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22話

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「………」

 女性の質問に答える人はいなかった。
 というか、驚いてみんな口を開けて固まっていた。

「あ~、なんで知ってるのって顔だね。
まぁその辺も含めて家で話すよ」



 そして再びテレポートをした。

「ようこそ我が家へー!」

 と言って手を広げる女性の後ろを見ると、すごい豪邸が広がっていた。
 今立っているのは門の前で、そこから一本道が噴水に向かってのびている。
 家の庭に噴水って…

 そして案内された部屋にはとても綺麗な女性と、これまたかっこいい男性が座っていた。

「いらっしゃい。
カルター二領へようこそ」

「あっ、はじめまして…」

 大の大人を前につい緊張してしまう。
 
「ふふっ、緊張しなくてもいいのよ。
あなた達が召喚に巻き込まれたっていう日本人?」

 その様子を見て気を使ってくれたのか、微笑んで話しかけてくれた。

「まぁそんなところです」

「そう、とりあえず座ってゆっくり話しましょうか」

 そして全員席に座り、まずは自己紹介から始まった。

「カルター二公爵家当主のロビン・カルター二だ」

「妻のマリーナよ。
私も転生者だから、何かあったら気軽に話してね」

「転生者だったんだ…」

 その言葉を聞いてみんなの少し緊張がとけた。

(あれ、ロビンにマリーナ、カルター二ってどっかで聞いたことがあるような…)

「はいはーい最後は私!
マリーナ姉様の妹のアリーシアです!
よろしくね」

「…あー!」

 急にあいが叫びだした。

「えっ、なになに?どうしたの?」

「あっ、すみません急に叫んでしまって。
あの、アリーシアさんが日本で読んでいたネット小説の主人公なんです」

 どこかで聞いたことがあると思ったら、最近読んでいたネット小説の主人公だったことを思い出した。
 ちなみにあいがこの世界に来て最初に変身したのはこのアリーシアだ。

「………あー、そういえばはーちゃんが小説書いてるって言ってたけど、それかな」

「ゴホン、話が長くなるからそろそろ本題に入るぞ」

 ロビンさんが1つ咳払いをして、話を中断する。

「そういえばまだ名前を聞いていなかったわね」

「あっ、伊達の森高校2年1組の加藤あいです」

「山崎あやかです」

 …とそれぞれ自己紹介をした。

「それで、どんな感じで召喚されたの?」

 そしてこれまでのことを順を追って説明する。
 もちろん村を救ったことや、闇に落ちた動物が沢山出たことも全て話した。

「そう…大変だったのね」

「私も自我がないエアーウルフ沢山倒したけど、あれももしかして闇落ちしてたの?」

 とアリーシアさんが尋ねてきた。

「多分そうだと思います」

 まだまだ話は続く。





━━━━━━━━━━
更新遅いです
すみません(><)
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