攻撃が弾かれた。
「そこか」
今度は1箇所に狙いを定めて魔法を放つ。
恵太は幻術を使っても意味がないと判断したのか姿を現し、魔法で反撃してきた。
そしてどんどん距離を詰めてきて近接戦に持ち込んでくる。
あいは剣を作り出して応戦するが、使い慣れていないのもあって攻撃を防ぐので精一杯だった。
「これはすごい戦いだね」
「これまでちゃんとした技を見せてこなかったあい選手はどんなことをしてくれるのでしょうか?」
おい実況! なんにも倒す案がないんだから観客を期待させるようなこと言わないで!
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新作ばかり書いているため、更新が遅れています。
すみません(><)
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